上図は、角換わりからの進展で△5一同金とと金を取った局面。ソフトの評価値+154で互角。
この将棋は途中までは先手がだいぶ指しやすかったのですが、その後の攻め方がまずかったため逆転されたのかと思っていました。
ただし、△5一同金の時点では互角だったようでまだ何とか踏ん張っていきたいところです。
対局中は▲6三桂の王手が最初に浮かんだのですが、とりあえず▲5三銀成として次に▲6三桂を狙った方がいいと思いは▲5三同銀成としました。
実戦は▲5三銀成△7二玉▲5二成銀で以下変化手順で△4五銀で、ソフトの評価値-1058で後手優勢。

この手順の△7二玉は▲6三桂と受ける手として自然で、これで先手の攻めが重たい形になったようです。
仕方なく▲5二成銀としました。
5一の金が取られそうな形なので△6二銀のような手が浮かぶのですが、▲6六桂として次に▲7四桂を狙うと6二に打った銀が目標になる可能性があります。
ソフトは△4五銀を推奨していましたがかなり難しい手です。
△4五銀以下▲同角△同桂▲5一成銀△5七桂成▲同銀△同角成▲5八歩△8四馬で、ソフトの評価値-1277で後手優勢。

この手順の△4五銀で先手の角は取られる形ですが、▲4五同角~▲5一成銀で角と金銀の交換の2枚替えになります。
普通は2枚を取った方が駒得ですが、△同桂~△5七桂成と遊んでいた桂馬が活用できる展開です。
先手玉は居玉で薄い形なので5七の地点で清算して▲5八歩としましたが、そこで△8四馬と引くのが手厚いです。
手の流れとしては後手の4六の角が5七~△8四というルートですが、これはとても自分では浮かびません。
4六の攻防の角を8四に移動させて攻防に利かすというのがすごいです。
△8四馬での駒割りは飛角と金銀桂でそれなりにいい勝負ですが、先手は右側の方がすかすかで薄いです。
しかも△8四馬は銀取りなので先手は銀を守るか攻めるしかありません。
△8四馬以下▲6四桂△6三玉▲7五歩△2九飛で、ソフトの評価値-1485で後手優勢。
この手順は▲6四桂~▲7五歩で先手もあやしい手を指して後手を迷わせます、
△5一馬とすれば▲5二銀で、△3七角~△6四角成には▲7六桂のような含みをもってます。
そのような意味で▲7五歩もなかなかの手のようですが、△2九飛と下ろされると先手の右側の薄さが目立って攻め合いにでるのが難しいです。
先手は居玉の場合には4八の銀もあった方が少し玉の守りが堅いので、そのような意味で△4五銀はなかなかの手だったようです。
△4五銀は今後も浮かばないような手ですが、少しでもひねった受け方ができないかと考えればひょっとしたら浮かぶかもしれません。
なお最初の局面図からの▲5三銀成では▲6三桂が有力だったのですが、それはまた別の機会に調べます。
意外な受け方で形勢が悪くなるのが参考になった1局でした。