上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-11で互角。
8五に歩があるのが少し違和感がありますが、後手の飛車が8四に先手の飛車が2五にいるときに▲8五歩と打った形です。
相掛かりは戦型によって腰掛銀や矢倉や横歩取りなどに色々な戦型に進展しますが、本局は横歩取り風に進んだ感じです。
▲3五歩は2五に飛車がいるので突いた形ですが、後手がどのように対応するかという局面です。
実戦は▲3五歩以下△8五飛▲3四歩で、ソフトの評価値+17で互角。

この手順は△8五飛と歩を取った手に▲3四歩と取り込む手で、飛車がぶつかる形になります。
3四の歩が後手玉に近い形で、この歩を拠点に攻められると後手はまずそうです。
▲3四歩に△2五飛なら▲同桂△3七歩▲1五角△2四歩▲3七角で、ソフトの評価値+197で互角。
この手順は後手が飛車交換から△3七歩と打って▲同銀なら△2九飛を狙う形ですが、先手は角交換から▲1五角の切り返しがあり先手は▲3八銀型なので後手からの飛車打ちはありません。
形勢は互角のようですが、先手は3四の歩を拠点に桂馬も5段目に跳ねているので先手まずまずです。
なお実戦は▲3四歩△3五歩でソフトの評価値+230で互角だったのですが、△3五歩はあまりよくなかったようです。
△3五歩と打っても8五の飛車が縦に移動すると▲3五飛と歩を取られるので、後手としては△3五歩と打った手が負担になっているようです。
▲3四歩の取り込みには△8二飛とすべきだったようですが、▲4五桂でソフトの評価値+65で互角。
この形は後手玉が△4二玉型で先手は3四に歩と4五に桂馬が跳ねており、さらに後手の飛車のコビンがあいており角を持たれている形なので後手は神経を使いそうです。
最初の局面図から▲3五歩には△同歩とする手がありました。
▲3五歩△同歩▲同飛△7三銀で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は△3五同歩とする手で以下▲同飛に△7三銀が地味な手です。
△7三銀とすることで後手の飛車の横の利きが通るのと、飛車のコビンを閉めたので少し受けやすい形になります。
また△7三の銀は△6四銀とすると5三の地点の補強にもなります。
ただし、△7三銀の局面は先手の角と飛車が後手玉の近くに直通しているのと、2筋と3筋の歩が切れているので歩を使った攻めが気になります。
特に3七の桂馬をうまく活用できて桂馬の交換をすれば▲3四桂のような筋もあり、後手としてもこの瞬間が怖い形です。
△7三銀以下▲3三歩△同金▲4五桂△4四金▲2五飛△3二銀で、ソフトの評価値-318で後手有利。
この手順は▲3三歩~▲4五桂と攻め込む手で、やや無理気味ですが後手も受け損なうと攻めが加速します。
▲4五桂には△4四金~△3二銀が形にとらわれない手で、金が4段目に出るのと△3二銀は後手の角が浮くので形の上では指しにくいです。
ただし、先手が少し無理気味にくると後手もその手に対応することになり、形にとらわれないような受け方をする必要もでてきます。
△7三銀以下▲3四歩△6四銀▲2二角成△同銀▲7七桂で、ソフトの評価値+54で互角。
この手順は先手は▲3四歩と力をためた手に後手も△6四銀として5三の地点を補強する手です。
先手から▲2二角成と角交換で本来は角交換は1手損になりがちなので避けたいところですが、7七の桂馬を活用したいのであればこの手はありそうです。
△7三銀以下▲3四歩以下別の展開では、△3三歩▲同歩成△同金▲3四歩△4四金▲2五飛△3二玉で、ソフトの評価値-78で互角。
この手順は全く浮かびませんでしたが、先手の3四の歩を拠点を消すために強く△3三歩と合わせる手です。
受けの力が強くないと指せない形ですが、このような指し方もあると分かればそれだけで調べた価値はありそうです。
相掛かりの3筋の受け方が参考になった1局でした。