上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲6六角と打った局面。ソフトの評価値-86で互角。
▲6六角は八方睨みの角で3三や2二の地点と間接的に後手の飛車を狙っています。
対局中は先手の次の狙いが多すぎて分からなかったので△5四飛と先受けしましたが、これはあまりよくなかったです。
△5四飛として先手の角のラインを避けたのと、5七の地点を直接睨む形です。
ただし、△5四飛としたからといって後手が飛車を活用するために攻めの手を増やすというのは難しいようで、1手の価値がやや低かったようです。
以前は△5四飛のような手は指せなかったので少し手は見えてはいるようですが、この局面では甘かったようです。
実戦は△5四飛で以下変化手順で▲6五桂△同桂▲同飛で、ソフトの評価値+278で互角。

この手順は△5四飛に▲6五桂から桂馬の交換になる展開です。
桂馬の交換でどちらが得をしているかということですが、先手の方が少し攻め駒が前にいる形のようです。
先手に桂馬が入ると▲4六桂~▲4五桂と活用する筋があり、4五に桂馬が跳ねると3三の地点と5三の地点が狙われます。
3三の地点は後手も金銀桂の3枚が利いているのでそれなりに堅いですが、5三の地点は玉しか利いていないので流れ弾が当たる可能性があります。
それに対して後手からの攻めは少し駒組みが遅れているようで、▲6五同飛としたときに△5四飛を軸にした攻め方があればいいのですが難しそうです。
△5四飛では△2八角がありました。ソフトの評価値+3で互角。

この手順の△2八角は▲3八銀型ならよく出る筋ですが、この局面では全く浮かばなかったです。
▲3八銀型には常に△2八角と打つタイミングを狙う位の気持ちでちょうどいいのかもしれません。
△2八角の瞬間が怖い形なのですが、次に△1九角成に香得という分かりやすい狙いがあります。
先手の狙いをすべて見極めるというのは無理なので、開き直って△2八角を決断するというのも手の流れとしてはあったようです。
△2八角に先手はゆっくり指すと△1九角成で香損になりますので、先手はこの瞬間に動くことになります。
△2八角に▲6五桂なら△同桂▲同飛△1九角成▲7五飛△5四飛▲4六桂△6四飛▲5五角△5二玉で、ソフトの評価値+5で互角。
この手順は▲6五桂から桂馬の交換になるのですが、△1九角成で後手は香得になります。
地味ですがこれがこの後の展開にじわっと効いてくるのが理想的です。
先手は▲7五飛として次に▲7二飛成~▲8四角を狙いますが△5四飛の受けに先手は後手の飛車に狙いを定めてどうかという展開です。
これも難しいようで後手の飛車が先手の角と交換になるのは仕方なさそうですが、最後の△5二玉が地味ながらなかなかの手だと思います。
先手は3四に攻めの拠点の歩があるのでそれを少しでも遠ざけるという意味の△5二玉で、このような地味な手が自分はなかなか浮かばないので少しでも考えるようにしたいです。
開き直って△2八角から香得を狙うのが参考になった1局でした。