上図は、角換わりからの進展で△4二玉とした局面。ソフトの評価値+31で互角。
3一の玉が△4二玉とした形で、角換わり腰掛銀は手待ちみたいな手をすることがよくあります。
少しでもいい駒組みで仕掛けのチャンスを狙うなどの意味です。
後手は△8四歩型で序盤で後手が1手損角換わりを選択したことで、△8四歩型で△8五歩を保留していました。
△8五歩を保留することでいつでも△8五桂と跳ねた手が銀取りになります。
対局中は先手も動くのが大変なので▲8八玉としましたが、これは少し損だったかもしれません。
実戦は▲8八玉△8五桂▲8六銀で以下変化手順で△4四角で、ソフトの評価値-2で互角。

この手順は▲8八玉は形と思って指したのですが、すぐに△8五桂があることに気がつきました。
気がつくのが遅いのですが、△8五桂には先手は形が崩れますが銀を逃げることになります。
▲8六銀か▲6六銀でも△4四角と打つ手がありました。
▲8六銀△4四角で次の△6六角が受けづらいです。
後手の角と桂馬で先手玉のコビンを攻める手で、指されたら受け方が分かっていませんでした。
△4四角以下▲4五歩△6六角▲7七桂△6五銀▲同銀△同歩で、ソフトの評価値-279で互角。
この手順は▲4五歩として相手の大駒を近づけて受ける指し方ですが、銀交換から△6五同歩として角と桂馬の攻めが解消されていません。
形勢は互角でも先手から動きづらいのがやや不満です。
△4四角以下▲6七銀△6五歩▲4五歩△6六角▲同銀△同歩で、ソフトの評価値+48で互角。
この手順は6六の歩を守る▲6七銀ですが、△6五歩と攻めてきます。
▲4五歩の角取りの催促には△6六角と飛びだす手があり、以下▲同銀△同歩は角と銀の交換ですが先手が歩切れなので受けを中心でもたれるような指し方をすることになります。
▲8八玉としたことで、先手が攻める展開でなく受けに回るのはやや面白くなさそうです。
▲8八玉では▲6八銀がありました。
▲6八銀△3一玉▲7七銀△4二玉▲4五歩で、ソフトの評価値+42で互角。

この手順は▲6八銀と引く手ですが、7七に銀がいると△8五桂が銀取りになるので事前に受けた手です。
部分的にはありそうな手で後手は△3一玉としますが、再度▲7七銀と上がります。
△4二玉とすれば最初の局面図と同じになりますが、そこで手を変えて▲4五歩とします。
▲4五歩は将来の△4四角を防いだ手ですが、先手から▲4五桂と仕掛ける手がなくなり、先手からの仕掛けが難しくなるので一長一短です。
▲4五歩以下△3一玉▲4六角△6三金▲8八玉△6一飛▲6七銀△6五歩▲同歩△同銀▲6六銀左で、ソフトの評価値+124で互角。
この手順は少し驚いたのですが、▲4六角は4筋の位を取るとよく見かける手です。
攻防の角で先手の攻めや後手に受けに利いています。
後手は△6三金~△6一飛と6筋から動く狙いで、先手の▲6七銀が少し見えづらいです。
▲6七銀と引くことは、6筋の補強と将来▲5六歩~▲5五歩と相手の銀を圧迫する狙いもありそうです。
後手が6筋の歩を交換したときに▲6六銀左が意表の手です。
普通は守り駒と攻め駒の交換は攻める方が有利という印象なのですが、先手は持ち駒に銀が入ると▲5二銀のような狙いがあり、やや例外のようです。
じっくりした駒組みで迎え撃つのが参考になった1局でした。