終盤の複雑な変化


上図は、角換わりからの進展で△6六歩と打った局面。ソフトの評価値+875で先手優勢。

△6六歩は王手なので▲同玉か逃げるかのどちらかになります。

このような終盤で迷うような手にはじっくり考えて指した方が読みの力がつくと思うのですが、終盤は時間がないことがほとんどなので読みというより直感に近いところがあります。

自分が特に終盤力がないのは、あまりじっくりと終盤の局面を考えたことがないことも大きく影響しているのかと思っています。

終盤は見慣れない局面になることが多く、序盤と違って定型でないため将棋の棋力を向上させるのが難しいところがあります。

最終盤の詰むか詰まないかなどは詰将棋をたくさん解けば棋力が向上するかもしれませんが、その少し手前のような局面が自分にとってかなり勉強量が手薄な感じです。

本局の△6六歩もそんな局面だと思っています。

△6六歩に変化が多岐にわたって複雑なので、何か選ぶような基準があればいいと思いますが自分は分かっていません。

代表的な変化手順について調べます。

後手玉は▲4二金以下の詰めろになっていますので、厳しく迫る必要があります。

△6六歩に▲7六玉なら△6七銀で、以下▲7五玉△8六銀▲8五玉△9五金▲8四玉△9四金まで詰みです。

この手順の△6七銀に▲8五玉なら△7六銀打▲7五玉△8五金▲6六玉△5五角まで詰みです。

この手順が先手にとってまずく、よくある頓死という手の流れです。

上部に脱出する手順は詰ましにくいのですが、7四の桂馬と8三の歩があるため意外と玉が逃げるスペースが少なくなってます。

どちらの詰まし方も実戦ではあまり見慣れない手順なので、自分の場合だとこの変化を読み切るのは難しいです。

これらの手順は表面上には表れない手なので、頭の中で考える必要がないのかもしれません。

▲7六玉は直感的に危ないと思えば消去できそうな手ですが、丹念に読んで▲7六玉は詰みなので別の手を指そうと考えると時間を使ってしまいます。

このあたりの兼ね合いが難しく、実際は▲7六玉は直感的に危ないと思ったら別の手を選択すると思いますが自分の中で読みの順番があまり決まっていません。

実戦は△6六歩に▲同玉としましたが以下変化手順で△5五銀で、ソフトの評価値+290で互角。

△6六歩は相手が指してきた手なので▲同玉を普通は想定していると思いたいです。

そのような意味では、先手は▲6六同玉と歩を取る手から考えるのが自然なような気がします。

ただし▲6六同玉はソフトの推奨手ではありませんでした。

▲6六同玉に△5五銀とした変化手順ですが、4六の角との組み合わせで後手も攻めの手が続きます。

△5五銀と打つことで4六の角が7三の地点までの利きが止まりますが、先手玉が▲7五玉とする形になると△5七角成が△5五銀と打った効果で厳しくなります。

これが寄せの形のようです。

△5五銀に▲7五玉なら△5七角成▲8五玉△8四銀で、以下▲7六玉なら△6六馬▲8七玉△8八金▲8六玉△7五銀▲8五玉△7六馬まで詰みです。

この手順の▲7六玉で▲8六玉なら△6八馬▲7七角△8五金▲8七玉△7七歩成▲同桂△7六角▲8八玉△8七歩▲8九玉△6七角成まで詰みです。

これらの手順も頓死で、△5七角成と△5五銀の組み合わせがセットみたいな形なので先手の方からすれば読みというより、この形は危険を判断しないといけないようです。

△5五銀に▲7六玉なら△7五歩▲8五玉△9四銀▲8四玉△9五銀▲7三玉△4四銀引で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順は難易度が高く自分の棋力ではまず指せません。

後手の△9四銀~△9五銀という駒の組み合わせがまず難しく、▲7三玉となったら諦めそうでも△4四銀引という開き王手がありました。

5五の銀に隠れていた角を使う手ですが、同時に△5三銀でと金を掃って詰めろを消す手でもあります。

このような後手の手順が指せるようになると棋力も向上しますが、少しでもその域に近づきたいと思っています。

なお△6六歩に対して▲5八玉と▲5六玉がありますが、それはまた別の機会に調べます。

終盤の複雑な変化が参考になった1局でした。