上図は、角換わりからの進展で△5五馬と引いた局面。ソフトの評価値-734で後手有利。
この局面は先手玉が薄く、後手は5五に馬がいて攻防に利いており手厚いです。
駒割りは金桂と銀の交換で先手が駒得していても、自玉の近くに相手の馬がいることで後手が指せています。
後手からは△7五歩など指したい手があります。
自分の棋力では評価値以上に差が開いているようなな感じの局面です。
実戦は▲3三桂成△同玉と進みましたが、▲3三桂成は少し味消しだったようです。
形を決めずにいつでも▲3三桂成の筋を残しておく方が後手にもプレシャーがかかっていたかもしれません。
実戦は以下ずるずるだったのですが、どのように粘るかという確認です。
▲3三桂成では▲6六歩がありました。
▲6六歩△6五歩▲7五銀△6四銀打▲5六金△7五銀▲同玉△6三桂▲7六玉△7五香▲6七玉△6六歩で、ソフトの評価値-864で後手優勢。

この手順の▲6六歩は将来△6六歩のような歩で王手されるような手を消したような手ですが、辛抱のいる手です。
反発するような受けでなく敵の打ちたいところに打ての手です。
後手の△6五歩も味わい深い手で、安い駒を有効に使うと攻め駒が増えてきます。
▲7五銀は上から銀を打って受ける手で、下から金駒を打つと抑え込まれたときに金駒の交換になりやすく守りが薄くなりがちです。
上から打つことで相手の駒との争点を少しだけでも消すような受け方です。
後手の△6四銀打も相手の▲7五銀にアタックするような攻め方で、守りの金駒を攻めることで玉の守りが薄くなります。
以下▲5六金と埋めましたが△7五銀~△6三桂で先手玉は下段に落とされる形になります。
△6六歩の取り込みも厳しく、先手玉は受け一方です。
後手の持ち駒に銀があるので、△6六歩には玉を逃げる適当な場所がありません。
△6六歩以下▲同金△7八銀▲5八玉△6六馬▲4八玉△4六歩▲3六金で、ソフトの評価値-1951で後手優勢。

この手順は△7八銀~△6六馬でぼろっと金が取られる形なので先手としては痛いのですが、詰まされないようにするには仕方ないようです。
先手は玉を右側の広いところに移動して少しでも粘る形です。
△6六馬に▲3六金という手が自分はなかなか見えません。
▲3六金は4七の地点の補強にはなりませんが、▲4六金と攻めの拠点の歩を消すような意味があるようです。
▲3六金以下△6七銀成▲4六金△5七成銀▲3七玉△5五桂▲3八銀△3五金▲3六金打△同金▲同金△5六馬で、ソフトの評価値-1786で後手優勢。
この手順は先手が▲4六金から粘る手で、後手が正確に指せば押し切りそうな感じではあります。
ただし、自分の中では圧倒的に悪い局面を粘るというをあまり調べたことがなかったのでこのような粘り方も参考になりそうです。
強い人の将棋でも終盤で逆転ということはよくあるので、今後も苦しい将棋の粘り方を少しでも身につけるのも面白いかもしれません。
玉を右側に移動して粘るのが参考になった1局でした。