上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4二同飛と成桂を取った局面。ソフトの評価値+2177で先手勝勢。
お互いに守り駒の金駒が2枚である程度しっかり囲っていますが、駒割りは金銀と桂の交換で先手が大きく駒得しておりここで先手の手番だったので先手勝勢のようです。
対局中は少し先手がいいと思っていましたが、かなり差が開いていたようです。
後手の手番になったら9七の地点から攻める手があるので、先手は早く決めたいところです。
最終盤で甘い手を指すと形勢にもろに影響しますので油断できません。
実戦は▲9三歩△同香でソフトの評価値+2076と進みましたが、▲9三歩に△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△9七歩で、ソフトの評価値+1517で先手優勢。
この手順の▲9三歩は△同香とすれば、一時的に9三の地点からの脱出を防ぐという意味で指しました。
また後手が端攻めして先手の歩が切れれば、▲9三歩とか▲9四歩として相手の攻め駒の形を変えるという手が印象に残っていました。
これが安全策かと思っていたのですが本局は少し甘かったようで、▲9三歩に後手は△9七歩成から歩を使った細かい攻めで端に嫌味をつける形です。
▲9三歩に後手が手抜きで9筋から手をつけると、▲9三歩と垂らした手があまりいきないようです。
正確に指せば後手の攻めは受けれるようですが、穴熊への端攻めは受け損なうと形勢が逆転しやすいのでできればこのような展開にはしたくありません。
▲9三歩では▲7三金がありました。
▲7三金△同金▲6五桂で、ソフトの評価値+2366で先手勝勢。

この手順はシンプルに▲7三金~▲6五桂と相手の守りの金に迫る形です。
寄せのよくある手ですがこれが予想以上に厳しかったようで、次の狙いは▲7三桂成△同玉▲5一角です。
後手がこの瞬間に攻めるなら△9七金になります。
▲6五桂以下△9七金▲7三桂成△同玉▲5一角△6二飛▲同角成△同玉▲6九飛△6三歩▲6一飛で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。
この手順は▲5一角△6二飛には、▲同角成~▲6九飛で後手玉が詰み筋に入っているようです。
▲6九飛と回る手は盤上全体をよく見ていないと浮かばないので、何気ないところですが自分は気がついていませんでした。
▲6九飛に△6三歩なら▲6一飛で、△同玉なら▲6三飛成と一間飛車の筋で寄っているようです。
▲6五桂に△8一桂なら▲7三桂成△同桂▲7一銀△同玉▲5三角で、ソフトの評価値+2142で先手勝勢。
この手順は△8一桂と打つことで▲7三桂△同桂として将来の▲6五桂の攻め方を先受けした手ですが、今度は▲7一銀と下から銀を打って△同玉に▲5三角の王手飛車の筋がありました。
▲6五桂に△6三金打なら▲7三桂成△同金▲7一銀で、ソフトの評価値+2291で先手勝勢。

この手順は△6三金打と金駒を埋める手ですが、これも▲7三桂成~▲7一銀と攻める形です。
後手玉と飛車の位置が悪く王手飛車になりやすいです。
▲7一銀に△9二玉なら▲5一角△7二飛▲7三角成△同飛▲8二金で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。
この手順は少し驚いたのですが、△9二玉と逃げる手には▲5一角~▲7三角成~▲8二金で以下即詰みのようです。
▲8二金以下△9三玉▲8三金△同飛▲9四歩△同玉▲9五歩△9三玉▲9四銀△9二玉▲8三銀成△同玉▲8二飛△7三玉▲6二飛成△8三玉▲8二龍まで詰みです。
変化手順はありそうですが詰みのようです。
▲7一銀に△9三玉なら▲4九飛△7二飛▲4一飛成△8一桂▲6二銀成△同飛▲8一龍△8二銀▲7一角△同銀▲同龍で、ソフトの評価値+4156で先手勝勢。
この手順は△9三玉には▲4九飛とぶつける手があり、△同飛成なら▲8二角以下即詰みです。
よって△7二飛と逃げましたが飛車を成ってから龍を活用して先手勝勢のようです。
▲7一銀に△同玉なら▲5三角△6二飛▲2四飛で、ソフトの評価値+3413で先手勝勢。
この手順は▲5三角△6二飛に▲2四飛と遊んでいる飛車を活用する手が間に合うようで、次の▲2一飛成が激痛で先手勝勢のようです。
先手は寄せ方でも▲6九飛や▲4九飛や▲2四飛など局面によって使い分けているのが興味深く、やはり盤面全体を見るのが大事なようです。
寄せは相手の守りの金を攻めるのが参考になった1局でした。