狭い玉を角と銀と桂馬で寄せる


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9三同角と成銀を取った局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

後手玉がかなり狭い形で、先手から寄せがありそうですが対局中は見つけきれませんでした。

ここまで9三の地点で何度か連続でないとはいえ王手での駒の清算があり、やや複雑な手順の王手の連続手になると千日手どころかへたをすれば連続王手の反則になる可能性があると思い踏み込めなかったのもあります。

同一局面が4回で千日手だったと思いますが、対局中にカウントしているわけではなく余裕はありません。

よって実戦は千日手を打開しました。

実戦は▲9三同角成△同玉で、ソフトの評価値+3545で先手勝勢。

この手順は狭い後手玉が9三の地点に上がることで、簡単につかまらなくなりました。

これでも先手勝勢のようですが、評価値50000からかなり下がっていますので展開は全くよくありません。

評価値50000というのは即詰みはありませんが、うまく攻めればほぼ受けなしのレベルなのできちんとした寄せ方を指せるようにならないともったないです。

▲9三同角成では▲8二銀がありました。

▲8二銀△8四銀▲8五桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲8二銀は対局中は見えていたのですが、千日手や連続王手の反則などが頭に浮かんで指せなかったです。

局後に▲8二銀としてもソフトは千日手や連続王手の反則は何もふれなかったので問題なかったようです。

後手は△8四銀と受けますがそこで▲8五桂が全く見えませんでした。

今見ると取られそうな桂馬を逃げながら▲9三桂成の詰めろになっているので見えそうな手です。

しかし自分の場合終盤は相手玉に即詰みがあるかどうかから考える癖があるので、王手をしない手から考えるというのがなかなかできません。

先手玉はまだ安全なのでこのあたりの気持ちの余裕があればいいのですが、短い時間の対局では余裕がありません。

後で振り返ると後手玉に詰めろクラスの手を指せばいいのですが、昔からの考え方の癖は余裕がなくなると簡単には変わりません。

▲8五桂以下△同桂▲同歩△8一飛で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲8五同歩に△8一飛は受けても仕方ないのかもしれませんが、実戦的には嫌な手です。

飛車を自陣の受けに使うことで先手玉はより安全になりますが、実際に後手玉を寄せるのはそれなりに難しいです。

△8一飛以下▲9三銀成△同銀▲同角成△同玉▲8二銀△同飛▲7一角で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は9三の地点で清算してから▲8二銀が鋭いです。

△8二同飛とさせて▲7一角と打つと後手玉が必至のようです。

7一の角と9四の桂馬の組み合わせで8二の地点を狙います。

玉が角のラインに入っているので△8一銀打と受けると▲8二桂成△同銀▲9四飛まで詰みです。

この攻め方はたまに出るようですが、実戦の数手先のイメージでは結構難しいです。

自分はすべての寄せはそれなりに難しいと思っているので、少しでも身につけて今後に役立てたいです。

狭い玉を角と銀と桂馬で寄せるのが参考になった1局でした。