上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五玉と歩を取った局面。ソフトの評価値+99964で先手勝勢。
先手が▲8五歩と突いた手に8四の玉が△9五玉とした形です。
自分の使っているソフトで999・・と表示されると即詰みが発生していることが多いのですが、局面によっては即詰みでなく必至のようなこともあるようです。
本局は即詰みでなく必至でした。
なお実戦は△9五玉に▲8七金で、ソフトの評価値+3645で先手勝勢。
この▲8七金は▲8六銀からの詰めろでソフトの候補手にあった手ですが、評価値はかなり下がっています。
手の精度としてはいまひとつだったようで、以下△8四歩とされ下段に逃げるルートと作られると明快ではなかったです。
ソフトで999・・と表示されているときは、できるだけきちんと寄せたいです。
明快な寄せ方だとミスが出にくいのですが、複雑な寄せ方をするとミスをしやすいです。
▲8七金では▲7三角成がありました。ソフトの評価値+99965で先手勝勢。

この手は角で桂馬を取る手で、部分的には駒損になるので少し見えにくいです。
しかし最終盤は駒の損得より速度が大事で、特に詰み形になる場合は駒の損得はほとんど関係ありません。
▲7三角成に△同銀なら▲8七桂△8六玉▲9五銀まで詰みです。
この手順の△8六玉で△9四玉なら▲9五香まで詰みです。
この形は9七に桂馬がいるので△8五玉とできません。
このような中段玉で金がない場合はするすると玉を抜けられることがあるのですが、駒の配置によっては安い駒で詰むこともあります。
このような詰み形が頭の中で並ぶのが大事ですが、頭の中の盤面が微妙に形が違っていると正確に読めていないことがあるのでそのあたりが難しいです。
これは手数が長くなれば長くなるほど読みの精度が低くなります。
▲7三角成に△8四銀なら▲8七桂△9四玉▲9五歩△同銀▲同馬△9三玉▲7一銀で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△8四銀ですが、即詰みにならないように受けるならこのような手になるようです。
先手玉が安全なので先手がどのように寄せるかですが、平凡に▲8七桂~▲9五歩がありました。
▲9五歩に△9三玉なら▲9四香で詰みなので△9五同銀としますが、▲同馬△9三玉に▲7一銀がうまいです。
▲7一銀は後手玉を下段に落とさないように挟み撃ちする手ですが、自分はこの▲7一銀のような手をうっかりしやすいです。
なぜうっかりしやすいかですが、先手は王手の連続で△9三玉と進めてきたのでその手の流れで▲9四歩とか▲9四香とか▲9四銀などと王手をする手を考える癖があるからです。
うまくいけば後手玉が詰みそうと考えると王手を考えるのが自然ですが、どのあたりで相手玉が詰む詰まないと判断するかが大事になってきます。
詰まない玉を追ってかえって詰みにくい形になるというのはよくあるケースで、そのようなケースは相手にも駒をたくさん渡していることもあり自玉が危険になることがあります。
これは寄せ方がまずいということで、自分は何度も失敗しています。
詰むと思って追ったけど不詰みとか、詰まないと分かっても勢いで王手で追って形勢が接近若しくは逆転するケースです。
このあたりの基本的な寄せ方をマスターしたいです。
なお▲7一銀は▲9四香からの詰めろと、▲8二銀打△9二玉▲9三香までの詰めろの両方を受けるのはできないようです。
▲7一銀に△8二桂と受けても、▲9四歩△同桂▲8二銀打△9二玉▲9三香まで詰みです。
最終盤できちんと寄せるのが参考になった1局でした。