攻めの拠点の銀を先に打つ

上図は、後手1手損角換わりからの進展で△4四同金と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+452で先手有利。

▲4四桂と打った手に5四の金が△4四同金とした形です。

実戦は▲4四同歩と金を取って部分的には金と桂馬の交換で先手が駒得になりましたが、▲4四同歩はやや甘かったようです。

金を取る前に攻めの拠点を作る手があったようです。

▲4四同歩では▲5二銀がありました。

▲5二銀に△4二飛なら▲4四歩△同飛で、ソフトの評価値+1170で先手優勢。

▲5二銀は飛車取りなので普通は飛車を逃げます。

△4二飛と受けて▲4四歩に△5二飛なら▲4三金△9二飛▲3二金△同玉▲4三金△3一玉▲6四角で、ソフトの評価値+1175で先手優勢。

この手順は先手の銀は取られますが、後手玉の近くに金駒の守り駒がいなくなり先手優勢です。

よって△4二飛▲4四歩と進みますが、そこで△4四同角も気になります。

▲5二銀△4二飛▲4四歩△同角▲4一金△同飛▲同銀成△同玉▲7一飛△5二玉▲9一飛成△8四桂▲7七金で、ソフトの評価値+718で先手優勢。

この手順は▲4一金から飛車を取る手で、部分的には飛車と金銀の交換ですがその後香車を取り返す展開です。

▲7一飛に後手は合駒をせずに△5二玉とするのが浮かばない受け方で、▲2一飛成は△3一金打で龍が取られますので指しにくいです。

よって▲9一飛成と香車を取りましたが、△8四桂と打って反撃するのが後手の狙いです。

△8四桂に▲8二龍~▲8四龍とするのは、△6六角が王手龍取りになるので簡単に桂馬を外せません。

△8四桂には▲7七金と受けて先手が指せているようです。

真ん中の局面図の△4四同飛には▲5五角として、次に▲4四角~▲4一飛~▲4四飛成を狙って先手が指せているようです。

▲5二銀に△8一飛なら▲4四歩△同角で、ソフトの評価値+544で先手有利。

この手順の△8一飛は玉と飛車の接近を避けるのと、先手玉を8筋から攻める狙いがあります。

▲4四歩に△同角と取った局面の駒割りは金と銀の交換でいい勝負ですが先手は歩切れです。

そのような意味で少し嫌なところはありますが、ここで先手の手番なので先手が指せているようです。

△4四同角以下▲6四角に△8四桂なら▲5五金△同角▲同角で、ソフトの評価値+1011で先手優勢。

この手順の▲6四角は歩切れを解消するのと、後手の4四の角がいなくなれば▲5三角成の筋が生じます。

後手の△8四桂は次に△6六角~△7六桂の狙いですが、▲5五金がありました。

自分は▲5五金は見えませんでしたが、△7六桂を直接受けるより4四の角の利きを止めながら角取りに金を打つのがうまいです。

△4四同角以下▲6四角に△8六歩なら▲同歩△8五歩▲8二金で、ソフトの評価値+805で先手優勢。

この手順は後手は8筋から継ぎ歩で攻めてきたのですが、▲6四角の効果で▲8二金が飛車を取れる形で先手優勢のようです。

△4四同角以下▲6四角に△6三歩なら▲7三角成△8六歩▲同歩△6六角▲7七金打△5七角成▲6三馬△8三飛▲7四馬△8二飛▲4四歩で、ソフトの評価値+715で先手有利。

この手順の△6三歩は先手の角の利きを聞く手で、▲同銀成は銀が遊び駒になります。

よって▲7三角成として、後手が△6六角とすれば▲7七金打とがっちり受けるのが興味深いです。

最後の▲4四歩の垂らしで先手が指せているようです。

攻めの拠点の銀を先に打つのが参考になった1局でした。