上図は、角交換振り飛車からの進展で△3四飛とした局面。ソフトの評価値+774で先手有利。
2四にいた飛車が△3四飛とした形で、次に△3九飛成と△3二飛の狙いがあります。
駒割りは角と金桂の交換で先手が駒得ですが、飛車を成られるのが面倒なのと3二のと金を取られるもは痛いと思っていました。
実戦は△3四飛以下▲3八飛△同飛成▲同銀△5三銀で、ソフトの評価値+223で互角。
この手順は▲3八飛から飛車交換を目指す展開で、以下飛車交換から△5三銀とされました。
と金で▲4二とで銀を取れるのが一番よかったのですが、銀をかわされてどうかという展開です。
飛車交換になり後手が飛車をもつと9筋から動かれるのが面倒でした。
3四の飛車が持ち駒になって9筋で活用するとなると夢のような展開です。
後手の美濃囲いが意外と深く、先手は飛車をもってもそれなりに攻めるのに手数がかかりそうです。
安全に指そうとした結果が逆に相手にチャンスを与えるような展開になりました。
このあたりは大局観がかなり悪かったです。
▲3八飛では▲4二とがありました。
▲4二と△3九飛成▲2八金打で、ソフトの評価値+861で先手優勢。

この手順は▲4二とで銀を取るので価値は高いのですが、後手も△3九飛成とします。
そこで▲3八金と打つ手が見えていませんでした。
先手は駒得しているので惜しみなく自陣に駒を打ちつけるのが手厚い手でした。
普通の発想は△3九飛成には▲3八飛ですが、△2九龍~△6五桂を狙われて結構うるさいようです。
先手も▲3九歩と1段目に歩を打って後手の龍の利きを止めるのは可能ですが、それなら▲3八金と埋めていたほうが手厚いです。
▲3八金以下△2八龍▲同金△4九飛▲5二とで、ソフトの評価値+1450で先手優勢。

この手順は後手は飛車交換から△4九飛と打ちこんできました。
後手は次に△3九飛成が狙いで、2八の金がいなくなると△2九龍と少しでも駒損を回復できます。
△4九飛に▲5二とでと金を寄るのが見えにくいです。
4二のと金は攻めに活用したいので残しておきたいという意味があるので、ぱっと見でと金を捨てる意味が分かりませんでした。
▲5二とに△同金なら▲3二飛△5一歩▲3八飛成△4九飛成▲5八金引で、ソフトの評価値+1936で先手優勢。
この手順は△5二同金に▲3二飛と打って△5一歩には▲3八飛成と自陣に成りかえる手です。
▲3八飛成とすることで後手の飛車が逆に狙われる形になりました。
以下△4九飛成に▲5八金引で先手陣は万全です。
自分は今回のような▲3八金とか飛車を自陣に成りかえるという発想が全くありません。
受け方がまずいということですが、攻めだけでなく受けにも目がいくようにしないと形勢は保てないようです。
なお変化手順の△4九飛で△5九飛なら▲3二飛△4四角▲6六歩△3九角▲5八金引△4九飛成▲3八飛成△同龍▲同金△6六角成▲同銀△同角▲7七銀で、ソフトの評価値+1663で先手優勢。
この手順は後手は飛車を取られない位置に打ち込みます。
以下角も打ちこんでくる形でそれに対して先手は丁寧に受けに回るのが興味深く、自分は全く浮かびませんでした。
駒得しているので丁寧に受けに回った方がさらに形勢がよくなるということのようです。
このあたりの感覚を身につけたいです。
駒得で攻め合いでなく受けに回るのが参考になった1局でした。