上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値+722で先手有利。
この後手の△9五歩は先手にとっても嫌な手で、後手は持ち駒に飛車があるので先手玉の近くに空間があくと打ち込みが生じます。
先手陣の右側は金駒が多いのに対して左側は薄いのでなかなかの手です。
駒割りは先手の桂得だったのですが、対局中に駒の計算をするほどの余裕はありませんでした。
またこの局面が先手有利だったのは全く気がつきませんでした。
3二のと金が活用できる展開になればいいのですが、4二に銀がいるので手数がかかるようです。
またあまりゆっくり指していると後手から△9六歩と取り込まれて自陣が少し危なくなります。
実戦は▲1一飛成△9六歩▲9四歩△9七歩成で、ソフトの評価値+61で互角。
この手順の▲1一飛成は香車を補充する手ですが、後手の△9六歩の取り込みの方がきつかったようです。
▲1一飛成は冴えないなと思っていましたが、他の手も見えなかったので仕方なく指した感じです。
△9六歩の取り込みに▲9四歩も仕方なく指しましたが、△9七歩成が入ると後手は9筋から動いたのが間に合った感じです。
▲1一飛成では▲5二歩がありました。
▲5二歩に△同金なら▲7一角△9二玉▲4一飛成△5一金打▲9四桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の△5二同金は悪手ですが、▲7一角から▲4一飛成の金取りが厳しく△5一金打とはじいて受けますが、▲9四桂でほぼ受けなしです。
金を斜めのさそうと▲7一角の隙が生じます。
▲5二歩に△7一金なら▲5一歩成△9六歩▲5二とで、ソフトの評価値+1150で先手優勢。

この手順はお互いに指したい手を指して先手はと金と作り、後手は9筋の取り込みを優先したのですが、▲5二とでと金を引いたのが少し攻めが早かったようです。
先手は次に▲5三ととして次に▲6二とや▲7一飛成のような筋が生じます。
▲5二と以下△9七歩成▲5三と△6一銀▲9七桂△9八歩▲6二銀△同金▲7一角△同玉▲6二と△同玉▲5四桂で、ソフトの評価値+3344で先手勝勢。
この手順は△9七歩成に▲5三とで銀を取るのが成立するようで、9七にと金ができてもまだ先手玉は大丈夫のようです。
後手の△6一銀のなかなかの粘りですが、そこで▲9七桂と手を戻すのが興味深いです。
先手は早く攻めたいところですが、決め手がないまま攻めると9七のと金が残ったままでは少し危険なため手を戻しています。
△9八歩は▲同香なら△9九飛のような筋があります。
しかし△9八歩の瞬間はまだ安全なので、そこで▲6二銀~▲7一角が鋭いです。
先手は角を捨てるような攻めですが、△同玉に▲6二と~▲5四桂で後手玉が寄り筋に入ったようです。
これらの展開を見ると、▲5二歩と垂らした歩がと金になって相手の金駒を取るという理想的な駒の使い方です。
自分もこのような手が指せるようにしたいです。
歩を垂らして駒を活用するのが参考になった1局でした。