寄せの形をイメージして指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3八金とした局面。ソフトの評価値-1300で後手優勢。

4九の金が▲3八金とした形で、2八の角取りになっていますので後手は角の処置をどうするかという局面です。

角を逃げるなら△4六角成が自然でこれもソフトの候補手の1つでしたが、先手玉は1七の地点のルートが開けるので少し指しにくいかと思いました。

よって角を逃げるのでなく角にひもをつけた方がいいと思い△2九龍としましたが、この手はあまりよくなかったようです。

△2九龍に変化手順で▲3七桂△1九角成▲3九金打で、ソフトの評価値-660で後手有利。

この手順は△2九龍として▲2八金なら△同龍で受けにくいかと思いましたが、▲3七桂と打つ手がありました。

あまり利いているのかどうか分かりにくいのですが、2五の地点を補強するという意味のようです。

△1九角成に▲3九金打としてどちらかの龍か馬を取る形です。

これでも後手有利でまだ指せているようですが、形勢は接近したようです。

△2九龍では△6八龍がありました。

△6八龍▲2八金△同龍▲3八金△2五金で、ソフトの評価値-446で後手有利。

この手順は△6八龍として2八の角を守ると同時に緩い手を指せば△9八龍と香車を補充することができます。

先手玉が4段玉なので後手が香車をもつと△2四香のような筋が生じて攻めの幅が広がります。

△6八龍に▲2八金~▲3八金は強い受けで、ここで龍が逃げるのは自然ですがそれでは先手に手番が回ってしまいます。

▲3八金には△2五金がありました。

△2五金はやや特殊な手ですが、先手玉を上部に引っ張り出す狙いで香車が入れば△2四香と打つ筋があります。

△2五金以下▲同玉△1八龍▲2六玉△2四香▲2五歩△同香▲同玉△1七龍▲3五歩△同歩▲同玉△3七歩で、ソフトの評価値-3039で後手勝勢。

この手順は△2五金~△1八龍とする手で▲1八同銀なら△2四香で先手玉が詰みです、

よって△1八龍に▲2六玉とひきますが、△2四香と後手は接近戦に持ち込みます。

▲2五歩の合駒には△同香~△1七龍として玉を下段に落さないように攻めます、。

▲3五歩は3筋からの脱出を図った手ですが、△同歩が少し浮かびづらいです。

▲3五同玉には△3七歩と打つのが手筋で、▲同金だと3七の地点に移動できなくなります。

▲3七同金とさせても▲3六玉~▲4七玉のルートがあるのであまり関係ないと思いがちですが、そうでもなかったようです。

△3七歩に▲同金なら△2四銀▲3六玉△3二飛▲同銀成△2五角で詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、3三の銀のかげに隠れていた飛車が角を取って△2五角と詰ます手です。

▲3六玉~▲4七玉のルートを角で仕留めるということで難易度は高いですが、これくらいの終盤力の切れ味で一度は指してみたいです。

詰め将棋とは少し違う寄せの形をイメージするということですが、このあたりの棋力の向上は意外と難しいかと思っています。

たくさん将棋を指したり棋譜をみたりするしか方法はなさそうです。

寄せの形をイメージして指すのが参考になった1局でした。