上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲7八同玉と歩を取った局面。ソフトの評価値-185で互角。
後手が銀と桂馬の交換で駒得していますが、先手陣がすっきりしているのと先手から1筋に攻め込む手があるのでいい勝負のようです。
対局中は数手前までは後手が指せている実感があったのですが、この局面ではあまり冴えないなと思っていました。
そのとおり評価値も互角だったようです。
ここで後手の手番なので攻めの手を繋げたいところです。
実戦は▲7八同玉以下△4五銀▲同歩△7七角成▲同金で、ソフトの評価値+503で先手有利。
この手順の△4五銀は▲同歩に後手に桂馬が入れば△6六桂があると思って指したのですが、△6六桂に▲8八玉△5八桂成▲4四歩で、ソフトの評価値+1281で先手優勢。
対局中はこの手順の読みが浮かんだのですが、これはだめという以外は何も考えてなかったのでは考えがまとまらずに△7七角成とした感じです。
直感が悪いと読みの修正がきかないという典型的な例です。
△4五銀では△7五歩がありました。
△7五歩▲同歩△6六銀に▲8八角なら△7五銀で、ソフトの評価値-515で後手有利。

この手順は7筋に歩を合わせて▲同歩に△6六銀と打つ形です。
△7五歩と捨てて△6六銀と打つ形は、先手の角が逃げたら△7七歩や△7五銀とする手が生じます。
7筋の歩が打てないと△6六銀に▲8八角とされた後に▲6七歩と銀を追われることになります。
ちょっとした細かいやりとりで後手から手を作ることがあったようで、最後の△7五銀も興味深い銀引きです。
関節的に飛車が相手玉を睨んでいる形で先手は少し受けづらいです。
△7五銀以下▲6九玉△6六歩▲2六桂△3二金▲3四桂△3三歩▲4二桂成△同金上▲1四歩△2五桂▲1三歩成△8六銀▲同金△6七歩成で、ソフトの評価値-684で後手有利。
この手順は▲6九玉には△6六歩と垂らすのが浮かびにくいです。
角交換ができる形なのにそれを歩を打って防ぐというのが考えにくいです。
手数は長くなりましたが後手から△8六銀~△6七歩成とするのがうまい手で、と金を作ることで△7八飛成の筋を作ったのがうまいです。
△6六歩としたのは将来△6七歩成の含みがある手で参考にしたいです。
△7五歩▲同歩△6六銀に▲同角なら△同角▲7七銀△4四角▲1四歩△2五桂で、ソフトの評価値-138で互角。

この手順は▲6六同角として以下角と銀の交換になります。
後手が駒得する形ですが、先手が▲7七銀と埋めたことでしっかりした形になります。
△4四角と引いた手に▲1四歩から駒得を図ってきましたが、△2五桂が少し浮かびづらいです。
ただ捨ての桂馬ですが、先手が1段飛車だと後手は敵陣に角を打ち込むスペースが少ないです。
△2五桂以下▲同飛△4九角▲2八飛△1七角成▲4八飛△3九馬で、ソフトの評価値+207で互角。
この手順は▲2五同飛に△4九角と打ちこんで以下馬を作る展開です。
手が浮かばない時にどのように指すかが全く分からなかったのですが、1段目に角を打つとこのような展開になるので△2五桂はただ捨てですが考える価値はあったようです。
歩を打ち捨てて銀を打つのが参考になった1局でした。