飛車と角の交換から踏み込んで指す


上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の進展で▲5四同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-270で互角。

実戦は△6五桂としました。

この展開も知って損はなさそうですが、ソフトは△6五桂では△8六歩を推奨していました。

△8六歩は将来の▲9五角の幽霊角を消すという意味があります。

中飛車は9五角の形から▲6四飛△同歩▲7三角成とする手があります。

飛車と銀の交換で駒損でも▲7三角成として飛車取りにされるとうるさいです。

飛車を持っても相手の陣形が低いと飛車の打ち込みのスペースが少ないので、攻めるのに時間がかかります。

△8六歩に▲同歩なら△8八歩で、ソフトの評価値-377で互角。

この手順は▲8六同歩には△8八歩がありました。

全く別の形で▲8六同角に△8八歩▲7七桂△8九歩成という攻め方はあるのですが、▲8六同歩に△8八歩が盲点です。

△8八歩以下▲同角△8六飛▲7八金△8八飛成▲同金△4五角で、ソフトの評価値-332で後手有利。

この手順は▲7八金には△8八飛成と飛車と角の交換をする手が強い手でした。

▲8八同金に△4五角が先手の5四飛の形をとがめた手で、△6七角成を防ぐ▲5七飛には△6五桂がありました。

先手陣は金駒の離れ駒が多いのでこの攻め方が成立しているようです。

6九の金が▲7八金と閉まっていれば△8六歩の攻め方は成立しませんが、相手の陣形をよく見るのが大事なようです。

△8六歩に▲同角なら△同飛▲同歩△4五角で、ソフトの評価値-407で後手有利。

この手順は▲同角で問題なさそうですが、あっさりと△同飛と飛車と角の交換をしてから△4五角がありました。

△8六歩に▲同歩でも▲同角でも似たような攻め方ですが、△4五角と打って▲5七飛に△6五桂の攻め方が急所だったようです。

△6五桂以下▲同銀なら△同銀▲4六歩△5四角▲6六桂△5六歩▲5九飛△6六銀▲同歩△同角▲5六飛△2七角成▲同歩△3五桂▲2六玉△9九角成で、ソフトの評価値-1133で後手優勢。

この手順は△6五桂に▲同銀~▲4六歩と催促してきました。

△5四角に▲6六桂は角取りですが、△5六歩と抑えてから△6六銀とします。

以下▲5六飛と捌いてきたときに△2七角成が強い手です。

先手玉に即詰みはまだない状態で踏み込む手で、以下△3五桂が寄せの狙いです。

2七の地点が手薄だったのでこのような攻め方があるようです。

これが実戦で指せるかは攻め駒がもう少し欲しいので微妙ですが、狙い筋としては2七の地点が弱いのでそこを狙うという発想のようです。

持ち駒に香車とか桂馬があれば△2四香とか△3五桂と打って2七の地点を直接狙うのがありますが、手の流れで盤上の駒を使って△2七角成とするのがうっかりしやすいです。

飛車と角の交換から踏み込んで指すのが参考になった1局でした。