飛車交換から寄せを目指す


上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲7八金とした局面。ソフトの評価値-560で後手有利。

6八の金が▲7八金と寄って△8七角を防いできました。

駒割りは角と銀の交換で後手が駒得ですが後手は歩切れです。

対極中は少し後手が指しやすいと思っていましたが、その後の方針がよく分かりませんでした。

実戦は△6六角だったのですが以下変化手順で▲5八歩で、ソフトの評価値-279で互角。

この手順は△6六角と打って△5七桂成と△9九角成の両方の狙いで手が繋がったかと思ったのですが、▲5八歩と打つ変化手順がありました。

▲5八歩は△5七桂成を防ぐ手ですが、飛車の利きを止める手でもあり指しにくいです。

また△9九角成とされそうですが▲7七桂で、ソフトの評価値-265で互角。

この手順は▲7七桂と跳ねた手が馬取りと6五の桂取りになるので後手としても嫌な形です。

後手が攻め急いでいるような展開で、もつれてきそうな感じです。

△6六角では△3一玉がありました。

△3一玉▲6三歩成△同歩▲6七歩△7三歩▲同銀成△5四飛で、ソフトの評価値-541で後手有利。

この手順は全く浮かびませんでした。

△3一玉は玉の整備ですが、△4二玉と△3一玉のどちらがいいかは何とも言えません。

△4二玉型だと将来▲3四桂が王手になりますし、△3一玉型だと一段飛車が王手になります。

▲6三歩成~▲6七歩は少し分かりにくい手ですが、△4九角成の筋を消すと同時に▲5六飛と浮く手が角取りになります。

後手の△7三歩も最初は意味が分からなかったのですが、▲同銀成とさせて△5四飛が強い手です。

美濃囲いの振り飛車に居飛車から飛車交換を目指す手で、これで居飛車が指せるという感覚が浮かびませんでした。

飛車交換になるということは局面が大きく動くということで、手の可能性が大きくなります。

△5四飛▲同飛△同歩▲8一飛△2二玉▲9一飛成△5七桂不成で、ソフトの評価値-850で後手優勢。

この手順は飛車交換から△2二玉とする手で、これが△3一玉とした効果だったようです。

後手の△2二玉というのが意外としっかりしているという感覚ですが、後手は歩切れなのでそこまで堅いイメージはありません。

▲9一飛成に△5七桂不成が狙いの手だったようです。

△5七桂不成に▲5九金なら△6五角▲3九香△5六角打▲6一龍△4九飛で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順の▲5九金は後手からの飛車の打ち込みを消す手ですが、次の△6五角が全く見えていませんでした。

持ち駒の大駒でなく盤上の駒を活かす手で、先手は守り駒が少ないのでいつでも△3八角成と切ることができます。

▲3九香はその受けですが、△5六角打~△4九飛が先手玉と直接狙う手で鋭いです。

自分は△5六角打では△5五角を考えていたのでまだだいぶ甘いようです。

△5七桂不成に▲3九金なら△5八飛▲3六香△7八飛成▲3二香成△同玉▲3一金△3三玉▲4一龍△6五角▲3二龍△2四玉▲5二龍△3八角成▲同金△3九銀▲同玉△4九金▲2八玉△3九角▲1八玉△3八龍まで詰みです。

この手順は△5八飛と2段目に飛車を打つのが盲点でした。

自分は1段目かと思っていたのですが、2段目に打つのは先手玉を間接的に睨んでいるのと7八の金取りです。

先手も▲3六香から後手玉に迫ってきますが、△6五角が詰めろになっていました。

このような何気ないところも、できるだけ短い時間で分かるように身につけたいです。

飛車交換から寄せを目指すのが参考になった1局でした。