上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲9五角とした局面。ソフトの評価値-56で互角。
以前▲9五角に有力な手の1つとして△7二飛を調べました。
https://shogiamateur.com/?p=73719&preview=true
今回はもう1つの△3一角について調べます。
▲9五角以下△3一角で、ソフトの評価値+45で互角。

この手の△3一角は引き角ですが、この戦形ではたまに見られます。
3三に銀がいるままだと角が使いにくく、△1四歩~△1三角もありますが手数がかかります。
△3一角と引いても攻めの手ではないのですが、6四の地点に受けを1枚利かす手のようです。
また壁角を解消することで将来△2二玉とするスペースがあきます。
そのような意味で受けに重点を置いた手ですが、超速は攻めを意識した駒組みなので自分の場合は気持ちの切り替えが少し大変です。
△3一角以下▲6四飛△同角▲6五銀△4六角▲5三歩△4二金寄▲7四銀△8八飛で、ソフトの評価値-242で互角。

この手順の▲6四飛は少し無理筋のようで、ソフトの候補手上がっていませんでした。
手の精度としては低いようですが、先手は低い陣形でばんばん攻めるという目線で見れば考えられます。
▲6四飛に△同歩▲7三角成△8一飛が自然な手の流れで候補手にも上がっていたのですが、△6四同角を推奨していたので驚きました。
△3一角としたからには角を働かせるには△6四同角というのはあるのですが、▲6五銀と桂馬を取られてそれが角取りになります。
この手の流れだけを見ると飛車と銀桂の交換の2枚替えになるのですが、△4六角と飛びだすことができます。
この手がどの程度厳しいのかは分かりにくいのですが、▲5三歩~▲7四銀に△8八飛がかなり打ちにくいです。
4六に角がいるので▲7九金はできないのは分かりますが、いかにも取られそうな飛車なので決断しにくいです。
△8八飛に▲7八銀なら△8六歩でソフトの評価値-294で互角。
△8六歩に▲同歩なら△5七角成で、ソフトの評価値-263で互角。
△8六歩に▲同角なら△同飛▲同歩△5一歩▲8一飛△8七角▲同銀△8九飛成で、ソフトの評価値-686で後手有利。
これらの手順は▲7八銀はソフトの候補手に上がっていましたが、△8六歩で簡単には飛車が取られないようです。
今回の内容は△6四同角と△8八飛の2つに驚いたのですが、先入観だけだと指せない手なのでこのような手が踏み込めるようにしたいです。
意外な展開から踏み込んで指すのが参考になった1局でした。