粘っこい受け方

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲6四馬とした局面。ソフトの評価値-528で後手有利。

後手が△7二飛とした手に7四の馬が▲6四馬とした形です。

元々が後手が苦しい将棋だったのでその流れでまだ苦戦を意識していたのですが、この局面は後手有利だったようです。

駒割りは飛香と銀の交換で後手が駒得しています。

後手は数手前に8筋と9筋の桂馬と香車を拾えたのが大きいようです。

ただし、先手の攻め駒も後手玉の近くに集中しているので油断できません。

実戦は▲6四馬以下△8四飛成▲9一馬で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順の△8四飛成は6四の馬をけん制する手で、味がいいので少し指しやすくなったかと思っていました。

しかし平凡に▲9一馬と香車を補充されると意外とたいしたことはなかったようです。

後手としてはできるだけ早く3筋と5筋にいる先手の攻め駒を消去したいです。

△8四飛成では△5三銀がありました。

△5三銀▲同歩成△同金▲9一馬△4四金で、ソフトの評価値-397で後手有利。

この手順は5三の地点で清算する手ですが、△5三同金が馬取りになるのが味がいいです。

▲9一馬と香車を取られますがそこで後手に手番が回ってきました。

△4四金と4段目に金が出るのが少し浮かびにくいのですが、次に△3四金と△5七香成の狙いがあります。

先手の3四の桂馬がいなくなる後手玉はかなり安全になります。

△4四金で相当後手が良くなったという印象ですが、驚いたのはびっくりするほど評価値に差が開いていません。

先手は戦力不足で厳しいのではと思っていましたが、ここからの展開は全く予想していませんでした。

△4四金以下▲4二香△同金▲同桂成△同角▲5二歩△同飛▲5三歩△同飛▲6四馬△4一銀で、ソフトの評価値-617で後手有利。

ここからの先手の手の作り方は相当鋭いと思いました。

▲4二香と打つのは少し苦し紛れみたいにも感じるのですが、現実的に先手は金を入手するのは大きいです。

△4二同角で狙われやすい角を低く引いて落ち着いたかと思いましたが、▲5二歩~▲5三歩がありました。

局面が落ち着くと後手は指したい手がたくさんあるので、先手は何とか手を作っていくという感じです。

△5三同飛に▲6四馬としていつでも飛車を入手できる形に対して△4一銀がしぶとい手です。

事前に金駒を埋めて玉を固める手ですが、自分はこのような手があまり見えてないです。

△4一銀では△5四金でどうかなどと考えていたのですが、▲9七馬△8九飛成▲6二銀で、ソフトの評価値-307で互角。

やはり将棋は中終盤が強くないと勝てないので、このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいです。

粘っこい受け方が参考になった1局でした。