上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7五角とした局面。ソフトの評価値+65で互角。
△5四桂と打った手に6六の角が▲7五角とした形です。
駒割りは角と銀の交換ですが後手は敵陣に龍を作っておりいい勝負のようです。
後手から△4五歩~△4六歩とする手がありそうですが、先手は4六の地点は金と飛車と角の3枚が利いています。
そのため△4五歩は少しし無理攻めかと思って△9九龍としましたが、この手は少し甘かったようです。
実戦は△9九龍▲5五桂△4二金引▲6三桂成△5一香▲9一角成で、ソフトの評価値+415で先手有利。

この手順は△9九龍として香車を補充する手で部分的には自然な手です。
それに対して▲5五桂~▲6三桂成が地味な手ですがいい手だったようです。
▲6三桂成に△5一香と取った香車を自陣に埋めて受けたのですが、次の▲5三成桂が厳しいので仕方ないようです。
本当は香車は攻めに使いたかったのですが、受けに使う形で以下▲9一角成と香車を補充されました。
お互いに香車を取った形ですが、この局面は先手がよくなったようです。
先手の馬が▲5五馬と引くのが龍取りで味がいいのですが、後手は取りたい駒があまりありません。
局面が長引けば先手がいいようです。
△9九龍では△4五歩がありました。
△4五歩▲同歩△4六歩▲同金△9九龍▲9一角成△7三歩▲5六金△4六歩で、ソフトの評価値+273で互角。

この手順は△4五歩~△4六歩を入れてから△9九龍と香車を補充する手です。
このやりとりは意味が分かりにくいのですが、5四に打った桂馬でいつでも△4六桂と金と交換できる形を作ったようです。
▲4六同金に△同桂でなく△9九龍が難しいです。
手の流れだけいえば△4六同桂として以下▲同角成が自然ですが、先手の自陣に馬が戻る形になって手厚くなります。
できれば後手としては馬を自陣に引くような形は避けたいです。
そのような意味で時間差で△9九龍として以下▲9一角成とします。
お互いに香車を補充する形ですが、△7三歩が先手の馬の利きを止める手です。
馬を自陣に引き返させない意味で、一時的に先手の馬を遊び駒にしてその間に後手が手を作っていくという感じです。
▲5六金は取られそうな金を逃げる手で次に▲4四歩が狙いですが、△4六歩と飛車の利きを止めてどうかという形です。
4六歩と攻め拠点を作れば4七からの打ち込みがありますが、後手は取れる駒が少なく駒不足なので簡単ではなさそうです。
どちらかと言うと先手の方が指したい手がたくさんありそうですが、後手も3枚の金駒で守っているのでいい勝負のようです。
後手としては少し分かりづらい形にして粘って指すという感覚のようです。
分かりづらい形にして指す粘って指すのが参考になった1局でした。