玉の利きに飛車を打つ

上図は、相掛かりからの進展で△4二同金と馬を取った局面。ソフトの評価値-264で互角。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒得でしかも先手の手番ですが、この局面は互角だったようです。

この局面は先手の持ち駒に飛車があって敵陣に飛車を打つ筋があるので大事な局面のようです。

実戦はここからやや急所を外した指し手だったようです。

実戦は△4二同金以下▲7一飛△4一歩▲2四歩△6八歩で、ソフトの評価値-1551で後手優勢。

この手順は▲7一飛と1段目に飛車を打つ手で次に▲3一銀が狙いですが、この手は詰めろではありません。

後手は攻め合いもありますが、△4一歩の底歩が手堅いです。

先手の飛車が後手の歩によって遮られる形で、これで意外と手が続きません。

▲2四歩は次に▲3一銀△同玉▲2三歩成で詰めろがかかりますが、△2二歩と受けられると詰めろが続きません。

この▲7一飛は△4一歩で効果が薄いようでした。

▲7一飛では▲8二飛がありました。

▲8二飛△4一歩▲2四歩で、ソフトの評価値+392で後手有利。

この手順の▲8二飛は次に▲4二飛成からの詰めろです。

後手は△4一歩と受けましたが▲7一飛と▲8二飛の大きな違いは、▲8二飛は4二の金が質駒になっています。

後手玉が2段目にいるので先手の飛車も2段目に打って攻めるのがよかったです。

飛車のラインに後手玉があるので飛車の働きがいいです。

△4一歩に▲2四歩が継続手で、次に▲3一銀△同玉▲2三歩成が詰めろになります。

▲2三歩成に△2二歩としても▲3二金△同金▲同とで詰みで、これが飛車を2段目に打った効果です。

▲2四歩以下△6八歩▲3一銀△3三玉▲4二銀不成△同歩▲2三歩成△同玉▲4二飛成△6九歩成で、ソフトの評価値+1610で先手優勢。

この手順は▲2四歩に△6八歩で、これも飛車のラインにいる先手玉に迫る手です。

△6八歩に▲同銀引とすれば△4六桂がうるさいです。

▲同銀引とするとかえって後手の攻めが早くなりそうなので、▲3一銀と狙いの手を指します。

▲3一銀に△同玉なら▲2三歩成の詰めろが受けにくくなります。

よって△3三玉としましたが、以下▲4二銀不成~▲2三歩成~▲4二飛成と迫ります。

終盤は1手違いに指すというのがあるので、自玉が危なくても相手玉に迫る形にしておけばチャンスがあるという考えです。

▲4二飛成の局面は先手優勢になっていますが、自分の棋力では先手玉がどの程度危険なのかいまひとつ分かっていません。

いつも早指しで指していると最終盤でじっくり考えるという習慣がないため、勢いだけで指してしましがちです。

ある意味それは仕方ないですが、ここからの展開ははまた調べてみたいと思います。

玉の利きに飛車を打つのが参考になった1局でした。