上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速の展開で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値-97で互角。
先手の7九の銀が低いまま先手は飛車を捌いてきたので、よくある形から離れてあまり見ない形になりました。
見慣れない形での早指しは結構厳しいものがあります。
▲4六角と打った形ですが次に▲6四飛△同歩▲同角の王手飛車があります。
とりあえずこの展開を避けることになりますが、その受け方が難しいと思っていました。
実戦は△3二玉▲5三飛成で、ソフトの評価値-81で互角。
この手順は△3二玉として王手飛車の筋を消したのですが、▲5三飛成をうっかりしていました。
▲5三飛成に△同銀は▲8二角成の狙いですが、飛車を成られて後手がまずいと思っていました。
ただし▲5三飛成の局面は後で検討すると互角だったのが意外でした。
この展開はまた別の機会に調べてみたいと思います。
△3二玉も悪くなかったのですが、△8三飛も有力だったようです。
▲4六角以下△8三飛▲6四飛△同歩▲同角△3二玉▲9一角成で、ソフトの評価値-45で互角。

この手順は△8三飛と浮いて王手飛車を避けるのですが、▲6四飛から捌いてきました。
▲9一角成の局面の駒割りは飛車と銀香の交換の2枚替えで先手が駒得で、さらに馬ができました。
後手の持ち駒に飛車が入りましたが、先手陣の金駒は低い形で飛車の打ち込みに強いです。
そのような意味でこの局面は後手が相当悪いと思っていましたが、ソフトは互角だったのが意外でした。
自分はこの局面の形勢判断が全くできておらず、これが実戦だとしたら相当あきらめモードだった可能性が高いです。
ここからの展開も全く浮かびませんでした。
▲9一角成以下△8六歩▲8五香△5三飛▲5四歩△同飛▲8一馬△5一飛▲8六歩△8九飛で、ソフトの評価値-416で後手有利。

この手順は△8六歩以下で自分が最初に浮かんだ展開ですが、△8六歩は▲8五香でお手伝いかと思っていました。
歩の裏側に取られて香車を打たれて△5三飛に▲5四歩の先手から▲8一馬と桂馬を取られた手が飛車取りになります。
手の流れだけをいえば先手がやりたい放題みたいな感じですが、▲8六歩と手を戻したときに△8九飛と打った形が後手有利だったのは驚きました。
△8九飛の瞬間の駒割りは飛車と銀桂香の3枚替えで先手が駒得ですが、△8九飛とさされると後手有利になってます。
将来△9九飛成と香車は補充できますが、先手玉に直接は響いていません。
△8九飛以下▲6五桂なら△6八歩▲7八銀△9九飛成▲6八金△5六角で、ソフトの評価値-1177で後手優勢。
この手順の▲6五桂は次に▲5三桂打のような狙いですが、△6八歩がありました。
6筋の歩が切れているので△6八歩があるのですが、先手は金でも銀でも取ると金駒を取られますので▲7八銀とします。
以下△9九飛成に▲6八金と手を戻せばそこで△5六角がありました。
次に△4七角成~△4九龍の筋と△6五角を桂馬を取る手があるので後手優勢です。
▲6五桂は甘い手だったようで後手がうまくいきすぎですが、敵陣に龍を作るとちょっと先手の陣形が崩れるだけで寄せの形が見えてくるようです。
そのような意味では飛車の活用はかなり攻めのウエイトが高いようです。
持ち駒の飛車はかなり価値が高いのが参考になった1局でした。