上図は、相居飛車からの進展で△5二玉とした局面。ソフトの評価値+529で先手有利。
4一の玉が△5二玉とした形です。
序盤で角交換から先手がは早い段階で馬を作った展開です。
相手の持ち駒に角があるので注意が必要ですが、馬を作れば自陣が引き締まります。
現状は1八の馬ですが、後手陣に直通しているので悪くはありません。
実戦はここで▲3七桂と跳ねましたがこの手が少し甘かったようで。ソフトの評価値+342で先手有利。
▲3七桂は部分的には遊んでいる桂馬を攻めに使う手ですが、本局ではそれ以上に価値の高い手があったようです。
▲3七桂では▲7五歩がありました。
▲7五歩に△9二角なら▲7六金で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手の▲7五歩は後手の桂頭を狙う手ですが、自玉の守り駒にある歩を使って手を作るので少し指しにくいところはあります。
桂馬を取り切っても守りの歩がいなくなるので、このあたりのバランスがどうかなどと考えてしまいます。
▲7五歩に△9二角の自陣角は7四の地点の補強ですが、受け一方の手に見えるので指しにくいです。
しかし△9二角はソフトの推奨手でした。
このように辛抱して指すというのがなかなかできないのですが、これには▲7六金と位を確保するのが自然のようです。
位を取って位を確保すると陣形が広くなって駒が上ずりやすいので独特の感覚が必要です。
▲7六金以下△8一飛▲9六歩△8四飛▲9五歩△8一角▲7七桂で、ソフトの評価値+870で先手優勢。
この手順は自分が浮かんだ手ですが、後手は飛車を8筋に回して以下理想は△8四飛~△7四歩と合わせて7筋の位を目標に手を作ることです。
ただし、この展開は後手の飛車が狭いので活用が難しいようです。
ソフトの読みは▲7六金以下△4一玉▲9六歩△3一玉▲7四銀△6一飛▲9五歩△2二玉▲9四歩△同歩▲9三歩△8一角▲8三銀成で、ソフトの評価値+675で先手有利。
この手順は先手は▲7四銀と駒を置いてから9筋を伸ばす手で、戦いを大駒の反対側の玉の近くで行うのが興味深いです。
攻め駒を責めるといった指し手で、相手玉を直接攻めるのでないので自分は少し指しにくいところはありますが参考になります。
▲7五歩に△同銀なら▲7四歩で、ソフトの評価値+603で先手有利。

この△7五同銀は▲7四歩があります。
先手は桂馬を取っても歩切れなのが少し気になるのと、7五に銀がいるのでいつでも△7六歩と叩く手があります。
それを見越したうえで▲7四歩とすることになります。
▲7四歩に△7六歩なら▲同銀△同銀▲同金△5六歩▲7三歩成△同金▲6五桂で、ソフトの評価値+1307で先手優勢。
この手順は△7六歩から後手が攻め合いにきたのですが、先手は普通に対応して▲7三歩成~▲6五桂で▲5三銀の筋があるので先手優勢です。
▲7四歩に△6五桂なら▲同歩△7一飛▲6六桂△5六歩▲8二銀△7二飛▲7三歩成△同金▲同銀成△同飛▲7四金で、ソフトの評価値+978で先手優勢。
この手順は△6五桂~△7一飛で次に△7四飛~△7六歩が狙いです。
先手は▲6六桂と7四の歩を守るのが大事なようで、△5六歩とあやを求めた手には▲同歩とせずに▲8二銀から金と銀の交換をして▲7四金で先手が指せているようです。
先手は▲6三馬の狙いで、1八の馬が遠くから利いているのが大きいです。
▲7四歩に△7二歩なら▲7三歩成△同歩▲4七桂△4一玉▲3七桂で、ソフトの評価値+604で先手有利。
この手順の△7二歩は辛抱の歩ですが、ソフトの推奨手でした。
△7六歩と攻める筋がなくなるので後手はつらいところはありますが、下から歩を打つことで▲7三歩成に△同歩と形を崩さずに対応することができます。
先手はもらった桂馬を▲4七桂と据えるのが味がよく、△4一玉は▲5五桂の受けですが▲3七桂で先手が指せているようです。
玉の近くで自ら戦いを起こすのが参考になった1局でした。