受けやすい形をイメージする


上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲5二歩と打った局面。ソフトの評価値-1184で後手優勢。

駒割りは飛車と銀の交換で後手が駒得でしかも穴熊なので後手優勢のようです。

ただし、先手玉はしっかりしており後手からの攻めがまだないのと後手の穴熊も2枚の囲いのでそこまで堅くありません。

穴熊の一番嫌な展開は先手からの金駒の攻めで、穴熊の守りの金駒が薄くなる展開です。

特に▲5二歩と垂らしてと金ができて穴熊に寄せてくると金駒と交換になるケースがあります。

後手としてはそれは最低でも避けたいところですが、受け方を間違うととこのような展開になりやすいです。

実戦は▲5二歩に△7四歩と突いたのですが以下▲4一銀で、ソフトの評価値-891で後手優勢。

この手の△7四歩は角取りで将来▲7三桂成のような手で歩を補充されるのをきらった手のつもりでしたが、▲4一銀と引っかけられました。

▲5二歩の瞬間が後手の飛車んぼ利きが止まっているのをうっかりしていたので▲4一銀とされると先手が食いつきやすい形になったようです。

これでも後手優勢だったようですが、気分的には全く冴えません。

受け方がまずいとこのような展開になりがちです。

▲5二歩には△同飛とする手もあったようですが、ソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲5二歩△同飛▲4一銀△8二飛▲3二銀成△同飛▲5三金△同金▲同角成△4二金▲5四馬△9九角成▲8一馬で、ソフトの評価値-1136で後手優勢。

この手順の△5二飛はあまり考えませんでしたが、将来の▲5一歩成のと金の卵を取る手です。

ただし、▲4一銀の割打ちの銀があるので後手玉は少し守りが薄くなります。

以下金と銀の交換から▲5三金と張り付く手で、先手の角が馬に成り込みます。

後手も△4二金と馬取りに金を埋めて、以下先手は桂馬を取って後手は香車を取る展開です。

一時的に後手玉が薄くなったものの、と金攻めがなくなったのと金を埋めることができて先手の馬が一時的に穴熊から離れたのでこの展開もあったようです。

ソフトは▲5二歩に△9九角成を推奨していました。

▲5二歩△9九角成▲4一銀△3三馬▲3二銀成△同馬▲5一歩成で、ソフトの評価値-1310で後手優勢。

この手順の後手は△9九角成と香車を補充して馬を作る手です。

以下▲4一銀には△3三馬と自陣に引き返します。

馬は守りの金駒3枚くらい堅いという格言も聞いたことがありますが、この手が価値が高かったようです。

▲5一歩成でと金ができて後手もそれなりに嫌な形ですが、ここで後手の手番なので有効な手を指したいです。

後手は厳しい攻めをして駒を渡すと反動がきつくなるので、このあたりの匙加減が難しいです。

たとえば銀を渡すと▲4一銀のような筋です。

▲5一歩成に自分は△6四香が最初に浮かびましたが、この手はソフトの候補手に上がっていませんでした。

△6四香は攻めというより先手の角の利きを止める手です。

△6四香以下▲8六角△8四歩▲7三桂成△同金▲5三歩で、ソフトの評価値-1053で後手優勢。

この手順の△8四歩は催促ですが、▲7三桂成~▲5三歩がうるさいです。

と金が2枚できる形は後手優勢でも、自分の中では勝てるイメージがありません。

なお▲7三桂成に△同桂なら▲5三歩のと金攻めは防げますが、△7三同桂以下▲7四歩△同金▲7五歩△8五金▲7四歩△8六金▲7三歩成で、ソフトの評価値-1310で後手優勢。

この手順も後手優勢のようですが、自分の中ではいまひとつすっきりしていません。

なおソフトは▲5一歩成以下△7七飛▲6四歩△5三金▲5七角△8四歩▲6三金△4四金▲7三桂成△同桂▲5二と△5五桂で、ソフトの評価値-1346で後手優勢。

この手順は△7七飛と催促する手で以下先手も▲6四歩から攻めてきますが、新たにと金ができる攻めではないので後手も少し受けやすくなります。

最後の△5五桂で後手優勢のようで、先手の持ち駒は歩だけなのでやや戦力不足です。

先手からは▲5三金~▲4二とのような攻め筋は残っていますが、後手も馬と飛車が守りに利いているのですぐにはつぶれないようです。

また△3三銀打や△3一銀打と自陣に埋める手もありそうです。

後手は全く攻められることなく指し手を進めるのは無理みたいですが、少しでも受けやすい形にしておきたいです。

受けやすい形をイメージするのが参考になった1局でした。