危ないようでも残っていた

上図は、相掛かりからの進展で△6九歩成と銀を取った変化手順の局面。ソフトの評価値+2080で先手勝勢。

以前△6九歩成に▲同角が詰み筋に入るのを調べました。

https://shogiamateur.com/?p=74119&preview=true

今回は先手の別の手の対応について調べます。

△6九歩成に▲4九玉は△6八との開き王手があり、以下▲6九金△5八と▲同玉△4九角以下詰みです。

よって△6九歩成には▲4八玉しかありません。

△6九歩成▲4八玉△3七銀▲同金△5九角で、ソフトの評価値+4297で先手勝勢。

この手順は▲4八玉には△3七銀の打ち込みから△5九角と迫る手です。

先に△3七銀と捨てたのは、△5九角と打った形が将来△3七角成とする含みがあります。

よくある寄せの筋ですが、ぱっと見は先手玉が即詰みのように見えます。

△5九角に▲3八玉も▲4七玉も△3七角成からの並べ詰みです。

△5九角に▲3九玉なら△2八銀▲4九玉△4八歩▲同銀△同角成▲同玉△3七銀成▲5七玉△6六金まで詰みです。

この手順は△2八銀~△4八歩がうまいです。

△4八歩で△3七桂不成もありそうですが、▲3八玉で先手玉は詰みません。

△4八歩では勢いから△4八銀から考えがちでこれでも以下詰みですが、できるだけ安い駒を使って金駒は最後まで残す方が確実です。

ただし、2歩になっていないかの注意は必要です。

よって△5九角には▲4九玉とするしかありません。

△5九角▲4九玉で、ソフトの評価値+3187で先手勝勢。

この手の▲4九玉は消去法でこの手になるのですが、これが意外と詰んでいないようです。

▲4九玉以下△3七桂不成なら▲3八玉△2九銀▲2八玉△2七歩▲1七玉△2八銀▲1六玉△2六金▲同玉△4九桂成▲1六玉で先手玉は詰みません。

この手順の▲3八玉は後手の駒に銀が2枚あって斜めから打たれるので少し指しにくいのですが、読んでみると攻めが足りてないようです。

ただし、△3七桂不成に▲3九玉なら△2九桂成▲同玉△3八銀▲同玉△3七金▲2九玉△3八銀▲1八玉△2七金まで詰みです。

この手順は▲3九玉として斜めに打たれる可能性は少なくなったのですが、今度は△2九桂成と邪魔駒を消去する手が王手になるのでうっかりしやすいです。

▲4九玉に△4八歩なら▲3九玉△2八銀▲同玉△3七桂成▲同玉△4九歩成▲4八歩△4六銀▲2七玉で先手玉は詰みません。

なお最初の局面図から▲4八玉に△4七歩なら▲3九玉△4八銀▲2九玉△6八と▲4九歩△2八歩▲同金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

また▲4九玉に△3三銀と受けに回る手は、▲2二金△同銀▲2四歩△同玉▲2二龍△2三歩▲3三銀まで詰みです。

よって△6九歩成には▲4八玉で先手がよかったようです。

危ないようでも残っていたのが参考になった1局でした。

一間龍の筋にして詰ます

上図は、相掛かりからの進展で△6九歩成と銀を取った変化手順の局面。ソフトの評価値+2080で先手勝勢。

この局面は先手勝勢になっていますが、先手玉がどの程度危険なのか少し分かりにくいです。

後手の持ち駒に金はありませんが角や銀などの斜めの駒が多くあるのと、上部は後手の方が手厚いので先手玉は上部に脱出する形にはなりません。

△6九歩成に最初に浮かぶのが▲同角ですが、この手では先手玉に即詰みが発生するようです。

△6九歩成に▲同角なら△5八銀で、ソフトの評価値-99970で後手勝勢。

この▲6九同角は相手の攻め駒を取る手で、迷ったら駒を取るという考えがあります。

少しでも攻め駒を少なくするために取るのですが、この場合は△5八銀がありました。

後手の持ち駒に飛車があれば△4九飛▲同玉△6九飛成の一間龍の筋があるのですがその応用です。

△5八銀に▲4八玉なら△4七銀打▲同金△同銀成▲同玉△3七金▲5六玉△8六飛成▲6七玉△6六銀▲同銀△5六角▲5八玉△6六桂▲5九玉△4八銀▲6八玉△8八龍▲7八銀△同角成▲同角△同龍まで詰みです。

この手順は△3七金~△8六飛成~△6六銀が少し指しづらいですが、玉を上から抑えて寄り筋のようです。

この手順の▲4七同玉で▲同角なら△3七銀▲5八玉△4九角▲6八玉△6七金まで詰みです。

寄せ方は1通りでないケースだと詰まし方が最短でなく自分にあった感覚の手順を選択することもありますが、できれば最短のルートを意識したいです。

よって△5八銀には▲同玉とします。

△5八銀▲同玉△4九角▲同玉△6九飛成▲5九歩で、ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

この手順は△5八銀~△4九角が一間龍にする手筋です。

この寄せ方は△6九飛成の瞬間は後手が銀1枚を多く渡すことになりますが、一間龍の形にするのが寄せ方として分かりやすいようです。

▲5九歩と安い駒で受けましたが、ここで△5八角と打つか△5八銀と打つかが少し迷います。

また角を使うなら△6七角とか△7六角という手もあるようです。

どれも詰みみたいですが、できるだけ玉の近くから駒を打つのが自然です。

また角を打つか銀を打つかは後手の持ち駒に銀が2枚あるので銀から使うという考え方もあるのですが、大駒は遠くまで利くので角から使うという考えもあります。

結局はどの詰まし方がその人にとって考えやすいかで決まってくるようですが、自分は最初に△5八角から考えました。

▲5九歩に△5八角▲3九玉△5九龍▲2八玉△3七銀▲同金△同桂成▲同玉△3九龍▲3八桂△3六角成▲同玉△3八龍▲2六玉△3五金▲1七玉△2六金打まで詰みです。

▲5九歩に△5八銀▲3九玉△5九龍▲2八玉△3七角▲同金△同桂成▲同玉△2六銀▲同玉△2五歩▲同玉△2九龍▲2六歩△3五金打▲同歩△同金▲1六玉△2六金まで詰みです。

▲5九歩に△6七角▲4八玉△4七歩▲同金△4九角成▲同玉△5八銀▲3九玉△5九龍▲2八玉△2七歩▲同玉△3八銀▲同玉△4七銀成▲同玉△4六歩▲同銀△4八金まで詰みです。hhh

▲5九歩に△7六角▲4八玉△5九龍▲同玉△5八銀▲4八玉△4九銀成▲4七玉△4六歩▲同銀△5八銀▲5六玉△6七角成▲6五玉△6六馬まで詰みです。

これら4種類の一例の寄せ方を調べましたがどれも違う寄せ方で、自分の感覚では浮かびにくいような手もたくさんあります。

またこれらと違う寄せ方もおそらくあると思います。

そのような意味では色々な寄せ方を調べるというのも手間はかかりますが、新しい発見があって面白いようです。

なお最初の局面図で△6九歩成には▲4八玉が正解でそれで不詰みだったようですが、これはまた別の機会に調べます。

一間龍の筋にして詰ますのが参考になった1局でした。

玉の利きに飛車を打つ

上図は、相掛かりからの進展で△4二同金と馬を取った局面。ソフトの評価値-264で互角。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒得でしかも先手の手番ですが、この局面は互角だったようです。

この局面は先手の持ち駒に飛車があって敵陣に飛車を打つ筋があるので大事な局面のようです。

実戦はここからやや急所を外した指し手だったようです。

実戦は△4二同金以下▲7一飛△4一歩▲2四歩△6八歩で、ソフトの評価値-1551で後手優勢。

この手順は▲7一飛と1段目に飛車を打つ手で次に▲3一銀が狙いですが、この手は詰めろではありません。

後手は攻め合いもありますが、△4一歩の底歩が手堅いです。

先手の飛車が後手の歩によって遮られる形で、これで意外と手が続きません。

▲2四歩は次に▲3一銀△同玉▲2三歩成で詰めろがかかりますが、△2二歩と受けられると詰めろが続きません。

この▲7一飛は△4一歩で効果が薄いようでした。

▲7一飛では▲8二飛がありました。

▲8二飛△4一歩▲2四歩で、ソフトの評価値+392で後手有利。

この手順の▲8二飛は次に▲4二飛成からの詰めろです。

後手は△4一歩と受けましたが▲7一飛と▲8二飛の大きな違いは、▲8二飛は4二の金が質駒になっています。

後手玉が2段目にいるので先手の飛車も2段目に打って攻めるのがよかったです。

飛車のラインに後手玉があるので飛車の働きがいいです。

△4一歩に▲2四歩が継続手で、次に▲3一銀△同玉▲2三歩成が詰めろになります。

▲2三歩成に△2二歩としても▲3二金△同金▲同とで詰みで、これが飛車を2段目に打った効果です。

▲2四歩以下△6八歩▲3一銀△3三玉▲4二銀不成△同歩▲2三歩成△同玉▲4二飛成△6九歩成で、ソフトの評価値+1610で先手優勢。

この手順は▲2四歩に△6八歩で、これも飛車のラインにいる先手玉に迫る手です。

△6八歩に▲同銀引とすれば△4六桂がうるさいです。

▲同銀引とするとかえって後手の攻めが早くなりそうなので、▲3一銀と狙いの手を指します。

▲3一銀に△同玉なら▲2三歩成の詰めろが受けにくくなります。

よって△3三玉としましたが、以下▲4二銀不成~▲2三歩成~▲4二飛成と迫ります。

終盤は1手違いに指すというのがあるので、自玉が危なくても相手玉に迫る形にしておけばチャンスがあるという考えです。

▲4二飛成の局面は先手優勢になっていますが、自分の棋力では先手玉がどの程度危険なのかいまひとつ分かっていません。

いつも早指しで指していると最終盤でじっくり考えるという習慣がないため、勢いだけで指してしましがちです。

ある意味それは仕方ないですが、ここからの展開ははまた調べてみたいと思います。

玉の利きに飛車を打つのが参考になった1局でした。

右側は焦土作戦で戦う

上図は、相掛かりからの進展で△8四飛とした局面。ソフトの評価値+555で先手有利。

2四にいた飛車が△8四飛と角取りにきましたが、角取りに先手がどのように対応するかという形です。

実戦は△8四飛以下▲7五銀△2四飛で、ソフトの評価値+419で先手有利。

この手順は▲7五銀と飛車取りに出て角を守った形ですが、△2四飛と戻って先手の角が少し重たい形になりました。

銀を活用するためには歩を使う筋が必要ですが、6筋の歩は6七にいるので手数がかかります。

▲7五銀では▲6五銀がありました。

▲6五銀△2四飛▲5八金で、ソフトの評価値+539で先手有利。

この手順は▲6五銀とする手で飛車取りではありませんが、5六の飛車で8六の角を守っています。

▲7五銀より▲6五銀の方が8六の角の利きが通っていつでも▲5四歩と攻める筋があります。

そのような意味で▲7五銀より▲6五銀の方が働きがよかったです。

△2四飛に次の手が難しいと思っていました。

後手からいつでも△2六歩と突く手があり、もし後手の持ち駒に歩があれば△2六歩▲同歩△2七歩や△2八歩が生じます。

△2六歩に▲同飛なら飛車交換の後に後手に飛車を先着されます。

そのような意味で先手は2筋に備える▲3八金もあるかと思っていました。ソフトの評価値+365で先手有利。

ここに金が上がれば2筋は補強されるのですが、先手玉と反対側に移動するので玉が薄くなります。

そのあたりの兼ね合いが難しいと思っていましたが、ソフトは▲5八金を推奨していました。

▲5八金と上がると後手からいつでも△2六歩の筋が生じます。

▲5八金は2筋の右側は焦土作戦で、最低限の対応をして後は左側で戦いを進めたいようです。

左側で戦いたいのは後手玉が薄いというのが大きいです。

▲3八金と▲5八金は今後に展開が全く違ってくるので、どちらにしろ決断の手だったようです。

▲5八金以下△8三歩▲5七銀△3一角▲7九玉で、ソフトの評価値+566で先手有利。

この手順は▲5七銀と中央に銀を活用させる手で、戦いを左側の方でする準備のようです。

後手は△8三歩~△3一角と待ちの姿勢ですが、▲7九玉と玉を深く囲います。

▲6九玉と▲7九玉は違いが少し分かりにくいのですが、▲7九玉とすることで将来△8九飛のような打ち込みを防いでいます。

ただし、7筋と8筋は先手は歩を使って攻める箇所なので先手玉も反動がくることは予想されます。

どこに玉を囲っても一長一短ですが、結構難しい手だと思っています。

浮き飛車などの空中戦は▲5八玉が多いので▲7九玉はやや片方に寄りすぎのイメージですが、右側は焦土作戦ということでこの手があるようです。

▲7九玉に△4四銀なら▲5四歩△2六歩▲同歩△5四歩▲3一角成△同金▲8四歩△同歩▲8二歩△同玉▲8三歩△7二玉▲5四飛△5一金▲8四飛△7一銀▲8二角で、ソフトの評価値+2001で先手勝勢。

この手順は▲7九玉に△4四銀から動いてきたのですが、▲5四歩以下攻めの手が成功しました。

なお、この後もどこかで後手は△2六飛~△2九飛成のような筋が生じますが、▲5九歩と底歩を打って受ける形です。

とりあえず龍の利きをできるだけ遠いところで遮断して、先手玉の内側にならないように受けるのが大事みたいです。

右側は焦土作戦で戦うのが参考になった1局でした。

龍を捨てて歩のかげに角を打つ

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5八金打とした局面。ソフトの評価値-205で互角。

実戦は△7七龍としましたが、▲5六馬以下先手有利になりました。https://shogiamateur.com/?p=73981&preview=true

△7七龍では△3七桂成がありました。

△3七桂成▲同銀△同龍▲同玉△5五角で、ソフトの評価値+31で互角。

この手順△3七桂成は普通ですが、▲同銀に△同龍が決断の手になります。

▲3七同銀に△7七龍なら▲8五飛成で、ソフトの評価値+819で先手優勢。

後手が龍を逃げるなら△7七龍は馬取りなので自然ですが、▲8五飛成で次に▲4二桂成から攻める手があり先手が指せているようです。

終盤でぬるい手を指すと形勢が大きな差ができやすいです。

△3七同龍は踏み込むならこれしかありませんが、▲同玉に△5五角が見えづらいです。

△5五角は4六の歩のかげに隠れた手で、△4七歩成からの詰めろになっています。

この詰めろが意外と受けにくいようで、△5五角に▲5七金としても△2八銀▲同玉△3七歩成▲4六桂△同桂で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は▲5七金には△2八銀が玉を下段に落す手筋で、以下△4七歩成の開き王手の筋で後手勝勢です。

△5五角に▲3九金△2八銀で、ソフトの評価値-67で互角。

この手順の▲3九金は難しい手ですが、4九のスペースをあけることで将来▲3八玉~▲4九玉のルートを確保します。

そのルートに先手玉が逃げると後手はつかまえにくくなるので、技が必要な感じです。

▲3九金には△2八銀のただ捨ての銀が鋭い手で、▲同玉なら△4七歩成▲1八玉△2七銀▲1七玉△2八銀不成▲同金△同角成▲同玉△3七金▲1八玉△2七金打▲2九玉△2八金右まで詰みです。

これは角のラインに玉が入ると開き王手の筋で以下詰みというパターンです。

よって△2八銀には▲同金ですが、以下△4七歩成▲同玉△2八角成で、ソフトの評価値+118で互角。

この手順の△2八角成は詰めろです。

△2八角成に▲2二銀なら△同銀▲同桂成△同玉▲3四桂△1二玉で、ソフトの評価値-3371で後手勝勢。

この手順は銀を1枚先手に渡すことで▲2二銀が生じるのですが、数手後に△1二玉として後手玉は詰まないので後手勝勢のようです。

なお△2八角成には▲5七玉で、ソフトの評価値-529で後手有利。

この手順は▲5七玉の早逃げで詰めろ逃れをする形です。

ぱっと見は△6六銀以下先手玉が寄りそうにも見えますが▲6八玉で即詰みはないのと、金駒を余計に渡すと2二からの打ち込みで後手玉が頓死をする可能性があります。

そのため攻めに制限がかかるようで、将棋はまだ大変です。

本局の変化手順の△3七龍と△5五角と▲3九金と△2八銀は難易度が高い手で、自分は全く浮かばなかったのですが、少しでも終盤力を上げて1つでもいい手が指せるようにしたいです。

龍を捨てて歩のかげに角を打つのが参考になった1局でした。

駒を渡しすぎると反動がきつい

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5八金打とした局面。ソフトの評価値-205で互角。

大駒をはじく▲5八金打の受けで、後手は踏み込むか龍が逃げるかの局面です。

後手は持ち駒が豊富で4五に桂馬がいるので、うまくいけば先手玉が寄りそうな気もする微妙な局面です。

後手玉はまだ耐えている形ですが、3四にいる桂馬が2二と4二の両方に利いているのがやや不気味です。

対局中は先手玉への寄せが分からなかったのでとりあえず△7七龍と馬取りに逃げました。

実戦は△7七龍▲5六馬△3七桂成▲同銀で、ソフトの評価値+653で先手有利。

この手順の△7七龍は龍を逃げながらの馬取りなのでこれが自然かと思いました。

普通は馬が逃げるのでそこで△3七桂成として、金と桂馬の交換で後手が得をしたと思っていました。

▲3七同銀と進みますが、この局面が先手有利になっていたのは驚きました。

終盤は普通の手がよくないというケースがあり、本局もそんな感じでした。

▲3七同銀の形が意外と先手玉に寄せがないのと、7四にいた馬を▲5六馬と好位置に引いた形が先手にとって有利になった要因のようです。

▲5六馬というのが攻防に利いた形で、見た目以上に価値が高かったようです。

▲3七同銀の局面で後手の持ち駒に桂馬があって、5六に馬がいない形だと△3七同龍▲同玉△4五桂のような寄せがありますが、本局ではできません。

後手が厳しく攻めるなら▲3七同銀に△1七銀がありそうです。

▲3七同銀以下△1七銀▲同香△1九角▲同玉△3七龍▲2二銀で、ソフトの評価値+99978で先手勝勢。

この手順は△1七銀~△1九角と捨てて△3七龍と迫る形です。

後手は角と銀を渡すことになる寄せですが、この場合は▲2二銀とする手がありました。

終盤ではこのような手の流れをうっかりしやすく、相手玉ばかりを見ていれば迫る手はあるのですが、その反動で自玉が危険になるというパターンです。

▲2二銀に△1二玉なら▲2四桂△同歩▲2一角△同銀▲4二桂成△2二玉▲2三金まで詰みです。

この手順の▲2四桂は△同歩とさせることで5六の馬の利きが通るのと、▲2一角は△同銀とさせることで2一の地点に逃げ道を封鎖します。

▲2二銀に△同銀▲同桂成△同玉▲3四桂△1二玉▲1三銀△同玉▲3一角で、ソフトの評価値+99983で先手勝勢。

▲3一角に△2二桂なら▲同角成△2四玉▲2三桂成△同銀▲同馬△同玉▲4二桂成△3四銀▲3二銀△2四玉▲2三金△同銀▲同馬まで詰みです。

この手順の△2二桂は中合いですが、▲同角成~▲2三桂成の筋がぴったりです。

▲3一角に△2四玉なら▲4二角成△3三銀打▲同馬△同銀▲2三桂成△同玉▲2二桂成△同玉▲2三金△3一玉▲3二銀△4二玉▲4三歩成まで詰みです。

この手順の△3三銀打で△3三歩なら▲2五金△1三玉▲3一馬△1二玉▲2二馬まで詰みです。

▲2二銀からは変化手順はありそうですが後手玉は詰んでいるようで、5六の馬が寄せに役立っています。

真ん中の局面図の▲3七同銀には後手がどう指せばいいのかが分からなかったのですが、ここから全く予想しない展開があったのでまた別の機会に調べます。

駒を渡しすぎると反動がきついのが参考になった1局でした。

思わぬ駒を攻めに活用する

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6四角とした局面。ソフトの評価値+276で互角。

対局中は余裕がないのか、この局面を局後に検討したら気がついたことが2つありました。

1つは角と桂馬の交換で後手が駒損ということです。

序盤で角と銀の交換で少し駒損になっていたのは分かっていましたが、その後の指し手でさらに駒損になっていました。

角と銀の交換の印象が強かったので、どこでさらに駒損になったかも分からないくらいです。

もう1つはこの局面は後手は指しようがないと思っていたのですが、ソフトの評価値を見ると互角だったのが驚きでした。

正直投了級の局面かと思っていたので、全く手が見えていない感じです。

この局面を数分眺めていたのですが、ここからの指し手は全く予想していませんでした。

主に見ていたのは6筋と7筋で手が浮かばなかったので左側なども見ましたが、いい手は浮かびませんでした。

実戦は△8六歩で、ソフトの評価値+790で先手有利。

この手順の△8六歩は全く冴えない手ですが、指す手が浮かばなかったので仕方なく指した感じです。

自滅に近い手を指すよりかはいいのかもしれませんが、あまり狙いのある手ではなくどちらかというと1手パスに近いです。

△8六歩では△7八歩がありました。ソフトの評価値+447で先手有利。

この△7八歩は香取りですが、▲同馬と▲同香の両方が考えれます。

ただの歩ですが意外と効果のある手でした。

△7八歩に▲同馬なら△同龍▲同香△4五桂で、ソフトの評価値-171で互角。

この手順は▲7八同馬には△同龍で飛車と角の交換から△4五桂と跳ねる筋がありました。

△4五桂と跳ねたからといって後手に大きく形勢が傾いたということはありませんが、守りの強い先手の馬を消して△4五桂と桂馬を攻めに参加できるのが大きいです。

△7八歩に▲同香なら△6七歩成▲同馬△同龍▲同銀△4五桂で、ソフトの評価値-192で互角。

この手順の▲7八同香にはそこで△6七歩成と入れるのが浮かびにくいです。

△6七歩成に▲同銀は△7七歩で香車が取れる形になるのが最初に△7八歩を入れた効果です。

△7八歩を入れずに△6七歩成は▲同銀で、今度△7八歩としても▲同飛とされます。

先に▲7八同香とさせてから△6七歩成が鋭く、▲同馬に△同龍▲同銀△4五桂と進みます。

△4五桂の局面は4五の桂馬と4六の歩と5四の桂馬が連係がとれており、△3七桂成と△5七桂成の両方の狙いがあります。

また桂馬を捌くことで桂頭を狙われることもなくなりました。

持ち駒も角と桂馬と歩が数枚でそこそこいい駒が集まっているので、これでいい勝負のようです。

本局は3三の桂馬が攻めに活用するという形だったのですが、5六の馬を消せば△4五桂とすることができると考えればよかったようです。

思わぬ駒を攻めに活用するのが参考になった1局でした。

少ない戦力で手を繋ぐ

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5五馬とした局面。ソフトの評価値+222で互角。

8二にいた馬が▲5五馬と引いた形です。

後手は龍を作っていますが、角と桂馬の交換で後手が駒損です。

後手はやや戦力不足ですが、この局面は互角だったようです。

後手としては何とか龍を軸に攻めを繋げたいのですが、とりあえず6六の歩をうまく攻めに使いたいと思いました。

実戦は△9七龍だったのですが以下変化手順で▲3五歩で、ソフトの評価値+686で先手有利。

この手順の△9七龍は歩を入手して次に△6七歩成を目指すつもりだったのですが、▲3五歩が厳しかったようです。

攻めている場所が違うようで、後手はと金ができても先手玉は遠く銀を取っても千手からの▲3四歩~▲3三歩成の取り込みの方が厳しいです。

▲3五歩に△4三銀右としても▲3四歩△同銀▲3五歩で、△同銀でも△2三銀でも▲3四桂が厳しいです。

また▲3五歩に△4三桂として▲5六桂に△3五桂としても▲3七金で、次に▲3六歩から桂馬が取られます。

これらを見ると後手の桂頭を狙われると受け方が難しいようです。

△9七龍では△4三銀右がありました。

△4三銀右▲6三歩△7七歩▲同銀△6七歩成▲6二歩成で、ソフトの評価値+333で先手有利。

この手順は△4三銀右と桂頭を事前に守る手で、苦しくても攻めたいのを我慢して受けに回るべきだったようです。

このような手を気持ちの余裕で指せるようになればいいのですが、対局中の余裕のなさなどでなかなかできません。

受け一方の手ですが、相手の攻めが1つ減ったと思えばチャンスがくるかもしれません。

△4三銀右に▲6三歩は垂れ歩ですが、次の▲6二歩成が受けにくいです。

△7七歩は自陣を受けてもきりがないということで垂れ歩の攻めですが、▲同銀とします。

△6七歩成とと金ができて銀取りですが、先手も▲6二歩成と攻め合いになります。

▲6二歩成以下△3一金▲5一と△6六歩で、ソフトの評価値+428で先手有利。

この手順は△3一金と早逃げをするのですが、この手は少し分かりにくいです。

本来なら△7七とで銀を取れるのですが▲同馬が龍取りで、と金がいなくなってさっぱりします。

その後▲5一とで香車を取られて先手の方が楽しみが多いです。

△3一金は将来▲5一とに△3一金と逃げるのが手の流れですが、先に△3一金として▲5一とが金に当たらないという意味のようです。

△3一金▲5一とに△6六歩が少し難しいです。

次に△7七とで銀と取ったときに▲同馬とさせないという意味ですが、と金の裏側に歩を打つことで将来6七のと金がいなくなれば△6七歩成とと金ができて攻め駒が増えます。

一時的に駒がだぶっているのですが、後手も攻めが切れないような攻め方をする必要がありこのような手は参考になります。

△6六歩以下▲8八銀なら△6九龍で、ソフトの評価値+375で先手有利。

将棋は先手有利ですが、後手も細い攻めで勝負形に持ち込むような感じです。

少ない戦力で手を繋ぐのが参考になった1局でした。

分かりづらい形にして粘って指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7五角とした局面。ソフトの評価値+65で互角。

△5四桂と打った手に6六の角が▲7五角とした形です。

駒割りは角と銀の交換ですが後手は敵陣に龍を作っておりいい勝負のようです。

後手から△4五歩~△4六歩とする手がありそうですが、先手は4六の地点は金と飛車と角の3枚が利いています。

そのため△4五歩は少しし無理攻めかと思って△9九龍としましたが、この手は少し甘かったようです。

実戦は△9九龍▲5五桂△4二金引▲6三桂成△5一香▲9一角成で、ソフトの評価値+415で先手有利。

この手順は△9九龍として香車を補充する手で部分的には自然な手です。

それに対して▲5五桂~▲6三桂成が地味な手ですがいい手だったようです。

▲6三桂成に△5一香と取った香車を自陣に埋めて受けたのですが、次の▲5三成桂が厳しいので仕方ないようです。

本当は香車は攻めに使いたかったのですが、受けに使う形で以下▲9一角成と香車を補充されました。

お互いに香車を取った形ですが、この局面は先手がよくなったようです。

先手の馬が▲5五馬と引くのが龍取りで味がいいのですが、後手は取りたい駒があまりありません。

局面が長引けば先手がいいようです。

△9九龍では△4五歩がありました。

△4五歩▲同歩△4六歩▲同金△9九龍▲9一角成△7三歩▲5六金△4六歩で、ソフトの評価値+273で互角。

この手順は△4五歩~△4六歩を入れてから△9九龍と香車を補充する手です。

このやりとりは意味が分かりにくいのですが、5四に打った桂馬でいつでも△4六桂と金と交換できる形を作ったようです。

▲4六同金に△同桂でなく△9九龍が難しいです。

手の流れだけいえば△4六同桂として以下▲同角成が自然ですが、先手の自陣に馬が戻る形になって手厚くなります。

できれば後手としては馬を自陣に引くような形は避けたいです。

そのような意味で時間差で△9九龍として以下▲9一角成とします。

お互いに香車を補充する形ですが、△7三歩が先手の馬の利きを止める手です。

馬を自陣に引き返させない意味で、一時的に先手の馬を遊び駒にしてその間に後手が手を作っていくという感じです。

▲5六金は取られそうな金を逃げる手で次に▲4四歩が狙いですが、△4六歩と飛車の利きを止めてどうかという形です。

4六歩と攻め拠点を作れば4七からの打ち込みがありますが、後手は取れる駒が少なく駒不足なので簡単ではなさそうです。

どちらかと言うと先手の方が指したい手がたくさんありそうですが、後手も3枚の金駒で守っているのでいい勝負のようです。

後手としては少し分かりづらい形にして粘って指すという感覚のようです。

分かりづらい形にして指す粘って指すのが参考になった1局でした。

反撃を含んだ玉のコビンの受け方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2六歩と突いた局面。ソフトの評価値+65で互角。

自分は最近は左美濃はほとんど指さないのですが、先手が3間飛車だったので先手からの動きに早めに対応するため左美濃にしました。

たまに指す戦型だとどこが急所だったかを忘れていることがあり、本局もただ漠然と指して気が付いたら形勢が悪くなっていました。

実戦は▲2六歩以下△7二飛▲6五歩△同銀▲2五桂で、ソフトの評価値+475で先手有利。

この手順の△7二飛がふらっと指した手で、先手からの仕掛を全く意識していませんでした。

▲6五歩に△同銀でどうするのかと思っていましたが▲2五桂で技がかかったようです。

▲2五桂に△5一角だと▲4五歩のような感じです。

このような角と桂馬で左美濃の玉のコビンを狙うというのはよくあるのですが、これがノーマークではまずかったです。

将棋の棋譜を見ていると、対抗形全般で振り飛車からの序盤の早い段階での仕掛けをうっかりするというのは自分より強い人でも意外とあるみたいで、この段階で形勢に差がつくと挽回するのがかなり難しくなります。

そのような意味で、少し無理っぽいケースがあっても仕掛けの筋の受け方は意識しておいた方がよかったです。

△7二飛では△2四歩がありました。

△2四歩▲2五歩△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△7二飛で、ソフトの評価値+100で互角。

この手順の△2四歩は▲2五桂を直接防ぐ手ですが、2五の地点に争点ができます。

▲2五歩はやや単調ですが先手が動くなら考えられる手で、ソフトの推奨手でした。

▲2五歩の対応はかなり難しく△同歩とする展開もありそうですし、局面が違えば全く色々な展開が考えられます。

▲2五歩に△同歩という固定観念があると1本道に進みますが、▲2五同桂とされると先手にがんがん攻められることになります。

それで受けが対抗できると思えばその手を選択すればいいのですが、▲2五同桂に受けが厳しいとなるとここが悩みどころになります。

本局の変化手順の△7五歩というのは初めて見ました。

相手が4間飛車に角頭の歩を突くというのはありそうですが、3間飛車に角頭の歩を突くというのは少ないです。

そのため意表の手とも言えそうです。

△7五歩に▲同歩は自然ですが、そこで△8六歩と突き捨てるのも見えにくいです。

△8六歩と突き捨てるのは将来角交換になって△8六飛と飛びだすことができるのが普通の読みですが、本局に関しては角交換になるイメージがないです。

△8六歩に▲同歩でどうするのかと思っていましたが、そこで△7二飛でした。

この手の組み合わせは今まで自分の中では見たことがなく、最善かどうかは別としてこのようなことを考えるのがずごいです。

△7二飛以下▲2四歩△7五飛▲6五歩△7三桂で、ソフトの評価値+39で互角。

ここからの後手の手順も全く浮かびませんでしたが、最後の△7三桂が味がいいです。

対抗形では居飛車は右の桂馬を活用できるかが1つのポイントですが、飛車が8筋にいれば△7三桂とすることができます。

しかし7二に飛車がいれば△7三桂とすると飛車がかげになります。

飛車が7筋にいて桂馬を活用するには飛車が中段とか浮き飛車の形でないと活用しにくいです。

そのような意味でで△7五飛~△7三桂は飛車と桂馬の両方が活用できています。

飛車と飛車の間に角がいる形なので、飛車のす抜きはお互いに気をつけることになります。

△7三桂に▲2五桂なら△6五桂▲3三桂成△同桂で、ソフトの評価値-105で互角。

この手順は▲2五桂に△5一角なら▲4四角~▲7五飛の筋があります。

よって△6五桂からの攻め合いで、▲3三桂成で一時的に角と桂馬の交換で後手が駒損ですが、△6五桂と跳ねた形は角か銀は取り返せそうな形です。

反撃を含んだ玉のコビンの受け方が参考になった1局でした。