少しいい局面からの指し方

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲1八玉とした局面。ソフトの評価値-1222で後手優勢。

△3六桂と歩を取って王手をした手に▲1八玉と逃げた形です。

後手の持ち駒に金があれば△2八金で詰みですが金はありません。

またゆっくりしていると▲3七銀~▲3六銀などもあり先手玉への寄せが見えにくくなります。

また先手から▲1二飛などの筋も残っているので後手としても指し手に悩みやすいです。

実戦は▲1八玉以下△4四角に変化手順で▲3七歩で、ソフトの評価値-684で後手有利。

この手順の△4四角は狙われやすい角を先に逃げた手です。

以下▲3七歩は変化手順ですが、3六の桂馬を取り切ると先手玉もかなり持ち直します。

▲3七歩の瞬間に先手玉への寄せがあればいいのですが、そこまで厳しい手はなさそうなので△4四角は少し甘かったようです。

▲1八玉に有力な手が2通りありました。

1つは△1六桂です。

①1六桂▲同歩△2八銀▲1七桂打△3九角で、ソフトの評価値-2047で後手勝勢。

この手順の△1六桂は詰めろですが▲同歩と取られます。

しかし1七の地点に空間を開けたのが大きく、△2八銀と打った手が次に△2九銀不成▲同銀△1七香▲同玉△2五桂▲1八玉△1七銀までの詰めろです。

よって▲1七桂打と打って受けたのですが、この手は悪手だったようです。

一見詰めろが続かないように見えたのですが、△3九角と下から角を打つ手がありました。

この手が次に△1七銀成▲同桂△2八角成までの詰めろです。

また▲3九金には△同銀不成で詰めろが続き先手玉は受けなしになります。

△3九角に▲3五飛と打っても以下△3三香▲3六飛△同香でこれも詰めろになります。

そのような意味で受け損なうと詰めろが続いて後手勝勢になるようです。

なお△2八銀には▲3五飛と打って以下△3三香▲3六飛△2九銀不成▲同玉△3六香で、ソフトの評価値-1351で後手優勢。

この手順は先手は▲3五飛~▲3六飛と桂馬を抜いて粘る手で、まだ手数はかかりますが後手優勢のようです。

もう1つは▲1八玉に△6九角です。

②6九角▲3七銀△3五銀▲3四歩△2四銀打▲1二飛△2一玉で、ソフトの評価値-1348で後手優勢。

この手順の△6九角は△5八角成▲同金△2八金までの詰みを狙っています。

▲3七銀はその受けと同時に▲3六銀を狙っています。

△3五銀は▲3六銀を防いだ手ですが、銀が浮いた形なので少し指しにくいです。

以下▲3四歩に△2四銀打で3三の地点の補強ですが、反面攻め駒が少なくなります。

以下▲1二飛に△2一玉で後手玉もかなり危険な形ですが、これで受かっているようです。

△2一玉に▲1一飛成△同玉▲3三角なら△2二香で、ソフトの評価値-1848で後手優勢。

△2一玉に▲9二飛成なら△3二歩で、ソフトの評価値-1429で後手優勢。

これら2つの△1六桂と△6九角を見てきましたが、△1六桂は攻めの手に対して△6九角はやや受け身な展開になりそうです。

全く趣が違うのですが、優勢な局面からは色々な手があるようでどちらも方針を決めるのが難しいです。

優勢といっても手順の中に危ない要素はたくさんあるので将棋は難しいです。

少しいい局面からの指し方が参考になった1局でした。

事前に受けの手を指す

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲5五歩と打った局面。ソフトの評価値-528で後手有利。

▲5五歩は5一の香車による銀取りと後手の角の利きを止めた手です。

ここまで先手に攻められるパターンで受けの手が多かったのですが、ここで後手に手番が回ってきました。

先手陣は美濃囲いで4枚の金駒でしっかり守っています。

それに対して後手陣は1一の角や3四の金も浮いて守りがやや不安定です。

飛車2枚は後手にあるのですが、働きはどちらかといういうと攻めより受けの方が強いです。

そのため後手が攻めに出るのは少し危険だったようですが、本局は△2四桂としました。

実戦は△2四桂に▲7三銀だったのですが変化手順で▲2六桂△2五金▲8五歩△同龍▲3四銀△3五金▲3三香で、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順の△2四桂は持ち駒に桂馬があれば部分的にはある手で、持ち駒にもう1枚桂馬があるので将来△3六桂と継ぎ桂をすることが可能です。

この筋は後手の持ち駒がたくさんあれば詰み筋に入るのですが、現状はやや駒不足なのと先手玉は4七に逃げるスペースもあるので簡単には詰みません。

そのような意味でこの場合は少しタイミングが早かったようで、先手から▲2六桂と打つ手がありました。

後手の守りの金を安い駒で攻める手で、後手も対応が少し悩みます。

▲2六桂に△3三金と引くのが後手玉の近くに守り駒を寄せるので自然ですが、▲8五歩△同龍▲3五香で、ソフトの評価値-420で後手有利。

この展開は▲8五歩と後手の龍の横の利きをそらすのがうまい手で、▲3五香と打って桂馬と香車で金を攻める形です。

後手は△3三金と引くとさらに金を狙われやすくなるので▲2六桂には△2五金とします。

5段目の金になったので守りとしてはほとんど機能しませんが、上部の厚みと攻めに使う意図です。

先手の▲3四銀~▲3三香は細い攻めですが意外とうるさいようで、以下△2二玉でも△4二玉でも▲6四馬として食いつく形です。

後手有利とはいえ玉の薄い形は神経を使います。

△2四桂では△2四香がありました。

△2四香▲2六桂△同香▲同歩△7六飛で、ソフトの評価値-1032で後手優勢。

この手順の△2四香は後手玉の頭を狙う手ではありますが、どちらかというと▲2六桂を事前に受ける手です。

先手の指す手が難しいので▲2六桂と打ってきましたが、この手はあまりよくなかったようです。

ソフトは△2四香には▲8五歩△同龍▲6四馬を示しており以下△1五桂で、ソフトの評価値-825で後手優勢。

この展開はいつでも2七の地点に殺到する筋があり、先手は受け方が少し難しいです。

よって▲2六桂と打って以下△同香▲同歩と進みましたが、2七の地点に空間があきます。

これは先手にとっても嫌な形ですが、そこで△7六飛と飛車を活用します。

この△7六飛は盤面全体を見ないと浮かびにくいのですが、次に△7九飛成とすると将来2七に直接駒を打ち込むような筋があります。

その場合は先手は▲5九歩と底歩を打ちたいのですが、2歩のため打てません。

このような展開なら後手が最初の局面図より少し分かりやすい形になったようです。

事前に受けの手を指すのが参考になった1局でした。

粘っこい受け方

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲6四馬とした局面。ソフトの評価値-528で後手有利。

後手が△7二飛とした手に7四の馬が▲6四馬とした形です。

元々が後手が苦しい将棋だったのでその流れでまだ苦戦を意識していたのですが、この局面は後手有利だったようです。

駒割りは飛香と銀の交換で後手が駒得しています。

後手は数手前に8筋と9筋の桂馬と香車を拾えたのが大きいようです。

ただし、先手の攻め駒も後手玉の近くに集中しているので油断できません。

実戦は▲6四馬以下△8四飛成▲9一馬で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順の△8四飛成は6四の馬をけん制する手で、味がいいので少し指しやすくなったかと思っていました。

しかし平凡に▲9一馬と香車を補充されると意外とたいしたことはなかったようです。

後手としてはできるだけ早く3筋と5筋にいる先手の攻め駒を消去したいです。

△8四飛成では△5三銀がありました。

△5三銀▲同歩成△同金▲9一馬△4四金で、ソフトの評価値-397で後手有利。

この手順は5三の地点で清算する手ですが、△5三同金が馬取りになるのが味がいいです。

▲9一馬と香車を取られますがそこで後手に手番が回ってきました。

△4四金と4段目に金が出るのが少し浮かびにくいのですが、次に△3四金と△5七香成の狙いがあります。

先手の3四の桂馬がいなくなる後手玉はかなり安全になります。

△4四金で相当後手が良くなったという印象ですが、驚いたのはびっくりするほど評価値に差が開いていません。

先手は戦力不足で厳しいのではと思っていましたが、ここからの展開は全く予想していませんでした。

△4四金以下▲4二香△同金▲同桂成△同角▲5二歩△同飛▲5三歩△同飛▲6四馬△4一銀で、ソフトの評価値-617で後手有利。

ここからの先手の手の作り方は相当鋭いと思いました。

▲4二香と打つのは少し苦し紛れみたいにも感じるのですが、現実的に先手は金を入手するのは大きいです。

△4二同角で狙われやすい角を低く引いて落ち着いたかと思いましたが、▲5二歩~▲5三歩がありました。

局面が落ち着くと後手は指したい手がたくさんあるので、先手は何とか手を作っていくという感じです。

△5三同飛に▲6四馬としていつでも飛車を入手できる形に対して△4一銀がしぶとい手です。

事前に金駒を埋めて玉を固める手ですが、自分はこのような手があまり見えてないです。

△4一銀では△5四金でどうかなどと考えていたのですが、▲9七馬△8九飛成▲6二銀で、ソフトの評価値-307で互角。

やはり将棋は中終盤が強くないと勝てないので、このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいです。

粘っこい受け方が参考になった1局でした。

狭いところに飛車を打つ

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲3四桂と歩を取った局面。ソフトの評価値+447で先手有利。

駒割りは飛車と銀桂の交換の2枚替えで先手が駒得です。

▲3四桂と跳ねた手に△3一銀と引けば金駒は取られませんが。攻めの拠点が残るので気持ち悪いです。

後手は持ち駒の飛車を使って攻めたいのですが、先手が1段金のため打ち込み場所が少ないです。

何とか攻めの糸口を見つけたいのですが、ここからの指し手は少し重たかったようです。

実戦は▲3四桂以下△6八歩▲7九金△8八歩▲6八金△8九歩成で、ソフトの評価値+664で先手有利。

この手順は△6八歩として▲同金なら△7九飛と打つつもりでした。

それは後手も指せそうなので▲7九金と飛車の打ち込みに備えました。

△8八歩が継続手の桂取りですがそこで▲6八金とするのがうまかったようです。

以下△8九歩成と桂馬を補充することはできましたが、後手は歩切れになりました。

この展開は後手も駒損を少しでも回復して何とか粘っているという認識だったのですが、評価値はさらに先手に傾いたようです。

△8九歩成として先手の手番になるのでここから攻める展開で先手が指せているようです。

△6八歩では△7八とがありました。

△7八と▲同金△6九飛▲4二桂成△同金寄▲7九銀△5八歩▲4八銀△8六桂で、ソフトの評価値+370で先手有利。

この手順は△7八とでと金を捨てる手です。

と金はうまく使えば戦力になると思っていたので、ここで捨てる手は全く浮かびませんでした、

▲7八同金に6九飛が狭い飛車で打ちにくいです。

後手は金駒を投入することで後手の飛車をつかまえる手で、▲7九銀として次に銀を入手すれば▲5八銀で後手の飛車が取られます。

そこで△5八歩と打つのが敵の打ちたい所に打ての手でした。

この手があったので後手の△6九飛の打ち込みが可能だったようです。

逆の言い方だとこの△5八歩が見えないと、△7八と~△6九飛の筋にたどり着けません。

△5八歩は次に△5九歩成の狙いもあるので▲4八銀と受けましたが、そこで入手した桂馬を△8六桂と打ちます。

この形になると先手の金か銀のどちらかは取れるので、後手の飛車は安心して攻めに専念できます。

ただし、これでも先手有利だったのとここからの手順はは少し驚きました。

△8六桂以下▲7七桂△5二飛▲6四馬△7八桂成▲同銀△9九飛成▲4五桂△6一香で、ソフトの評価値+362で先手有利。 

この手順の▲7七桂は取られそうな桂馬を逃げる手で少し浮かびづらいです。

△5二飛も5三の地点の補強ですが、後手玉の近くに飛車を寄せるので少し指しにくいです。

先手は桂馬を入手して▲4五桂と打てば角取りと▲5三歩成の筋でうるさいと思っていましたが、△6一香もなかなか粘りのある手でこのような手を覚えたいです。

なお、△5二飛には▲5五銀が正着のようですが、このあたりの変化は難易度が高かったです。

狭いところに飛車を打つのが参考になった1局でした。

意外な展開から踏み込んで指す

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲9五角とした局面。ソフトの評価値-56で互角。

以前▲9五角に有力な手の1つとして△7二飛を調べました。

https://shogiamateur.com/?p=73719&preview=true

今回はもう1つの△3一角について調べます。

▲9五角以下△3一角で、ソフトの評価値+45で互角。

この手の△3一角は引き角ですが、この戦形ではたまに見られます。

3三に銀がいるままだと角が使いにくく、△1四歩~△1三角もありますが手数がかかります。

△3一角と引いても攻めの手ではないのですが、6四の地点に受けを1枚利かす手のようです。

また壁角を解消することで将来△2二玉とするスペースがあきます。

そのような意味で受けに重点を置いた手ですが、超速は攻めを意識した駒組みなので自分の場合は気持ちの切り替えが少し大変です。

△3一角以下▲6四飛△同角▲6五銀△4六角▲5三歩△4二金寄▲7四銀△8八飛で、ソフトの評価値-242で互角。

この手順の▲6四飛は少し無理筋のようで、ソフトの候補手上がっていませんでした。

手の精度としては低いようですが、先手は低い陣形でばんばん攻めるという目線で見れば考えられます。

▲6四飛に△同歩▲7三角成△8一飛が自然な手の流れで候補手にも上がっていたのですが、△6四同角を推奨していたので驚きました。

△3一角としたからには角を働かせるには△6四同角というのはあるのですが、▲6五銀と桂馬を取られてそれが角取りになります。

この手の流れだけを見ると飛車と銀桂の交換の2枚替えになるのですが、△4六角と飛びだすことができます。

この手がどの程度厳しいのかは分かりにくいのですが、▲5三歩~▲7四銀に△8八飛がかなり打ちにくいです。

4六に角がいるので▲7九金はできないのは分かりますが、いかにも取られそうな飛車なので決断しにくいです。

△8八飛に▲7八銀なら△8六歩でソフトの評価値-294で互角。

△8六歩に▲同歩なら△5七角成で、ソフトの評価値-263で互角。

△8六歩に▲同角なら△同飛▲同歩△5一歩▲8一飛△8七角▲同銀△8九飛成で、ソフトの評価値-686で後手有利。

これらの手順は▲7八銀はソフトの候補手に上がっていましたが、△8六歩で簡単には飛車が取られないようです。

今回の内容は△6四同角と△8八飛の2つに驚いたのですが、先入観だけだと指せない手なのでこのような手が踏み込めるようにしたいです。

意外な展開から踏み込んで指すのが参考になった1局でした。

幽霊角に飛車を横に使って受ける

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車に後手△7三銀からの超速からの進展で、▲9五角とした局面。ソフトの評価値-56で互角。

先手の▲9五角の幽霊角はこの戦形ではよく出る手で、後手としても嫌な形です。

▲9五角は次に▲6四飛△同歩▲7三角成の飛車取りを狙っています。

後手が事前にそれを防ぐなら△9四歩と突いておくとか、△6五桂と跳ねる前に△8六歩の突き捨てを入れるか、△8一飛と1段飛車にしておくなどがあります。

これらの手もありますが本局とは別の将棋になりそうです。

以前幽霊角以下の展開を調べており、正確に対応すれば互角だという認識をもっていたので実戦は△9四歩と突きました。

実戦は▲9五角以下△9四歩▲6四飛△同歩▲7三角成△9二飛で、ソフトの評価値+241で互角。

この手順は飛車と銀の交換から▲7三角成とする手で以下△9二飛としましたが、ソフトは△8一飛を推奨していました。

△8一飛の形だと以下▲6四馬△6一飛▲6五馬△同飛▲同銀△4二銀で、ソフトの評価値+56で互角。

これが△9二飛の形から△6二飛とするのは▲6四馬~▲9一馬と香車を取られてしまいます。

後手が1段飛車なら▲9一馬には△同飛とできるので△8一飛の方がよかったようです。

なお最初の局面図で▲9五角に△9四歩と突きましたが、別の有力な手が2通りありました。

1つは▲9五角に△7二飛です。ソフトの評価値-41で互角。

この△7二飛は飛車を7筋に移動することで7三の地点を補強しています。

ただし、この後手の陣形の飛車は8二か8一というイメージが強いので△7二飛は浮かびにくいです。

飛車を小さく横に移動するというのが見えづらく、さらに8筋からの飛車の攻め筋がなくなります。

そのような意味でどちらかというと受けの手のようです。

△7二飛以下▲5三歩△同銀▲6五銀△5四銀▲同銀△4二銀で、ソフトの評価値-96で互角。

この手順の▲5三歩は自分が最初に浮かんだ手ですが、ソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲5三歩は手の精度は低いかもしれませんが、先手は切り合いを望む展開なのでこのような手が気になりました。

▲5三歩には△4二金寄とすると思っていましたが、△同銀は少し意外でした。

以下▲6五銀~▲5四銀で飛車と銀桂の交換で△4二銀と引きます。

△4二銀で5三の地点を補強して角の利きを通します。

先手に歩があれば▲5三歩のような手がありますが、先手は歩切れです。

△4二銀以下▲7七角△同角成▲同桂△8九飛で、ソフトの評価値-242で互角。

この手順は▲7七角から角交換になりますが、8九の地点があくと△8九飛の打ち込みがあるのでいい勝負のようです。

なお△7二飛には▲6八角△4四銀△5九飛で、ソフトの評価値-147で互角。

この▲6八角は手損になりますが、△7二飛で先手の角が攻めに使うのは難しいので引きました。

以下△4四銀に▲5九飛として1局の将棋のようです。

また最初の局面図の▲9五角に有力なもう1つの手は△3一角だったのですが、これはまた別の機会に調べます。

幽霊角に飛車を横に使って受けるのが参考になった1局でした。

どの変化も意外と大変

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で△2五歩と打った変化手順の局面。ソフトの評価値+147で互角。

以前△2五歩に対して①▲2五同飛とする手を調べました。https://shogiamateur.com/?p=73649&preview=true

今回はそれ以外の②▲3六飛③▲5六飛④▲2八飛について調べます。

②△2五歩▲3六飛△8八角成▲同銀△2七角▲4六飛△5四角成▲2三歩△3三銀▲3四歩△4四銀▲2二角で、ソフトの評価値-272で互角。

この手順の▲3六飛には角交換から後手が馬を作る展開です。

後手の馬が手厚いので後手大成功かと思っていたのですが、意外とそうでもないみたいです。

先手の▲2三歩~▲3四歩は後手の飛車が8六にいるので▲7七角の筋を狙っています。

▲3四歩に△4四銀として、先手の飛車が狭く後手の銀に狙われやすいので後手よしで読みを打ち切りそうです。

△4四銀に▲2二角がやや軽視しがちな手ですが、後手が指しやすいとはいえいい勝負のようです。

後手の形勢判断を過大評価しそうな感じなので参考になりました。

③△2五歩▲5六飛△8八飛成▲同銀△5五角打▲3四歩△4四角上▲8二歩△1九角成▲8一歩成△同銀で、ソフトの評価値+179で互角。

この手順の▲5六飛は後手玉の玉頭を狙う筋があります。

後手は△8八飛成▲同銀△5五角打でこの戦形ではよくある手です。

飛車を角の交換から△5五角打で△1九角成と△8八角成を狙います。

先手の▲8二歩も狙いの手で次の△1九角成をうっかりしやすいです。

勢いで△8八角成と厳しくいきそうですが、タイミングが早いとかえって自玉の反動がきつくなります。

以下▲8一歩成△同銀でいい勝負のようです、。

なおこの手順の△8八飛成では△8二飛を、▲8二歩では▲5五飛をソフトは推奨していました。

このあたりは手が広く難易度が高いので読みをまとめるのが大変です。

④2五歩▲2八飛△8八角成▲同銀△5五角▲7七角△同角成▲同桂△6四角で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順の図面は省略しますが、▲2八飛も指しづらい手で後手がよくなりそうなイメージがありました。

しかし調べてみるとこれもいい勝負のようです。

後手は角交換から角のラインで攻めていきますが、先手も角で応戦して対抗できる形のようです。

△6四角以下▲3四歩△7四歩▲4六角△同角▲同歩△7五歩▲2三歩△同銀▲5五角△7六歩▲6五桂△7七歩成▲同角△7六飛で、ソフトの評価値-218で互角。

自分は横歩取りの後手番が好きなので後手有利になるような展開を探しますが、どの手順もそれなりに大変なようで、平手の将棋はそれなりの手を尽くせばいい勝負になるようです。

どの変化も意外と大変だったのが参考になった1局でした。

△2五歩と打って反発する

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+63で互角。

後手が△8六歩と合わせて以下▲同歩△同飛と動いてきたときに▲3五歩と伸ばしてきました。

▲3五歩としたのは△7六飛を防いだ手ですが、次の手はソフトの候補手に上がっていませんでした。

実戦は▲3五歩以下△2三歩▲3八銀で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順の△2三歩は横歩取りの戦型では冴えない手だとは分かっていましたが、激しい戦いになると将来▲8二歩のような筋があるのが気になって辛抱しました。

△7二銀型で△7四歩とか△9四歩を突いていないデメリットです。

以前全く別の局面だと思うのですが、△2三歩と打って受ける手もあったのでそれを採用しました。

少し驚いたのは、あまり冴えないと思っていた展開の評価値がそこまで悪くはなってなかったです。

ただし横歩取りは空中戦の乱戦志向の戦法だと思っていますので、その考えとは反対の手を選択したのはいまひとつだったようです。

△2三歩では△2五歩がありました。ソフトの評価値+147で互角。

この手の△2五歩は横歩取りではよく出る手で、自分も以前調べた記憶があります。

しかし実戦で指せなかったというのは忘れているのとほぼ同じなので、また調べてみます。

△2五歩には先手は色々な手がありそうですが、①▲2五同飛②▲3六飛③▲5六飛④▲2八飛が浮かびます。

とりあえず今回は①▲2五同飛について調べます。

①△2五歩以下▲同飛△7六飛▲7七角△同角成▲同金△7四飛で、ソフトの評価値-21で互角。

この手順は▲2五同飛とすることで△7六飛と横歩を取れます。

ただし後手が1歩損なのは変わっていません。

次に△8八角成があるので▲7七角と上がる手はよく出ます。

▲7七角で▲3三角成は△同桂が飛車取りになるのも▲2五同飛とさせた効果で、この展開は先手は選びづらいです。

よって▲7七角と上がったのですが、△同角成と角交換をします。

△7七角成に▲同桂なら△3三桂▲2四飛△5五角がうるさいです。

次に△1九角成と△7七角成の両方の狙いがあります。

△5五角に▲8七金のような受けもありますが、△7四飛と飛車をぶつけるのがうまいです。

自分はこの変化を調べてもよく忘れることがあるのですが、実戦ではあまり見ないです。

自分の反復の練習が足らないのか指し手が感覚的に向いていないのかは不明ですが、もう少しさっさと頭の中で並ぶようにしたいです。

よって▲7七同金ですがそこで△7四飛と引く形です。

先手の飛車が5段目にあるので△7四飛は飛車をぶつける形にはなりませんが、次に△3三桂~△5五角のような狙いです。

△7四飛に▲8二歩は△8四飛で飛車成りを受けにくいので後手がいいです。

△7四飛に▲6六角なら△3三角▲4八銀△6六角▲同歩△3三桂▲2六飛△4五角で、ソフトの評価値-91で互角。

この手順の▲6六角は▲2二角成の狙いと、▲8二歩と打つ狙いがあります。

▲6六角とすることで△8四飛とすることができません。

▲6六角には△3三角とする手があり、▲8二歩には△6六角▲同歩△8四飛があります。

以下角交換して▲6六同歩とさせると先手の形が少し崩れますので以下△4五角としていい勝負のようです。

△7四飛に▲2八歩なら△4四角▲3四歩△8六歩▲7五歩△8四飛▲8八歩で、ソフトの評価値-19で互角。

この手順は難易度が高く▲2八歩の受けはかなり打ちにくい手ですが、ソフトの候補手でした。

以下△4四角▲3四歩の展開も予想しづらく数手先を考えてないと指せないです。

最後の▲8八歩に△7七角成▲同桂△8七歩成なら▲6六角△2三歩▲7四歩△8六飛 ▲8七歩△同飛成▲8五飛で、ソフトの評価値+406で先手有利。

この手順は先手が後手の攻めを切り返した形で全く気がつかない指し方でした。

なお真ん中の局面図からの△2五歩から別の変化はまた別の機会に調べます。

△2五歩と打って反発するのが参考になった1局でした。

自陣の手の入れ方

上図は、相掛かりからの進展で△2八歩と打った局面。ソフトの評価値+517で先手有利。

以前△2八歩に▲同銀とする変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=73587&preview=true

△2八歩にソフトは▲1一角成を推奨していました。

▲1一角成△2九歩成▲3二桂成△同銀▲2九龍△3五桂で、ソフトの評価値+659で先手有利。

この手順の▲1一角成はかなり指しにくいです。

後手から△2九歩成とされると次に△3九とで金駒が取られますので、それに対する対策がないと指せません。

△2九歩成に▲3二桂成は勢いで浮かびますが、△3九とにどうするかが気になります。

▲3二桂成に△3九となら▲4一成桂△4九と▲4二飛△同銀▲同成桂△6二玉▲5一銀△7二玉▲8三金△同玉▲8四歩△同玉▲6六馬△7四玉▲7五馬△8三玉▲8四歩△9二玉▲8三金まで詰みです。

この手順は駒の取り合いですが、先手をもってはなかなか選択しづらいです。

後手は切り合いにきているようなところはありますが、△4九とが先手玉に詰めろかどうかが分かりにくいです。

△4九とはぎりぎり先手玉に詰めろがかかっていませんので、後手玉に詰めろを掛けても勝ちですが▲4二飛から手数はかかりますが詰みでした。

途中の▲5一銀は龍がかげになるので指しにくいのですが、△7二玉に▲8三金~▲8四歩~▲6六馬がありました。

遠くにある馬を活用する筋があり、盤面全体を見ていないと浮かびにくいです。

なお▲5一銀では▲5二金や▲6一龍でも詰みだったようです。

これらの詰み筋が短い時間で分かるかとなるとかなり難易度が高いので、▲1一角成が指しにくいというです。

よって後手は▲3二桂成に△同銀としますが▲2九龍と自陣に引いてと金を取る手が大きいです。

2四の桂馬がいなくなると▲2九龍とすることができます。

しかし、後手も△3五桂と打ってきます。

この△3五桂はソフトの候補手にない手なのであまりいい手ではないようです。

△3五桂は自分が最初に浮かんだ手で、先手の対応がよく分かりませんでした。

△3五桂は△4六桂~△4七銀の筋や△2八歩と叩く筋や、駒が増えれば△4七桂成のような攻めがあります。

受け方が見えず後手玉への攻め方も難しいという印象です。

△3五桂には▲3八銀がありました。

▲3八銀△2七歩▲5九金で、ソフトの評価値+652で先手有利。

この手順の▲3八銀は4七の地点を補教する手で部分的にはこの手は浮かびましたが、△2七歩とされた後のの手が浮かびませんでした。

△2七歩は次に△2八銀▲1八龍△2六桂のような狙いですが、先手の龍が狭いです。

△2七歩には▲5九金として4九の地点をあけるのがうまい受けだったようです。

この手は2筋と3筋だけを見ているのでは浮かびません。

日頃の検討で浮かばなければ大会などではまず浮かばない感じです。

これでもまだ実戦的には大変ですが、正確に対応できるようにしたいです。

自陣の手の入れ方が参考になった1局でした。

意外と先手玉は危険

上図は、相掛かりからの進展で△4一金と打った局面。ソフトの評価値+479で先手有利。

先手が▲2四桂と打った手に△4一金と打って受けた形です。

相掛かりでお互いに飛車先の歩の交換をしたのですが、お互いに2筋と8筋に歩を打たない形からの急戦になりました。

△4一金の時点での駒割りは飛車と金銀の交換の2枚替えです。

ただし、▲3二桂成と金を取る筋やお互いに端の香車を拾うこともできるので、駒割り計算が少し分かりづらい形です。

なおこの局面は単純に手数が28手と短いため序盤にしていますが、中盤でもおかしくないです。

実戦は手の流れで▲3二桂成としましたが、これはあまりよくなかったようです。

▲3二桂成△同銀▲1一龍△9九馬で、ソフトの評価値+96で互角。

この手は部分的に金と桂馬の交換からお互いに香車を取りあう展開です。

後手は△9九馬と香車を拾った手が龍取りになるのが大きいです。

龍取りでない△9九馬なら遊び駒になる可能性があるので緩い手になりがちですが、龍取りで香車を拾えるので価値が高いです。

△9九馬での駒割りは飛車と銀桂の交換でいい勝負のようです。

この局面は先手の8六の角が後手玉の頭を狙っているのと、先手は敵陣に龍を作ってさらに持ち駒に飛金があるのが大きいようでも互角なのが少し分かりづらいです。

先手の玉は金駒の守り駒が2枚いますが、先手玉が3段目の歩を支えている形なのでそこまで強くないです。

この戦形では桂馬とか香車が玉を直接攻めるには役に立ちそうで、後手の持ち駒がそれが揃っています。

△9九馬には▲6六香と打って龍取りを防ぎつついつでも▲6三香成と後手玉を攻める手がありますが、6六の香車がいなくなると△1一馬と龍を取られますので攻めの手に制限がかかります。

そのような意味ではっきりしない局面のようです。

▲3二桂成では▲7七角がありました。

▲7七角△2八歩で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手の▲7七角は指摘されればなるほどですが、△9九馬を防ぎつつ▲1一角成を狙っています。

8六の角は5三の地点を睨むのも魅力ですが、▲7七角として△9九馬を防ぐのが意外と価値が高いようです。

▲7七角に△4二金寄なら▲1一角成で、ソフトの評価値+391で先手有利。

この手順は▲1一角成としたから先手優勢まではいかないようですが、先手が指せています。

▲7七角に△2二歩なら▲3二桂成△同銀▲1一飛成で、ソフトの評価値+677で先手有利。

この手順は△2二歩と受けて直接の▲1一角成を防ぎましたが、▲3二桂成~▲1一飛成で次に▲2二角成が残ります。

よって▲7七角に△2八歩としましたが、この戦形ではよく出る手です。

後手の戦力は多くありませんが、▲2八同銀とさせれば将来先手玉を寄せやすくなるようです。

▲2八同銀とさせて先手玉の右に逃げるルートが▲4八→▲3八→▲2七になることで、玉を引っ張りやすい形になります。

△2八歩に▲同銀なら△6五桂▲1一角成△7九馬▲4八玉△5七桂成▲3八玉△2二歩で、ソフトの評価値+423で先手有利。

この手順の後手の△6五桂~△7九馬は参考になる攻め方で、△5七桂成の詰めろになります。

先手は▲4八玉からの早逃げでまだ先手が指せているようですが、先手陣の急所を攻めると先手玉が危なく見えるのがこの戦形の特徴のようです。

なお△2八歩にソフトの読み筋は別の機会に調べてみます。

意外と先手玉は危険なのが参考になった1局でした。