角を左側に配置して駒組みをする

上図は、相居飛車からの展開で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+91で互角。

ここでは実戦の▲4六歩とそれ以外に▲6六歩と▲5五同角が有力だったようです。

以前▲6六歩について調べました。https://shogiamateur.com/?p=75459&preview=true

今回は▲5五同角にしぼって調べてみたいと思います。

▲5五角は先手が1歩得になるので最初の浮かぶ手です。

▲5五同角以下△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲6九玉△4一玉▲3六歩△4四歩▲5八金△4三銀▲3七角△3四歩▲6六歩△5二金▲7七銀で、ソフトの評価値+118で互角。

この手順の先手の角は右側で使う展開です。

角が左側だと相手の攻め駒に攻められる可能性があるので右側に移動させるのですが、矢倉対雁木などで先手が▲7九角~▲4六角とする指し方の応用です。

角を右に使うことで相手の攻め駒の飛車や桂馬をけん制する駒組みです。

▲5五角~▲3七角のルートはそんなに手数がかからず1歩得での移動なので、△5五歩を利用したとも言えそうです。

先手は▲7七銀からは矢倉に組む駒組みですが形勢は互角のようです。

先手は飛車と角が接近しているのでやや攻めの駒組みが難しく、うまく攻めの形が作れるかが課題です。

▲5五同角以下△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲6九玉△4一玉▲8八角△7四歩▲5九金△1四歩▲3六歩△6四銀▲3七桂で、ソフトの評価値+94で互角。

この展開はソフトが示していた手順で、先手は▲5五角~▲8八角と戻るのですが▲8八角というのがやや意外でした、

角を左で使うなら▲6六角か▲7七角かなど考えていましたが、▲6六角の形だと▲6七歩と突けないのであまり駒組みに発展性がないのと相手の攻め駒に近い形です。

また▲7七角はありそうな形ですが、角の頭が狙われやすいのと△7三桂~△6五桂と跳ねたときに角取りになります。

どれも一長一短ですが▲8八角は相手の攻め駒より少し遠いところに配置して、攻めのあたりを避けた駒組みです。

▲8八角の形は8七の地点が弱いのと、将来後手から△8八角成▲同金とするのは金の形が悪いので先手から角交換をすることになりそうです。

先手は▲5九金~▲3七桂と跳ねてどちらかというと急戦形の駒組みです。

▲3七桂以下△5二金▲1六歩△7三桂▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛△9四歩▲9六歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲1五歩△同歩▲1四歩で、ソフトの評価値+226で互角。

この手順は先手は持ち駒に歩が2枚あれば1筋から手を作る形で、▲1四歩に△同香なら▲2四歩△同歩▲同飛で次の▲1四飛が受かりません。

先手の▲2五飛の形は飛車での横の受けもありますが、1筋に歩を垂らしたら次に▲1五飛と飛車で歩を取る狙いです。

形勢はそれでも互角ですが、1筋を抑えるような形になれば少し先手が得をした感じです。

結局△5五歩に対して▲6六歩と▲5五同角を調べましたが、形勢は互角ながらも全く違うような駒組みになりました。

相居飛車の力戦形は自由度の高い戦型のようなので、指し手の幅が広くまとを絞ることが難しい感じです。

力戦形といっても構想力が問われるような形になりやすいので、今回調べたのは知識としては少し役に立ちそうです。

角を左側に配置して駒組みをするのが参考になった1局でした。

雁木での受け方

上図は、相居飛車からの展開で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+91で互角。

ここでは実戦の▲4六歩とそれ以外に▲6六歩と▲5五同角が有力だったようです。

今回は▲6六歩にしぼって調べてみたいと思います。

△5五歩以下▲6六歩△3四歩▲6七銀△7四歩▲3六歩△4一玉▲3七銀△7五歩で、ソフトの評価値+58で互角。

この手順の▲6六歩とするのは角道を止めて消極的なようでも将来▲6七銀型を作れるのと、右側の形を少し保留して▲4七銀型でなく▲3七銀型に組むこともあります。

▲4六歩~▲4七銀型の方が手堅いイメージがありますが、▲3七銀型は早めに銀を繰り出して争点を求めることもあります。

後手は5筋の位を取っているのですが、位の確保の△5四銀型でなく△7五歩と仕掛けるのが鋭いです。

後手は5三の銀で先手の角を狙う指し方ですが、△5五歩と突いた形なので角交換にはなりません。

後手は先手の角を目標にしやすいという意味があるのと、どこかで△5六歩と突き捨てて角道を通すことも可能です。

そのため先手の立場からすると角交換にはできないので、後手の攻めをうまく受けないといけないです。

△7五歩以下▲同歩△6四銀▲7四歩△8四飛▲4六銀△7四飛で、ソフトの評価値+30で互角。

△7五歩と突かれた局面で気がついたのですが、後手が銀を繰り出して攻めるのに対して自分は雁木で構える形をあまり指したことがないことです。

自分が先手をもって対雁木に銀を繰り出す指し方はよくありますが、逆に受けのこつがいまひとつ分かっておらずやや不得手な形です。

慣れた戦型ばかりを指すと指し手も早く決断できますが、慣れない形は時間を要します。

ただし、どこかで逆をもって指すというのも指し手の幅を広げるという意味では大事なことのようです。

△7五歩に▲同歩とする手では▲4六銀もありそうです。

△7五歩▲4六銀△7六歩▲同銀△7二飛▲6七銀△7六歩▲8八角△5四銀▲3五歩△3三銀で、ソフトの評価値+103で互角。

この手順は後手の銀を進出させないために▲7五同歩としませんでした。

▲4六銀として△7六歩~△7二飛には▲6七銀と引く形で、さらに△7六歩には▲8八角とします。

そこで△5四銀と6筋でなく5筋に銀が上がるのが微妙なところで、後手は先手の駒組みに対して銀の位置を決めることができます。

以下▲3五歩に△3三銀としてあまり見ない形で1局の将棋のようです。

△7五歩に▲同歩は△6四銀に▲7四歩と歩を伸ばすのが手筋で、以下後手は△8四飛~△7四飛として歩を取り返します。

△7四飛としたときの先手の次の手が難しいです。

後手が歩越し銀の△6四銀型なので先手からどこかのタイミングで▲6五歩と突くのは筋ですが、後手が△5五歩型なのですぐに角交換にならず後手の手番になります。

△7四飛以下▲6五歩△同銀▲5五角△同角▲同銀△3三角▲5六歩△5四歩▲8三角△5五歩▲6一角成△5六歩▲5三歩で、ソフトの評価値+111で互角。

この手順の▲6五歩は狙われやすい角を捌く手で、5五の地点で角交換になります。

ここで後手の手番になるので浮いている5五の銀を狙って△3三角とします。

一旦▲5六歩と受けて△5四歩に▲8三角が狙いの反撃で、後手は飛車と金の位置の関係でこの手が気になります。

以下△5五歩▲6一角成として意外にもいい勝負のようです。

この▲6五歩からの決戦は検討では指せますが、実戦だとしたらかなり決断がいります。

別の手で△7四飛以下▲7六歩△7五歩▲6五歩△同銀▲7五歩△同飛▲6四歩△同歩▲5五角で、ソフトの評価値+10で互角。

この手順の▲7六歩は△7五歩と合わせれるとあまり意味がないようでも、そのタイミングで▲6五歩とすると微妙に味が違うようです。

△7五歩と合わせているので▲7五歩が飛車取りになります。

後手の飛車が5段目に移動すると▲6四歩と合わせる手があり、角交換になると▲6三角が狙いです。

このあたりの手筋は色々とありそうで、調べてみると面白そうです。

雁木での受け方が参考になった1局でした。

見慣れない形での指し方

上図は、相居飛車からの展開で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+91で互角。

後手が直前に△8五歩▲7七角としてから△5五歩と突いた形です。

相居飛車でも後手が力戦形を選択できる戦型のようで、角道を開けるのを遅らせることで力戦形になりやすいです。

また△5五歩とすることで▲同角なら後手が1歩損になります。

この段階での△5五歩とされたのは初めてだったので少し考えました。

実戦は△5五歩以下▲4六歩△3四歩▲4七銀△5四銀▲6六歩△6四歩▲6七銀で、ソフトの評価値+83で互角。

この手順の△5五歩に対して▲4六歩としたのは早めに▲4七銀として、場合によっては▲5六歩から5筋に位に反発するつもりでした。

後手は5筋の位を取ったら△5四銀型に組みのは自然で、いつでも△6五銀の筋があるので▲6六歩と突いて△6四歩に▲6七銀と組む形です。

先手はツノ銀雁木で対抗する駒組みで、後手から将来△7三歩~△6五歩の狙いの戦いになりそうです。

その攻めに対抗できる受け方を用意しておくのと、先手は右側からどのような仕掛け方があるのかを調べておく必要もありそうです。

また▲4六歩と突くところでは先に▲6六歩として、先手は▲4七銀型でなく▲3七銀型に組むこともあったようです。

また最初の局面図で▲4六歩では▲5五同角もあったようです。

▲5五同角△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛で、ソフトの評価値+94で互角。

この手順は▲5五同角とすることで先手が1歩得になります。

後手はその代償として△8六歩から8筋の歩の交換をします。

▲8七歩に△7六飛▲6九玉とすれば後手は歩損を解消できますが、後手の飛車が少し使いづらい形なので指しにくいです。

よって△8二飛と引いて一段落ですが、先手としては5五の角を左側で使うのか右側で使うのかなどが気になります。

対局中は先手の角が使いづらいので少し指しにくいかと思っていましたが、この局面は互角だったようです。

結局△5五歩には▲4六歩や▲6六歩や▲5五同角などがありどれも1局のようですが、手が広い局面なので構想力が問われそうです。

1つ1つを調べて作戦の幅を広げておいた方がよさそうです。

大会などでは指し慣れた戦型だと序盤で時間を使うことは少なくなりますが、見慣れない形だと序盤で時間を使って気がついたら作戦負けだったということがあります。

時間については秒読みがあればまだしもですが、切れ負け将棋だと相手の方より時間を使ってさらに作戦負けだとかなり苦しいです。

△5五歩以下の展開予想はまた別の機会に調べてみます。

見慣れない形での指し方が参考になった1局でした。

盤面全体を見て考える

上図は、先後逆で相居飛車から▲4五桂と打った局面。ソフトの評価値+717で先手有利。

△5六角と龍取りに角を打った手に▲4五桂と打ち返してきました。

このような局面で手が見えないと致命的で実戦は△5一角▲3三歩で、ソフトの評価値+1532で先手優勢。

この手順は反射的に△5一角としましたが▲3三歩と打たれてほぼ終了形です。

いくら終盤で手が見えなくなると言っても、さすがにこの展開はまずいです。

▲4五角にあきらめモードだったですが、▲4五桂にも悪いなりに粘る手はあったようです。

△5一角では△7三金がありました。

△7三金に▲3三桂成なら△3四角▲同成桂△2九飛▲6九銀△8四桂▲3三歩△4二金で、ソフトの評価値+318で先手有利。

この手順は△7三金として9二の飛車を受けに使う手です。

自分は3筋と4筋ばかりの受けを考えていて、右側が全く見ていませんでした。

後から盤面全体を見ないといけないと思っても、余裕がないとできていないようです。

▲3三桂成△3四角▲同成桂は部分的に飛車と角金の交換で後手が駒損ですが、△2九飛と打つ手がありました。

2筋の受けにも利く飛車ですが、先手は5筋と6筋に歩を使っての合駒ができないため▲6九銀と打つ形です。

▲6九銀と打つと後手玉も少しだけ安全になるので△8四桂と攻め合いでどうかという形です。

以下▲3三歩に△4二金と耐えてまだ後手も頑張れそうです。

△7三金に▲3三龍なら△同金▲同桂成△2九飛▲3九歩△同飛成▲6九銀△4七角成で、ソフトの評価値+528で先手有利。

この手順は▲3三龍と踏み込む手で、以下△同金▲同桂成でこれも飛車と角金の交換で後手が駒損です。

後手玉は危ないのですが9二に飛車がいるので▲3三同桂成は詰めろになっていません。

以下△2九飛に▲3九歩の中合は細かい手筋で、△同飛成とさせることで2筋の受けをなくします。

また△3九同飛成とさせると将来▲1七角のような手が生じる可能性もでてきます。

△3九同飛成に▲6九銀の合駒ですが、△4七角成が詰めろになります。

△4七角成には▲5九金と打てば後手玉は薄く先手がよさそうですが、先手も攻めの戦力が減るのでまだ大変なようです。

このような展開も最初の局面図からすると後手は粘っている形です。

本局の失敗はあきらめが早すぎるのと盤面全体を見ていないのが原因ですが、今後は少しでもこれを意識して指したいです。

盤面全体を見て考えるのが参考になった1局でした。

あきらめずに何か手をひねり出す

上図は、先後逆で相居飛車から▲3四龍とした局面。ソフトの評価値+48で互角。

この局面はある程度予想された形だったのですが、次の▲4五桂や▲2五桂や▲3六龍の受け方が全く分かりませんでした。

後手の持ち駒は角や桂馬などで受けに使いにくい駒かと思っていました。

実戦は△5六角▲4五桂で、ソフトの評価値+717で先手有利。

この手順の△5六角はとりあえず飛車取りの角を打って考える時間を稼ごうと思ったのですが、▲4五桂と打たれました。

龍取りを防ぎつつ▲4五桂と角取りに打たれて将棋がほとんど終わったのかと思いました。

このあたりは手が見えておらず▲4五桂と打たれた局面は、後手が悪いながらもまだ粘る手はあったようです。

自分の場合は受け損なうとあきらめが早いようですが、これはまた別の機会に調べてみます。

△5六角では△4二桂がありました。

△4二桂▲3六龍△8四桂▲7七金△7六歩▲6七金寄△9七香成で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順は△4二桂と桂馬を受けに使う手ですが、このような受け方は全く見えていませんでした。

持ち駒に金駒があれば自陣に埋めるような手は浮かびやすいのですが、桂馬という駒はあまり受けに役立つことが少ないイメージなので考えにくいです。

▲3六龍と逃げられて相変わらず▲4五桂や▲2五桂や▲3四歩や▲3七龍など先手は指したい手がたくさんあるのですが、この瞬間に△8四桂と打つのが盲点でした。

受けてもきりがないから攻めるということですが、受けばかりの左側だけを見てはいけなかったようです。

盤面全体を見て浮いている金があるので△8四桂とします。

▲7七金に△7六歩と攻めの拠点を作ってから▲6七金寄に△9七香成と9筋に香車が成り込みます。

この△9七香成もぱっと見でどの程度厳しいのかが分かりにくいのですが、次に平凡に△8八成香としても▲同玉で続きません。

△9七香成以下▲2五桂△8七成香で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順の▲2五桂ですが、部分的に後手は受けがないような形です。

また攻める手もなさそうな感じですが、△8七成香とする手がありました。

このような手が見えるのと見えてないので全く気持ちの持ち方が違ってきます。

ぱっと見で▲2五桂であきらめモードになりそうですが、何か手がないかを考えないといけないようです。

△8七成香に▲9二香成なら△7八成香▲同玉△9六角で、ソフトの評価値-1556で後手優勢。

この手順の▲9二香成なら△7八成香~△9六角が激痛で、先手は合駒が悪いので後手優勢のようです。

△8七成香に▲3三桂成なら△9九飛成▲8九銀△同龍▲同玉△9八銀▲7九玉△7八成香▲同玉△9六角▲8七香△同銀不成▲6九玉△7八銀不成▲5八玉△5六金▲同金△6九銀不成▲5七玉△5八金▲6七玉△7八角成まで詰みです。

この手順は▲3三桂成には△9九飛成が厳しく以下先手玉が詰みとなりました。

▲8九銀で▲8九角としても△7八成香~△9六角の筋で詰みです。

△8七成香以下▲9四歩△同飛▲9五歩△同飛▲9六歩△3五歩▲同龍△2四角打で、ソフトの評価値-281で互角。

この手順の▲9四歩からの連打の歩は浮かびにくいのですが、先手はできるだけ9筋の香車は下段の形で受けたい意向です。

後手も△3五歩~△2四角打と攻防の角を打っていい勝負のようです。

最初の局面図からこのような難しい形になるとは全く思っていませんでした。

あきらめずに何か手をひねり出すのが参考になった1局でした。

桂馬を意外なところに打って受ける

上図は、先後逆で相居飛車から▲2三桂成とした局面。ソフトの評価値-52で互角。

この瞬間の駒割りは後手の角得ですが、3三の銀と4六の銀が取られそうな形です。

対局中は少し後手が悪いのかと思っていましたがいい勝負だったようです。

▲2三桂成の局面は先手から▲3三桂成△同角▲2三飛成△3二金というのが浮かぶのですが、この局面の形勢があまり分かっていませんでした。

その後地味に▲4六歩と銀を回収されるのも気になりました。

それで▲2三桂成に△3七銀不成としたのですが、これがあまりよくなかったようです。

実戦は▲2三桂成以下△3七銀不成▲3三成桂△同角▲2三飛成△3二金▲3四龍で、ソフトの評価値+48で互角。

この手順は△3七銀不成が銀を逃げつつ飛車取りなので駒損にはならないと思いました。

しかし先手から飛車を成って▲3四龍とした形は後手陣の薄さが気になります。

▲2五桂や▲4五桂や▲3六龍のような手です。

形勢はこれでも互角だったのですが、これらの受け方がぱっと見で見えにくく後手が指しこなすのが結構難しいです。

また3七の銀の働きがいまひとつなのも気になります。

△3七銀不成では△3七歩成がありました。

▲2三桂成以下△3七歩成▲3三成桂△同角▲2三飛成△3二金▲3四龍△4二桂で、ソフトの評価値-706で後手有利。

この手順は△3七歩成とする手ですが、現実的にと金ができると厚みがあるように見えます。

先手玉からは遠いと金ですが、うまくすれば後手玉が上部脱出の形や先手玉の寄せの挟撃で役に立つかもしれません。

ここにと金ができると、将来4六の銀が取られてもあまり薄さを感じません。

先手は飛車が成って▲3四龍とする形ですが、次の△4二桂の受けが見えにくいです。

後手の持ち駒に金駒があれば自陣に埋めるような手も浮かぶのですが、自陣に桂馬を埋めて龍取りで受けるというのがなかなかの手のようです。

ただしこの局面も先手が指したい手がたくさんあります。

△4二桂に▲2三桂なら△2二玉で、ソフトの評価値-496で後手有利。

この手順は▲2三桂に△4一玉なら▲3三龍~▲7四角のような狙いがあるのですが、△2二玉とした形が次に△3四桂の龍取りなので先手が忙しいです。

△4二桂に▲4五龍なら△8四桂▲7七金引△7六歩▲6七金寄△3六角▲4六龍△4七角成で、ソフトの評価値-829で後手優勢。

この手順は▲4五龍とした手が次に▲3四歩や▲4六龍などが気になって受けの手ばかりを考えていましたが、△8四桂がありました。

適当な受けが見えない場合は攻め合いにするというのが見えてなかったです。

後手は△8四桂~△7六歩と攻めの拠点を作ってから△3六角~△4七角成も見えづらいです。

後手は部分的に銀を取られますが、▲3四歩を防ぐのと△4七角成と手厚く馬を作って後手が指せているようです。

△4二桂に▲3三龍なら△同金▲4五桂△5八角▲6九角△同角成▲同玉△4七とで、ソフトの評価値-1649で後手優勢。

この手順は▲3三龍から決めにくる手ですが、▲4五桂に△5八角と詰めろをかけるのが鋭いです。

▲6九角の受けには角交換から△4七とが詰めろで後手優勢です。

これらの手順を見ると△4二桂と受けた形は思ったよりも耐久性がありそうです。

桂馬を意外なところに打って受けるのが参考になった1局でした。

攻めの銀を左側に使う

上図は、先後逆で相居飛車から▲6六銀とした局面。ソフトの評価値+241で互角。

先手の矢倉に後手が左美濃の急戦形で、△6五桂と跳ねた手に7七の銀が▲6六銀とした形です。

先手から▲3四歩と取り込まれているのと先手は4枚の矢倉なので後手が悪いのかと思っていましたが、この局面は互角だったようです。

このあたりの形勢判断というのは少し難しいです。

実戦的には先手か勝ちやすいようなイメージがあったのですが、先手も8八の歩が壁になっているのでいい勝負だったようです。

対局中はとりあえず後手は攻めにないといけないと思い△7六歩としましたが、これはあまりよくなかったようです。

△7六歩以下▲5五歩に変化手順で△3六歩▲5四歩△3七歩成▲同角で、ソフトの評価値+344で先手有利。

この手順は△7六歩と歩を取り込むと▲5五歩と銀取りに歩を突く手があり、部分的には後手は銀が取られる形になります。

3七に桂馬がいると△4五銀とすることができません。

△3七歩成で後手は桂馬を取り返すことができるので銀と桂馬の交換になりますが、さっぱりした形になると3四の歩がいきてきそうです。

このような局面ではもう少し後手は複雑な指し方をすべきだったようです。

△7六歩では△3六歩がありました。

△3六歩▲2五桂△4五銀で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順の△3六歩は攻め駒を責める手ですが、▲2五桂と跳ねさせることでお手伝いのようなイメージもあります。

ただし、▲2五桂に△4五銀とするのがなかなかの手で、左美濃の形では△4五銀と相手の玉と反対側に銀を使うケースがたまにあります。

このような手はうっかりしやすく、先手の4六の角がいなくなると△3七歩成と飛車取りにと金ができます。

ここにと金ができると8八の歩が壁になっているので、将来寄せの駒として役に立つ可能性があります。

△4五銀以下▲5五銀△2二角▲3三桂成△同桂▲同歩成△同角▲2五桂△4六銀▲3三桂成△同銀▲4六歩△8二飛で、ソフトの評価値+313で先手有利。

この手順の▲5五銀以下は先手が攻めに出る手で、先手は銀と桂馬の交換で桂馬が捌けました。

また▲2三飛成とする筋の残っているので先手が指せそうですが、△8二飛と回った局面はまだあやがたくさんありそうです。

後手は8筋を抑えていたので△8二飛として△8七桂が狙いです。

また△3七歩成と飛車取りのと金を作る手もあるので、実戦的にはまだまだ戦えそうです。

△8二飛に▲7一銀なら△8一飛▲6二銀成△8七桂▲6九玉△3七歩成▲2三飛成△1四角で、ソフトの評価値-872で後手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲7一銀は最初に浮かんだ手で悪手だったようです。

▲7一銀には△8一飛と金を見捨てるのが盲点で、▲6二銀成には△8七桂~△3七歩成が激痛のようです。

▲2三飛成の詰めろには△1四角が王手龍取りでぴったりのようで、このような手の見え方も身につけたいです。

攻めの銀を左側に使うのが参考になった1局でした。

左美濃で右の金を攻めに活用する

上図は、先後逆で相居飛車から▲6五同歩とした局面。ソフトの評価値+275で互角。

先手の矢倉に後手が左美濃の急戦形です。

自分はこの後手の指し方が好きなのですが。実戦的にはうまくいっていないことが多いです。

左美濃は玉の守りが薄いので急所を攻められると崩壊しがちなのなのが大きな原因ですが、それと同様に矢倉の攻め方の急所を外していることも多いです。

攻め方がまずいと矢倉は結構堅いのでうまくいかないです。

先手の矢倉に後手もじっくり指すのもありそうですが、その選択をしておらずやや戦法の幅が狭いようです。

このあたりはもう少し後手の指し方を調べた方がいいのでしょうが、なかなかできていません。

実戦は△6五歩に▲同歩とした形ですが、後手は△7三桂と跳ねているのでどこかで△6五歩と突く形です。

問題はここからの攻め方で、4枚の矢倉なので簡単には攻めつぶすことはできません。

またゆっくりした手だと▲3五歩のような手がきますので、後手は攻めを続けることになります。

実戦は▲6五同歩に△8六歩だったのですが、これは悪手だったようです。

▲6五同歩△8六歩▲同歩△8五歩▲6四歩△6二金に以下変化手順で、▲9六歩△同香▲同香△9五歩で、ソフトの評価値+623で先手有利。

この手順の△8六歩~△8五歩は継ぎ歩で、後手は軽い攻めをして先手の攻めの反動をさけたつもりだったのですが▲9六歩から香車を取りにいく手があったようです。

香車を取りにいくのはたまにある指し方ですが、後手からすると香車の交換になるのでありがたいという先入観があります。

しかし△9五歩とした局面は後手の持ち駒に歩がありません。

△9五歩以下▲同香△同飛▲9七香△9六香▲同香△同飛▲9七香で、飛車が取られてしまいます。

普通は▲9六歩からの逆襲に後手の飛車は簡単に取られないというイメージがあったのですが、後手の持ち駒に歩がないとこのようなことになるのをうっかりしていました。

このあたりは全く読みが入ってないようです。

継ぎ歩からの攻めはうまくいかないので後手は別の攻め方が必要です。

△8六歩で△7五歩がありました。

△7五歩に▲6四歩なら△7四金で、ソフトの評価値+245で互角。

この△7五歩は堅いところを攻めるのでぱっと見は浮かびにくいです。

ただし、7筋の歩を切っておけば将来△6五桂と跳ねた形は△7七歩と叩く筋が生じます。

そのような意味でどこかで△7五歩と突く将棋だったようです。

角換わり腰掛銀などでも、攻めの桂馬が跳ねる前に3筋や7筋の歩を突き捨てることがよくあります。

△7五歩に▲6四歩としましたが、そこで△7四金とするのが盲点です。

6三の金は7三の桂馬にひもをつけた形ですが、後手の守りの金というより攻めの金なので金を攻めに使うという発想だったです。

棋譜並べなどをしている左美濃の右側の金は攻めに使うことも多くあり、金が攻めに加わると攻めに厚みがでます。

△7四金に▲9六歩としても△同香▲同香△9五歩▲同歩△同飛▲9七香には△9六歩があり、飛車は取られません。

△7四金以下▲7五歩△同金▲6三歩成なら△6五桂で、ソフトの評価値+161で互角。

この手順は先手は▲7五歩~▲6三歩成でと金はできますが、△6五桂と跳ねた形はいい勝負のようです。

右の桂馬がとりあえず5段目まで跳ねることができれば、攻める方としてはまずまずです。

左美濃で右の金を攻めに活用するのが参考になった1局でした。

銀と角と重たく使って寄せる

上図は、相居飛車で後手雁木から△5七歩と打った局面。ソフトの評価値+99981で互角。

後手が受けてもきりがないということで△5七歩と打ってきました。

ここで後手玉を寄せ切りたいところですが、上部脱出を防ぐための抑えの駒が4七の歩だけなので少し心細いです。

このあたりの寄せが直ぐに見えたらいいのですが、これが意外と難しいです。

実戦は▲3一角△4四玉で、ソフトの評価値+230で互角。

この将棋は切れ負けのルールだったので最終盤はほとんど直感になるのですが、このようなところでやり損なうと評価値ががた落ちになります。

大駒は遠くから打って王手をした方がいいと思って▲3一角としたのですが、上部に抜け出せるのと3三の地点に戻ることもできるのでつかまらなくなったようです。

▲3一角では▲4二銀がありました。

この▲4二銀に△4四玉なら▲5三角△4五玉▲4六銀△3六玉▲2六金まで詰みです。

この手順は先に▲4二銀と攻め駒の拠点を作る手で、△4四玉には▲5三角で大駒の威力を発揮する形でした。

△4五玉に▲4六銀~▲2六金がうっかりしやすい詰まし方で、角がよく利いています。

▲4六銀に△5四玉なら▲4四金△6五玉▲6六金△7四玉▲7五金まで詰みです。

よって▲4二銀には△5四玉としますが、ここで大きく2通りの詰まし方があったようです。

1つは▲4二銀△5四玉に▲5五歩△4五玉▲4六金△4四玉▲5三銀打で、ソフトの評価値+99997で先手勝勢。

この手順の▲4二銀~▲5五歩はやや細い攻めで、△4五玉とされて上部脱出の形になるのが気になります。

△4五玉には▲4六金とすれば押し戻せる形ですが、持ち駒が角と銀なので少し心細いです。

△4四玉に▲5三銀打とするのが盲点で、これを▲6二角などとすると△4三玉で後手玉がつかまらなくなります。

▲5三銀打に△4三玉なら▲5四角で詰みです。

この▲5四角という角の使い方が浮かびにくく、5五の歩がうまく機能しているようです。

もう1つは▲4二銀△5四玉に▲5五銀と打つ手です。

▲4二銀△5四玉▲5五銀△4三玉▲4四銀△同玉▲5三角△4五玉▲4六金で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は▲5五銀に△4五玉なら▲4六金がありますので少し考えやすいです。

ただし、▲5五銀△4三玉に▲4四銀と捨てるのが難しいです。

直前に打った銀を直ぐに捨てるというのが浮かびにくく△4四同玉とさせることで▲5三角が狙いです。

▲5三角と角を短く使うのも盲点で、▲6二角とすると△4三玉で後手玉が詰まないようです。

▲5三角に再度△4五玉と上部脱出に▲4六金と抑えますがこの瞬間は先手の持ち駒が歩だけなので心細いです。

▲4六金以下△5四玉▲5五金△4三玉▲4四金△3二玉▲3三銀成△2一玉▲3一角成△1二玉▲2二馬まで詰みです。

この手順は金で後手玉を押し戻すのですが、△3二玉に▲3三銀成~▲3一角成がうまいです。

5三に角がいることで邪魔だった4二の銀を移動すれば▲3一角成が可能になります。

これらの寄せを見るとなるほどですが、これを短い時間の実戦で指せるようにしたいです。

銀と角と重たく使って寄せるのが参考になった1局でした。

ぼろぼろ取られるようでもいい勝負

上図は、相居飛車で後手雁木から△4四桂と打った局面。ソフトの評価値-6で互角。

△4四桂と打たれる手が見えておらず、次の△5六桂の王手が受けにくいです。

対局中はまた失敗しているのかと思ってあまり考えずに▲4四同角としましたが△同角で、ソフトの評価値-464で後手有利。

本局は形勢判断が難しい将棋で、▲4四同角とするようでは相当苦しいと思っていたのですが、やはり後手有利になったようです。

部分的に角と桂馬の交換なので駒損なのが痛く、4四の角の働きがかなりいいので後手がよくなったようです。

また▲4四同角では▲4六香のような受けもありますが、△5六桂▲同歩△6九銀が厳しいです。

局後の検討で最初は△4四桂の局面は先手は勝負どころがないのかと思っていましたが、意外にもそうではなかったようです。

▲4四同角では▲5九香がありました。

▲5九香△5六桂▲7七玉△4四銀で、ソフトの評価値+98で互角。

この▲5九香は5八の金にひもをつけたのですが、△5六桂とぼろっと銀を取られます。

▲7七玉とした形は先手が銀損で全くいいところがないように見えます。

▲7七玉に△4四銀として後手好調のようです。

先手は角も使いづらくなったのでいいところがなさそうですが、ここからの展開も盲点でした。

△4四銀以下▲5六歩△5五銀▲同歩で、ソフトの評価値+213で互角。

この手順の▲5六歩ですが、桂馬を補充する手と5五の角にひもをつけた手です。

以下△5五銀▲同歩で局面が落ち着きました。

▲5五同歩で駒割りは角と桂馬の交換になりました。

一時は先手の銀損だったことを思うと少し駒損は回復したとは言えまだも駒損です。

ただし、この局面が互角だったのは驚きました。

先手としては5八の金を取られたら勝負にならないので▲5九香と受けた展開ですが、意外と耐えているという感じです。

▲5五同歩以下△6九銀▲5四桂△5八銀成▲6二桂成△同角で、ソフトの評価値-44で互角。

この手順は△6九銀には▲5四桂と安い駒で相手の金駒を攻める手ですが、△5八銀成▲6二桂成△同角で、後手陣は耐えているようです。

また桂馬を渡したことでいつでも△8五桂の王手の筋があるので、逆に先手は神経を使います。

先手は攻めたくなるのですが、桂馬を渡すとかえって自玉が危なくなるので攻め方を変えた方がよさそうです。

▲5五同歩以下△6九銀▲2二と△同金▲3一飛△4一歩▲4三桂△6一玉▲4一飛成り△7二玉▲6一銀△7一玉▲5二銀成△5一歩▲6二成銀△同角▲5一桂成で、ソフトの評価値+3351で先手勝勢。

この手順は▲2二と△同金で後手の守りの金を無力にしてから▲3一飛が厳しいようです。

▲4三桂に△4二玉なら▲3三銀以下詰みになりますので△6一玉としましたが、▲4一飛成以下迫って先手勝勢のようです。

▲5五同歩以下△5八龍▲同香△5九角▲6八銀△同角上成▲同金△8八銀▲同玉△6八角成▲4一飛△同玉▲3三桂打△同金▲3一飛△4二玉▲3三桂成まで詰みです。

この手順は後手は△5八龍から寄せにいったのですが、あまり駒を渡しすぎると▲4一飛から詰んでしまいます。

この詰まし方もうっかりしやすいです。

▲5五同歩以下△4一歩▲2二と△同金▲4三銀で、ソフトの評価値+353で先手有利。

この手順の△4一歩は攻めに出るのは反動がきついので先受けの手です。

以下▲2二と△同金とさせて▲4三銀と置いて先手が少し面白いようです。

ぼろぼろ取られるようでもいい勝負だったのが参考になった1局でした。