馬を作って自陣に引く形を作る


上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲3二銀成と金を取った局面。ソフトの評価値-878で後手優勢。

駒割りは飛角と金銀の交換で後手が駒得ですが、▲3二銀成と金駒が穴熊に張り付いている形です。

先手玉はしっかりしており先手玉への攻め方が難しいので、後手は受けに回りたいところです。

実戦は▲3二銀成以下△5二飛▲4二金△8二飛▲5二歩で、ソフトの評価値-642で後手有利。

この手順は△5二飛とと金の卵を取ったのですが、▲4二金と張り付いてから▲5二歩と垂らす手です。

先手は歩損しましたが少し手得をした感じで次の▲5一歩成がうるさいです。

▲5二歩に△9九角成は▲5一歩成がうるしので△2四角と打つべきでしたが、以下▲5一歩成△4二角▲同成銀△同飛▲5二角△5三金▲6一角成で、ソフトの評価値-1828で後手優勢。

この手順は先手がと金と馬で張り付く手で後手優勢のようですが、実戦的には先手玉の攻めが見えないので結構嫌な形です。

できるだけ後手としては分かりやすい受けの形にもっていきたいので、もう少し明快な手順がほしいです。

△5二同飛では△9九角成がありました。

△9九角成▲4二金△2四角▲5六銀△6六馬▲4五銀△4二角▲同成銀△3三馬で、ソフトの評価値-864で後手優勢。

この手順は△9九角成と香車を補充して馬を作る手です。

△9九角成に▲5一歩成としたいのですが△3二飛と銀を取られますので、▲4二金と張り付きます。

そこで△2四角として▲5一歩成には△4二角▲同成銀△同飛の受けを用意します。

▲5六銀は銀を攻めに活用する手ですが、△6六馬~△4二角~△3三馬の受けがありました。

馬が自陣に戻るとかなり守りがしっかりします。

と金を作られてと金攻めをされるのが穴熊にとって一番面倒な展開ですが、金駒と角の攻めだけだと受けやすくなります。

しかも後手は金や香車などの駒が入り、特に金があると守り駒として埋めることができるのが心強いです。

本局は早めに馬を作って自陣に戻る形を作るのがポイントだったようです。

また受け方としてまずかったのは△5二飛として手順に▲4二金と張り付いた手が飛車取りになるので、後手が少し損をしたようです。

後手の飛車の横の利きは重要ですが、接近した形になると▲4二金という手があります。

このあたりは冷静に考えれば分かりそうですが、対局中はそこまでの余裕がもてていないようです。

しっかりと受ける形を見つけると受けやすくなるのですが、受け方がまずいと相手の金駒やと金に張り付いた攻めをされることがあるので受けのセンスというのもかなり大事みたいです。

馬を作って自陣に引く形を作るのが参考になった1局でした。