上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲5一歩成とした局面。ソフトの評価値-263で互角。
本局は途中まではだいぶ後手が指しやすかったのですが、受け損ないの手が数手進んだことで互角になりました。
感覚的には2手くらいまずい手を指すと互角になり、3手まずい手を指すと形勢が逆転するといった感じです。
穴熊への張り付いた攻めの対応は難しく、受け損なうと駒損になりその駒で攻められるというのが最悪なパターンです。
実戦は▲5一歩成以下△6四角▲4一とで、ソフトの評価値-189で互角。

この手順は△6四角と打って△4二角を狙いますが、▲4一とで先手は3枚の攻めの形になりました。
次の▲3一とが詰めろになるので後手としてはかなり嫌な形です。
実戦はここからも受け損ないが続きましたが、▲4一とには△8四歩や△6二飛打のような手もありました。
▲4一と以下△8四歩▲3一と△同銀▲同金△同角▲同成銀△2二馬で、ソフトの評価値-468で後手有利。
この手順の△8四歩以下は一時的に後手がぼろぼろと駒を取られる展開で、後手としてはまずいような気もしますが、意外にも後手有利だったようです。
△2二馬の時点の駒割りは飛香と銀銀の交換で、金駒の数は先手が6枚に対して後手が2枚なので、それでも後手が少し指せているという感覚はじっくり考えないと難しいようです。
金駒が何枚あるかというのは意外と大事だと思っているので、この手順は自分は浮かんでも指せないような気がします。
▲4一と以下△6二飛打▲3一と△同銀▲同金△3二飛▲同成銀△同飛▲6一飛△7二銀で、ソフトの評価値-801で後手優勢。
この手順の△6二飛打は自陣飛車なのでかなり指しにくい手です。
自分は飛車は敵陣に打つという発想なので、自陣飛車を打つ場合は負け将棋のような印象があります。
受けを見通しての自陣飛車は受けが強くないと指せません。
また▲6一飛の両取りに△7二銀と受けるという発想も実戦だったらまず浮かばないです。
どちらの手順もこのような指されたら嫌だなという手だったのですが後手が指せているので、このあたりは自分は受けのセンスはなさそうです。
なお▲5一歩成にソフトは△3一香を推奨していました。
▲5一歩成以下△3一香▲同金△同銀▲同成銀△2二金で、ソフトの評価値-207で互角。

この手順の△3一香からの受け方が浮かびにくいのは、一時的に後手が駒損になる受け方です。
この受け方は金と銀香の交換なので後手が駒損ですが、△2二金の盤面全体の駒割りは飛角と銀銀の交換です。
2二の金がしっかりしているのと遠くから飛車と馬が受けに利いているのでいい勝負だったようです。
指摘されればなるほどという手順ですが、少しでも実戦で指せるようにしたいです。
一時的な駒損でも受けに回るのが参考になった1局でした。