上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲4二同とで角を取った局面。ソフトの評価値+423で先手有利。
この将棋は中盤過ぎからの自分の指し手の精度がかなり悪く反省の1局でした。
中盤過ぎで優勢だったものの受け方が何度もまずかったため形勢が逆転しました。
この局面はかなりうるさい形になって居飛車が全くいいところがないと思っていました。
ただし形勢は有利不利の範疇だったのでまだ粘る方法はあったようです。
穴熊に対しての食いついた攻めの受け方というのは独特なものがあるようです。
穴熊は玉が狭いので張り付いた攻めには少しでも盤上の駒を減らすのが大事だったようですが、気持ちで半分あきらめモードだと指し手も荒くなります。
実戦は▲4二同とに△8九飛▲4一角で、ソフトの評価値+446で先手有利。
この手順の△8九飛は敵陣に飛車を打つので攻め合いを目指したのですが、玉の固さがかなり違うので攻め合いは全く無理でした。
後手玉は受けてもきりがないということで攻め合いを目指すも、▲4一角と金取りに打たれて攻め駒を足されると後手は攻め合いでは勝てません。
△8九飛では△7一飛がありました。
△7一飛▲2二成銀△同玉▲3一銀△1一玉▲4一角△同飛▲同と△5三角で、ソフトの評価値+377で先手有利。

最初の局面図での後手は攻め合いでなく受けに徹するのが大事だったようで、△7一飛と自陣飛車の受けがありました。
飛車は攻め駒というイメージが強いですが、まれにこのような自陣飛車の受けというのがあります。
自分は自陣飛車は好きではないので仮に最善手だとしても指したくないのですが、受けに専念するという感覚だとこのような手になるようです。
1段飛車は相手が1段目に駒を打ってきたら△同飛とする可能性を作ります。
相手に飛車を渡すのは面白くありませんが、玉が詰まされたら負けなのでやむを得ないです。
△7一飛に▲2二成銀~▲3一銀には△1一玉でぎりぎり耐える形です。
9九に馬がいるので▲2二角には△同馬があります。
△1一玉に▲4一角と打って▲6三角成と▲2三角成を狙いますが、△同飛とできるのが1段飛車を打った効果のようです。
以下▲同とに△5三角も気がつきにくい手です。
後手は攻め合いは無理なので1手先に受けに回るという感覚のようで、角という駒は本来受けには利きづらい駒ですが、角の利きで相手から飛車打ちに備えるようです。
後手は受け一方で面白くない展開ですが、粘って指すというのも大事なことのようです。
なお最初の局面図で△8四歩も有力ですが、また違った展開になりそうです。
▲4二同と以下△8四歩▲4一角△5三金▲9三桂成△同香▲6六歩で、ソフトの評価値+453で先手有利。

この手順の△8四歩は受けにも攻めにも利いていないのでややぬるいような感じもしますが、ソフトの候補手の1つでした。
△8四歩には▲4一角と攻め駒を足して、△5三金には▲9三桂成~▲6六歩と歩を補充してから後手の馬の利きを止めるのが急所のようです。
先手の次の狙いは▲2二成銀△同玉▲3二角成で、ここに馬ができると後手はもちません。
そのような意味で1手先に受ける△7一飛が有力だったようです。
自陣飛車を打って受けに専念するのが参考になった1局でした。