上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六角とした局面。ソフトの評価値-507で後手有利。
△8七歩と打った手に8八の角が▲6六角とした形です。
対局中は先手の飛車と角が狙われやすい形なので後手が少し指しやすいかと思っていました。
実戦は▲6六角以下△6五金▲5七角△5六金▲1三角成△同銀で、ソフトの評価値-95で互角。
この手順の△6五金~△5六金は抑え込みに出た手ですがやや前のめりになりすぎたようで、▲1三角成とされるのが見えていませんでした。
部分的には角と香車の交換ですが、穴熊も結構薄い形なので互角になったようです。
△6五金では△6五歩がありました。
△6五歩に▲7五角なら△7四歩▲3九角△5六歩で、ソフトの評価値-572で後手有利。
この手順は▲7五角には△7四歩とするのがいいようで、以下△5六歩の取り込みが大きく後手が指せているようです。
▲3九角では▲5七角として△5六歩なら▲1三角成△同銀とする手順もありそうでこれも後手にとっては嫌な手ですが、先手は将来▲2五桂と跳ねると△4六角の王手飛車の筋があるので意外と手が限られているようです。
△6五歩▲5五角△同金▲同歩で、ソフトの評価値-710で後手有利。

この手順は△6五歩▲5五角とする手で、以下角と金の交換になります。
▲5五同歩で後手の手番になりますが、後手に有力な手が2通りありました。
1つは△5六歩です。
▲5五同歩以下△5六歩▲6五飛△5七歩成▲1四歩△同香▲1二歩△同玉▲2五銀△1三銀打で、ソフトの評価値-997で後手優勢。
この△5六歩は歩の裏側に歩を垂らす手で△5七歩成が受けづらいです。
受けてもきりがないということで▲6五飛が勝負手になります。
後手は△5七歩成としますが▲1四歩~▲1二歩がなかなかうるさいです。
▲2五銀に△1三銀打と数の攻めには数の受けで対抗してやや後手が受け身な形ですが、5七にと金がいるのであまり先手も厳しい攻めができません。
もう1つは△1六銀です。
▲5五同歩以下△1六銀▲5六金△4六歩▲4八歩△8六飛で、ソフトの評価値-669で後手有利。

この手順の△1六銀はなかなか浮かびにくい手です。
後手は1五に歩がいるので△1六歩と伸ばす手や将来△1六桂のような筋を残しておきたいのですが、△1六銀は力強い手です。
△1六銀に▲1八銀として▲1七歩と銀を取るような筋もありそうですが、△3五歩と今度は桂頭を狙うような手もあり先手に手番が回ってきません。
△1六銀に▲5六金も気がつきにくい手で、△5五角や△5六歩を消した意味があります。
簡単に攻めに出るのでなく力をためる受けが参考になります。
以下△4六歩▲4八歩△8六飛で、次に△7六飛や△8八歩成が受けづらく後手有利のようです。
本局の変化手順の△5六歩や△1六銀や▲5六金は盤上を手厚くする手で、実戦でこのような手が指せるようにしたいです。
盤上を手厚くする手を指すのが参考になった1局でした。