角と金駒を使った攻め方


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4七同金と歩を取った局面。ソフトの評価値-1202で後手優勢。

対局中は有利を意識しており、うまく攻めれば先手玉が寄りそうなイメージはありました。

優勢というのはうまく指せば勝勢に近づくのでうまく指したいところです。

実戦は△5九銀で、ソフトの評価値-1174で後手優勢。

この△5九銀というのは不思議な手で、自分の使っているソフトの候補手の1つとして上がっていましたが将棋AIでは悪手でした。

これはたまにある最善手は1つだけで、それ以外は評価値が下るというケースのようです。

△5九銀でもソフトは約30位下がるだけですが、AIだと悪手判定になるようです。

ソフトとAIの区別は自分は明確には理解できていませんが、市販されているものであればソフトでそれ以外の比較的新しくダウンロードできるものや動画中継などの評価値がAIかと思っています。

自分の将棋ソフトよりAIの方が指し手の精度がはるかに高いはずです。

そのためAIの方が勉強になるという考え方が自然ですが、昔から使っているソフトの方がなじみやすいのでソフトで検証しています。

AIは表面上の指し手のみの検証だけで利用しています。

今回はAIが推奨していた△4七同金を将棋ソフトで検証します。

△4七同金▲同飛△5六角で、ソフトの評価値-1271で後手優勢。

△5六角に▲4一飛成なら△2九金▲1八玉△4二飛で、ソフトの評価値-3132で後手勝勢。

この手順は▲4一飛成と飛車は成られますが△2九金~△4二飛が決め手で、後手の持ち駒に飛車が入ると△2八飛以下即詰みです。

△5六角に▲5七飛なら△2九金▲1八玉△2八銀で、ソフトの評価値-3124で後手勝勢。

この手順は△2八銀が詰めろで、次に△1九金▲2八玉△2九角成▲1七玉△1六香▲同銀△1八馬までの詰めろで後手勝勢です。

△5六角に▲4八飛なら△2九金▲1八玉△3九銀▲6八飛△4八歩▲1四歩△1六歩で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△4八歩と△1六歩が鋭く、この手が見えないと少し難しそうで自分は見えていませんでした。

△5六角に▲4九飛なら△4六歩で、ソフトの評価値-1088で後手優勢。

この手順の▲4九飛は2九の地点の補強です。

後手は△2九金と打てる形にしたいのですが、継続手として△4六歩がありました。

△4六歩は次に△4七歩成が狙いで、▲同飛なら△2九金と打たれます。

△4六歩に▲4八歩なら△5八金で、ソフトの評価値-1544で後手優勢。

この手順は▲4八歩には△5八金として飛車が逃げれば△4八金~△4七歩成の筋が生じます。

△4六歩に▲3八銀なら△4七銀▲4八歩△3八銀成▲同銀△5八銀▲7九飛△4七歩成▲同歩△同銀成▲同銀△同角成▲3八銀△4六歩▲3九金△4八銀で、ソフトの評価値-1424で後手優勢。

この手順は▲3八銀と埋めた手には△4七銀と攻め駒を増やすのがいいようで、以下清算して▲3八銀の馬取りには△4六歩と攻め駒を増やすのが継続手のようです。

△4六歩に▲5七金なら2通りの手がありそうです。

1つは▲5七金に△2九金です。

△2九金▲同飛△同角成▲同玉△5九飛▲4九歩△5七飛成▲4八金で、ソフトの評価値-1093で後手優勢。

この手順は△2九金と1枚捨てて飛車を取る手で、少し指しにくいところはあります。

△5九飛に▲4九歩が細かい受けで、以下が後手が指せているようですがまだ寄りまで手数はかかりそうです。

もう1つは▲5七金に△4七歩成です。

△4七歩成▲同金△5八銀▲5六金△4九銀不成▲5七金△4八飛▲3八銀打△7八飛成で、ソフトの評価値-1132で後手優勢。

この手順は△4七歩成と成り捨ててから△5八銀で、攻めとしてはこちらの方が軽いようです。

以下飛車を△4八飛と狭いところに打って△7八飛成とするのが興味深い指し方です。

角と金駒を使った攻め方が参考になった1局でした。