上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4四香と打った局面。ソフトの評価値+503で先手有利。
対局中は▲4四香が見えてなかったのですが、この手は詰めろだったようです。
実戦は△5九角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。
△5九角は失着ですが以下▲1二香成△同玉▲1三歩△同桂▲同桂成△同玉▲2五桂△2二玉▲1三銀△3一玉▲4一金△2一玉▲1二銀打まで詰みでした。
この手順は数手前に▲4四香と打ったことで▲4一金と打てる形になっていました。
詰めろを受けるだけだったら△2四角と打って1三の地点を補強する手はあったようですが、ソフトの評価値+1173で先手優勢。
△2四角は受け一方の手なので実戦ではあまり指す気が起きませんが、手数を伸ばすならこのような手になっていたようです。
ただし、攻め味が全くなくミス待ちみたいな形なのでやや他力みたいなところはあります。
最初の局面は少しの差で先手有利になっているようですが、自分のソフトでよくある最終盤になると1手で評価値が大きく入れ替わるようで、見た目以上に先手有利だった可能性が高いです。
では△5九角では△3七角がありました。
△3七角に▲1八玉なら△2六角成で、ソフトの評価値-1355で後手優勢。

この手順は△3七角と直接打つ手ですが、実戦の△5九角よりはるかにいいです。
△5九角は以下即詰みだったので論外ですが、△3七角の王手にはは相手も間違う手を選択する可能性があります。
△3七角に▲2九玉や▲3九玉なら△3八飛成~△2八金の筋で詰みです。
△3七角に▲1八玉に即詰みはありませんが、△2六角成がありました。
△2六角成に▲同銀なら△3八飛成▲1七玉△2六金▲同玉△3六金▲1五玉△2四銀▲1六玉△2七龍まで詰みです。
また△2六角成に▲1二香成~▲1三歩の筋はありますが、△2六馬の形なので上部が手厚く後手玉に即詰みはありません、
△2六角成の瞬間は先手玉に詰めろはかかっていませんが、後手玉に即詰みもなく次に△2五馬と桂馬を取る手があるので逆転していたようです。
△3七角に▲1七玉△2四歩▲3七金△同金▲3三銀で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は△3七角に▲1七玉でこれ以上攻めの手が続かないので△2四歩と受けに回りましたが、▲3七金~▲3三銀がありました。
▲3三銀は浮かびにくい手で、3三の地点は後手は2一の桂と3二の金ご2二の玉の計3枚の受けに対して、先手は2五の桂馬と3三の銀の計2枚なので数の上では攻めが足りていません。
そのため浮かびにくいのですが、1四の香車と4四の香車がいるので詰み筋に入ったようです。
▲3三銀に△同桂なら▲1二香成△同玉▲1三銀△2三玉▲1二角△1四玉▲1五歩△同玉▲1六銀△1四玉▲1五銀打まで詰みです。
この手順は△3三同桂には▲1二香成と薄くなった1筋から攻めるのが効果的です。
▲3三銀に△同金なら▲同桂成で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。
▲3三同桂成に△同玉なら▲4三金で、△2二玉なら▲3三銀△同桂▲3二金△同飛▲同金△同玉▲4二飛△2三玉▲1二飛成まで詰みです。
この手順の▲4三金に△2三玉なら▲4一角△3二銀▲2二金△同玉▲3二角成△同飛▲同金△同玉▲4二飛△2三玉▲3二銀△1四玉▲2三銀打△1三玉▲1四銀打まで詰みです。
▲3三同桂成に△同桂なら▲1三銀△同歩▲同香成△同玉▲1四歩△同玉▲1五歩△同玉▲1六銀△1四玉▲1五歩△2三玉▲1四角△2二玉▲3二金△同飛▲同角成△同玉▲4二飛△2三玉▲1四銀まで詰みです。
結局最初の局面図は後手が悪いみたいですが、少しでも可能性のある手を選択すべきだったようです。
最終盤で少しでも可能性のある手を選ぶのが参考になった1局でした。