上図は、相居飛車で後手雁木から▲4六歩と突いた変化手順の局面。ソフトの評価値+220で互角。
以前▲4六歩△同歩▲2四歩に△3七歩成とする手順を調べました。https://shogiamateur.com/?p=74940&preview=true
今回は▲4六歩△同歩▲2四歩に△同歩とする手順を調べます。
▲4六歩に△同歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛で、ソフトの評価値+259で互角。

この手順は▲4六歩△同歩と一時的に後手の角の利きを止めてから2筋の歩を交換する手で、▲2六飛と浮き飛車にします。
先手は1歩損ですが飛車の位置を変えることで、角の利きをそらすことができました。
後手から△3七歩成とすると▲同桂で先手の飛車の横の利きが通るので先手の駒組みが軽くなります。
よって後手から△3七歩成は指しにくいです。
また先手から▲3六歩とする形は△4七歩成▲同金△1九角成の筋があります。
また▲3六飛とする形は一時的に歩越し飛車になるので飛車が使いづらいのと、2九の桂が活用できないのでやや不満です。
そのような意味で3筋の歩はお互いに取りづらい形です。
▲2六飛の局面は次に先手から▲4四歩の叩きがあり、4四の地点が後手はやや手薄なのでその補強が必要です。
▲2六飛以下△5三銀▲7八玉△4四銀右で、ソフトの評価値+185で互角。

この後手の手順はなかなか手ごわい感じです。
△5三銀は自然な手で▲7八玉も8七の地点のほ補強では自然です。
▲7八玉に△4四銀右が地味ながら強い手です。
先手が浮き飛車なので金駒の接近戦に弱い形で、後手の金駒が前進してくると先手の飛車が狙われやすくなります。
普通は3五の銀は攻め駒の銀なので銀が捌けて持ち駒になれば先手の成功なのですが、先手の飛車が浮き飛車なのでやや例外のようです。
このような序盤の研究をしていると、精度の高い手が続けばどこまでも互角で難しい局面が続くという感じです。
どこまで序盤の研究をするかというのも結構大事なようで、できれば互角でもある程度の方針が立てるくらいの局面まではもっていきたいです。
初見で実戦で仮に△4四銀右とされると、先手をもってはあまり自信はありません。
自分が最初に浮かんだのは△4四銀以下▲3六飛で、ソフトの評価値+60で互角。
▲3六飛に△4五銀なら▲2六飛△3四歩▲2四歩△3五歩▲2三歩成で、ソフトの評価値+886で先手優勢。
この手順は先手が銀損ですがうまくいきすぎで、2筋にと金を作って活用できそうなので先手がよさそうです。
▲3六飛に△4五銀なら▲2六飛△5三角▲4四歩△同銀▲同銀△同角▲2八飛△4七歩成▲同金△4六歩▲4八金△3九銀で、ソフトの評価値-100で互角。
この手順は▲2六飛に△5三角として以下銀交換で▲2八飛と引いて先手の飛車が軽くなったのですが、後手は△4七歩成以下△3九銀と割打ちの銀を打つ形です。
この展開は4筋に位を取られて後手に金を渡すことになるので、先手としてはあまり面白くなさそうです。
ソフトは△4四銀右以下▲同銀△同銀▲6五銀△3五銀打▲2五飛△3三桂▲2八飛△3七歩成▲同桂△3六歩▲6四銀△3七歩成▲6三銀成△2八と▲1六角で、ソフトの評価値-105で互角。
この手順は銀交換から▲6五銀として相手の角を攻める形ですが、後手も△3五銀打から飛車を狙う展開でどこまでいっても難しい局面といった感じです。
これらを見るとどこかで研究を外れて力勝負になる感じで、結局は中終盤の力の強い方が将棋は勝つことになりそうです。
雁木の厚みの銀に対抗する指し方が参考になった1局でした。