遊び駒になりそうな銀を活用する

上図は、相居飛車で後手雁木から△7二金と上がった局面。ソフトの評価値-198で互角。jjj

△7二金は▲8二歩を防ぐ意味だったのですが、△3四歩▲2六銀△5六飛▲同歩△2七角で、ソフトの評価値-712で後手有利だったようです。

ただし、飛車を相手に渡すのは少し勇気がいります。

そのような意味で△7二金と自重したので先手も少し立ち直る機会を得たのですが、ここからの先手の指し方もいまひとつだったようです。

実戦は△7二金以下▲8七銀△5六飛▲同歩△3四歩▲2六銀で、ソフトの評価値-518で後手有利。

この手順の▲8七銀は飛車を責める手でこれで面白くなったと思っていたのですが、形勢判断が全くできておらず△5六飛~△3四歩ではっきり先手が悪くなったようです。

先手は▲2六銀と引いた形が遊び駒の銀なので痛すぎですが、これを軽視していました。

この段階で500位の評価値では、さらに甘い手を指せばかなりきついです。

▲8七銀では▲3三歩がありました。

▲3三歩△同桂▲8七銀で、ソフトの評価値-174で互角。

この手順は▲8七銀の前に▲3三歩と叩く手です。

▲3三歩には△同金か△同桂と取るのが自然ですが、△3三同金は3段目に金が移動することで3一の地点や2二の地点が手薄になります。

そのような意味で△3三同金は少し指しづらく、取るなら△3三同桂が自然な形です。

△3三同桂に▲8七銀とするのが今度は微妙に形が違うようです。

△3三同桂▲8七銀に△5六飛なら▲同歩△3四歩▲2四歩△3五歩▲2三歩成△同金▲2一飛で、ソフトの評価値+512で先手有利。

この手順は△3三同桂とさせた効果で2一の地点に空間があきます。

先手の持ち駒に飛車が入ると▲2一飛の王手が生じます。

▲2一飛に△4一角なら▲2四歩△3四金▲2三歩成のような感じです。

よって後手は▲8七銀には飛車と角の交換はせず別の手を指します。

▲8七銀以下△7五飛▲6五角で、ソフトの評価値-132で互角。

この手順は△7五飛と逃げた形ですが、やや飛車が狭いので狙われやすい形です。

△7五飛には▲6五角があまり見ない手で5五歩の先受けのような手ですが、難易度は高そうな手です。

▲6五角△3四歩に▲2六銀なら△5三角▲2八飛△6四歩▲7六角△8六歩で、ソフトの評価値-1200で後手優勢。

この手順は先手の指し手は自然ですが、後手は角を移動してから△6四歩~△8六歩で技がかかった形です。

▲6五角△3四歩に▲7六銀△同飛▲同角△3五歩▲2四歩△同歩▲2一飛△3一金▲2四飛成で、ソフトの評価値-58で互角。

この手順は△3四歩に▲7六銀が読みの入った手で、飛車と銀銀の2枚替えなので少し先手が指しにくいのですが仕方なさそうです。

簡単に▲2一飛から打ち込むと後手は銀を2枚持っているので飛車を取られそうです。

よって▲2四歩の突き捨てから▲2一飛~▲2四飛成でいい勝負のようです。

本局は遊び駒になりそうな銀を、ぎりぎりの状態から活用するのが大事だったようです。

遊び駒になりそうな銀を活用するのが参考になった1局でした。