歩と飛車の組み合わせで手を作る

上図は、相居飛車で後手雁木から▲7九玉とした変化手順の局面。ソフトの評価値+81で互角。

▲7九玉の△3九角とする変化を以前調べました。

https://shogiamateur.com/?p=75081&preview=true

今回はそれ以外の別の手を調べます。

▲7九玉に△5七角なら▲同金△同歩成▲7六角で、ソフトの評価値+363で先手有利。

この手順は△5七角といきなり角を打つ手で、▲同金△同歩成とすれば後手は3段目にと金ができる形です。

3段目にと金ができるようではまずいという感覚があるとこの展開は浮かびません。

普通は玉の近くにと金ができる形は避けたいのですが、後手は持ち駒が少ないのと盤上の角があまり働いていないのでこのような展開もあるようです。

▲7六角は次に▲4三角成△同金▲2二飛で詰めろが狙いです。

▲7六角に△3一金打なら▲4五銀△4四歩▲5四銀△同銀▲同歩のような感じです。

手数はかかりますが、少しずつ後手陣を攻める感覚のようです。

▲7九玉に△7五角なら▲8八玉で、ソフトの評価値+55で互角。

この手順の△7五角は△5七歩成の狙いで、これも先手にとって嫌な形です。

いまさら5七の地点を受けるのは▲7九玉とした意味がなさそうです。

△7五角には▲8八玉と銀冠に入城するのがいいようです。

しかしあまり見ない手なので最初は少し違和感があります。

▲8八玉に△5七歩成なら▲7六歩△8四角▲8五歩で、ソフトの評価値+474で先手有利。

この手順の△5七歩成には金を逃げるのでなく▲7六歩~▲8五歩がありました。

後手の角の利きがそれたら▲5七金とと金を取ることができます。

△5七歩成~△5八とになっても、それ以降に駒あたりになっていないのが受けやすいところです。

▲8八玉に△3九角成なら▲2二歩で、ソフトの評価値+74で互角。

この手順の△3九角成は△2九馬や△5七歩成の狙いで、これも先手にとっては嫌な手です。

後手陣に意外に隙がないようでも▲2二歩がありました。

▲2二歩に△同金なら▲3一飛で、ソフトの評価値+137で互角。

▲3一飛に△4一角なら▲2三歩で、ソフトの評価値+1609で先手優勢。

この手順は▲2三歩に△同金▲2一飛成があります。

▲3一飛に△4二玉なら▲6一飛成△5一角▲5四歩△5二銀▲5三歩成△同玉▲5一龍△同銀▲3一角△4二飛▲3七桂で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順は△5一角が粘り強い手で先手の龍が取られそうですが、▲5四歩~▲5三歩成と手を繋いで以下▲3一角でぎりぎりの攻めのようです。

決して簡単な手順ではありませんが、以下▲3七桂と跳ねて▲4五桂の筋で先手が少し指せているようです。

▲3一飛に△5二玉なら▲2三歩△5三角▲2二歩成△3一角▲同と△5七歩成▲4五銀△5八と▲5四銀で、ソフトの評価値+764で先手有利。

この手順も決して簡単ではなくお互いに大駒を取り合う展開ですが、先手有利なのでこれくらいは指せないといけないようです。

これらの手順は▲2二歩~▲3一飛で戦力が不足しているようでも意外と手になるようで、このようなちょっとした隙をとらえるような指し手をしたいです。

歩と飛車の組み合わせで手を作るのが参考になった1局でした。