歩を使って相手の陣形を崩す

上図は、相居飛車で後手雁木から△3九飛と打った局面。ソフトの評価値+554で先手有利。

後手が先に飛車を先着したのと、後手の角の利きが先手玉に入っているのでまだ大変な局面と思っていましたが、この局面は先手有利だったようです。

後手から△9九飛成~△5四香が厳しいので、それより厳しい攻めをしないと間に合いません。

現状は後手陣に直接大駒を打ち込むスペースはなさそうなので、何か工夫をしないといけないです。

実戦は△3九飛▲6五桂△5二歩▲2二歩△9九飛成で、ソフトの評価値+1305で先手優勢。

この手順の▲6五桂は▲5三桂左成と7七の地点への上部脱出で味がいい手だと思っていました。

後手は手堅く△5二歩と打ったのですが、これが意外とよくなかったようで先に△9九飛成があったようです。

▲6五桂△9九飛成▲5三桂左成△同銀▲同桂成△同角▲6六角△8九龍▲1一角成△8四香で、ソフトの評価値-570で後手有利。

自分は▲6五桂に△9九飛成はあまり考えてなくて△5二歩だと思っていましたが、▲5三桂左成とさせる手があったようです。

5三の地点で清算して▲6六角~▲1一角成が味がよさそうでも△8四香が意外と厳しいようで、▲8六歩と受けても△同香▲同銀△同角▲7七金△7六桂で先手玉が詰みです。

▲6五桂はソフトの候補手にも上がっている手なのでそこまで悪くはなかったようですが、▲5三桂左成は早かったようです。

なお最初の局面図で▲6五桂では▲2二歩がありました。

▲2二歩△9九飛成▲2一歩成△5四香で、ソフトの評価値+1296で先手優勢。

この将棋はどこかで▲3三歩とか▲2二歩とかと叩くような感じはしていましたが、▲3三歩は2歩なので打てません。

▲2二歩はあるかと思っていましたが、このタイミングでは少しぬるいのかと思っていました。

この手順の▲2二歩に△同金なら▲3一飛△4一歩▲2三歩で先手の攻めが早くなります。

よって後手は△9九飛成としますが、以下▲2一歩成△5四香と進みます。

この局面が先手が悪いという先入観があったのでその展開は選べなかったのですが、この局面も先手有利だったようです。

▲3一と△同金▲6五桂△4九龍▲5三角で、ソフトの評価値+1056で先手優勢。

この手順の▲3一とは次に▲4一飛△5二玉▲6一角までの詰めろです。

よって△3一同金としましたが、と金がなくなることで少し戦力が落ちます。

ただし後手の3二の金が3一に移動したことで別の攻め筋がでてきました。

▲6五桂は7七の地点に玉の逃げ道を作るのと▲3三角の王手龍が狙いです。

△4九龍は王手龍を避けた手で、次に△5六香~△5八龍~△5七角成以下の詰み筋を狙っています。

△4九龍に▲5三角が浮かびにくく、この手が意外と厳しいようです。

▲5三角に△5六香なら▲3一角成△5八龍▲7七玉で、ソフトの評価値+948で先手有利。

この手順は駒の取り合いですが、▲3一角成が次に▲4一飛以下の詰めろで先手が指せているようです。

▲5三角に△4二歩なら▲3五角成△同歩▲5三桂不成で、ソフトの評価値+2290で先手勝勢。

この手順の△4二歩には▲3五角成と角交換をしてから▲5三桂不成が、次に▲6一飛△5二玉▲4一角以下の詰めろで先手勝勢です。

歩を使って相手の陣形を崩すのが参考になった1局でした。