上図は、相居飛車で後手雁木から△5七歩と打った局面。ソフトの評価値+99981で互角。
後手が受けてもきりがないということで△5七歩と打ってきました。
ここで後手玉を寄せ切りたいところですが、上部脱出を防ぐための抑えの駒が4七の歩だけなので少し心細いです。
このあたりの寄せが直ぐに見えたらいいのですが、これが意外と難しいです。
実戦は▲3一角△4四玉で、ソフトの評価値+230で互角。
この将棋は切れ負けのルールだったので最終盤はほとんど直感になるのですが、このようなところでやり損なうと評価値ががた落ちになります。
大駒は遠くから打って王手をした方がいいと思って▲3一角としたのですが、上部に抜け出せるのと3三の地点に戻ることもできるのでつかまらなくなったようです。
▲3一角では▲4二銀がありました。
この▲4二銀に△4四玉なら▲5三角△4五玉▲4六銀△3六玉▲2六金まで詰みです。
この手順は先に▲4二銀と攻め駒の拠点を作る手で、△4四玉には▲5三角で大駒の威力を発揮する形でした。
△4五玉に▲4六銀~▲2六金がうっかりしやすい詰まし方で、角がよく利いています。
▲4六銀に△5四玉なら▲4四金△6五玉▲6六金△7四玉▲7五金まで詰みです。
よって▲4二銀には△5四玉としますが、ここで大きく2通りの詰まし方があったようです。
1つは▲4二銀△5四玉に▲5五歩△4五玉▲4六金△4四玉▲5三銀打で、ソフトの評価値+99997で先手勝勢。

この手順の▲4二銀~▲5五歩はやや細い攻めで、△4五玉とされて上部脱出の形になるのが気になります。
△4五玉には▲4六金とすれば押し戻せる形ですが、持ち駒が角と銀なので少し心細いです。
△4四玉に▲5三銀打とするのが盲点で、これを▲6二角などとすると△4三玉で後手玉がつかまらなくなります。
▲5三銀打に△4三玉なら▲5四角で詰みです。
この▲5四角という角の使い方が浮かびにくく、5五の歩がうまく機能しているようです。
もう1つは▲4二銀△5四玉に▲5五銀と打つ手です。
▲4二銀△5四玉▲5五銀△4三玉▲4四銀△同玉▲5三角△4五玉▲4六金で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は▲5五銀に△4五玉なら▲4六金がありますので少し考えやすいです。
ただし、▲5五銀△4三玉に▲4四銀と捨てるのが難しいです。
直前に打った銀を直ぐに捨てるというのが浮かびにくく△4四同玉とさせることで▲5三角が狙いです。
▲5三角と角を短く使うのも盲点で、▲6二角とすると△4三玉で後手玉が詰まないようです。
▲5三角に再度△4五玉と上部脱出に▲4六金と抑えますがこの瞬間は先手の持ち駒が歩だけなので心細いです。
▲4六金以下△5四玉▲5五金△4三玉▲4四金△3二玉▲3三銀成△2一玉▲3一角成△1二玉▲2二馬まで詰みです。
この手順は金で後手玉を押し戻すのですが、△3二玉に▲3三銀成~▲3一角成がうまいです。
5三に角がいることで邪魔だった4二の銀を移動すれば▲3一角成が可能になります。
これらの寄せを見るとなるほどですが、これを短い時間の実戦で指せるようにしたいです。
銀と角と重たく使って寄せるのが参考になった1局でした。