上図は、先後逆で相居飛車から▲6六銀とした局面。ソフトの評価値+241で互角。
先手の矢倉に後手が左美濃の急戦形で、△6五桂と跳ねた手に7七の銀が▲6六銀とした形です。
先手から▲3四歩と取り込まれているのと先手は4枚の矢倉なので後手が悪いのかと思っていましたが、この局面は互角だったようです。
このあたりの形勢判断というのは少し難しいです。
実戦的には先手か勝ちやすいようなイメージがあったのですが、先手も8八の歩が壁になっているのでいい勝負だったようです。
対局中はとりあえず後手は攻めにないといけないと思い△7六歩としましたが、これはあまりよくなかったようです。
△7六歩以下▲5五歩に変化手順で△3六歩▲5四歩△3七歩成▲同角で、ソフトの評価値+344で先手有利。
この手順は△7六歩と歩を取り込むと▲5五歩と銀取りに歩を突く手があり、部分的には後手は銀が取られる形になります。
3七に桂馬がいると△4五銀とすることができません。
△3七歩成で後手は桂馬を取り返すことができるので銀と桂馬の交換になりますが、さっぱりした形になると3四の歩がいきてきそうです。
このような局面ではもう少し後手は複雑な指し方をすべきだったようです。
△7六歩では△3六歩がありました。
△3六歩▲2五桂△4五銀で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順の△3六歩は攻め駒を責める手ですが、▲2五桂と跳ねさせることでお手伝いのようなイメージもあります。
ただし、▲2五桂に△4五銀とするのがなかなかの手で、左美濃の形では△4五銀と相手の玉と反対側に銀を使うケースがたまにあります。
このような手はうっかりしやすく、先手の4六の角がいなくなると△3七歩成と飛車取りにと金ができます。
ここにと金ができると8八の歩が壁になっているので、将来寄せの駒として役に立つ可能性があります。
△4五銀以下▲5五銀△2二角▲3三桂成△同桂▲同歩成△同角▲2五桂△4六銀▲3三桂成△同銀▲4六歩△8二飛で、ソフトの評価値+313で先手有利。

この手順の▲5五銀以下は先手が攻めに出る手で、先手は銀と桂馬の交換で桂馬が捌けました。
また▲2三飛成とする筋の残っているので先手が指せそうですが、△8二飛と回った局面はまだあやがたくさんありそうです。
後手は8筋を抑えていたので△8二飛として△8七桂が狙いです。
また△3七歩成と飛車取りのと金を作る手もあるので、実戦的にはまだまだ戦えそうです。
△8二飛に▲7一銀なら△8一飛▲6二銀成△8七桂▲6九玉△3七歩成▲2三飛成△1四角で、ソフトの評価値-872で後手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、▲7一銀は最初に浮かんだ手で悪手だったようです。
▲7一銀には△8一飛と金を見捨てるのが盲点で、▲6二銀成には△8七桂~△3七歩成が激痛のようです。
▲2三飛成の詰めろには△1四角が王手龍取りでぴったりのようで、このような手の見え方も身につけたいです。
攻めの銀を左側に使うのが参考になった1局でした。