上図は、先後逆で相居飛車から▲3四龍とした局面。ソフトの評価値+48で互角。
この局面はある程度予想された形だったのですが、次の▲4五桂や▲2五桂や▲3六龍の受け方が全く分かりませんでした。
後手の持ち駒は角や桂馬などで受けに使いにくい駒かと思っていました。
実戦は△5六角▲4五桂で、ソフトの評価値+717で先手有利。
この手順の△5六角はとりあえず飛車取りの角を打って考える時間を稼ごうと思ったのですが、▲4五桂と打たれました。
龍取りを防ぎつつ▲4五桂と角取りに打たれて将棋がほとんど終わったのかと思いました。
このあたりは手が見えておらず▲4五桂と打たれた局面は、後手が悪いながらもまだ粘る手はあったようです。
自分の場合は受け損なうとあきらめが早いようですが、これはまた別の機会に調べてみます。
△5六角では△4二桂がありました。
△4二桂▲3六龍△8四桂▲7七金△7六歩▲6七金寄△9七香成で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順は△4二桂と桂馬を受けに使う手ですが、このような受け方は全く見えていませんでした。
持ち駒に金駒があれば自陣に埋めるような手は浮かびやすいのですが、桂馬という駒はあまり受けに役立つことが少ないイメージなので考えにくいです。
▲3六龍と逃げられて相変わらず▲4五桂や▲2五桂や▲3四歩や▲3七龍など先手は指したい手がたくさんあるのですが、この瞬間に△8四桂と打つのが盲点でした。
受けてもきりがないから攻めるということですが、受けばかりの左側だけを見てはいけなかったようです。
盤面全体を見て浮いている金があるので△8四桂とします。
▲7七金に△7六歩と攻めの拠点を作ってから▲6七金寄に△9七香成と9筋に香車が成り込みます。
この△9七香成もぱっと見でどの程度厳しいのかが分かりにくいのですが、次に平凡に△8八成香としても▲同玉で続きません。
△9七香成以下▲2五桂△8七成香で、ソフトの評価値+76で互角。

この手順の▲2五桂ですが、部分的に後手は受けがないような形です。
また攻める手もなさそうな感じですが、△8七成香とする手がありました。
このような手が見えるのと見えてないので全く気持ちの持ち方が違ってきます。
ぱっと見で▲2五桂であきらめモードになりそうですが、何か手がないかを考えないといけないようです。
△8七成香に▲9二香成なら△7八成香▲同玉△9六角で、ソフトの評価値-1556で後手優勢。
この手順の▲9二香成なら△7八成香~△9六角が激痛で、先手は合駒が悪いので後手優勢のようです。
△8七成香に▲3三桂成なら△9九飛成▲8九銀△同龍▲同玉△9八銀▲7九玉△7八成香▲同玉△9六角▲8七香△同銀不成▲6九玉△7八銀不成▲5八玉△5六金▲同金△6九銀不成▲5七玉△5八金▲6七玉△7八角成まで詰みです。
この手順は▲3三桂成には△9九飛成が厳しく以下先手玉が詰みとなりました。
▲8九銀で▲8九角としても△7八成香~△9六角の筋で詰みです。
△8七成香以下▲9四歩△同飛▲9五歩△同飛▲9六歩△3五歩▲同龍△2四角打で、ソフトの評価値-281で互角。
この手順の▲9四歩からの連打の歩は浮かびにくいのですが、先手はできるだけ9筋の香車は下段の形で受けたい意向です。
後手も△3五歩~△2四角打と攻防の角を打っていい勝負のようです。
最初の局面図からこのような難しい形になるとは全く思っていませんでした。
あきらめずに何か手をひねり出すのが参考になった1局でした。