最終盤で少しでも可能性のある手を選ぶ

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4四香と打った局面。ソフトの評価値+503で先手有利。

対局中は▲4四香が見えてなかったのですが、この手は詰めろだったようです。

実戦は△5九角で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

△5九角は失着ですが以下▲1二香成△同玉▲1三歩△同桂▲同桂成△同玉▲2五桂△2二玉▲1三銀△3一玉▲4一金△2一玉▲1二銀打まで詰みでした。

この手順は数手前に▲4四香と打ったことで▲4一金と打てる形になっていました。

詰めろを受けるだけだったら△2四角と打って1三の地点を補強する手はあったようですが、ソフトの評価値+1173で先手優勢。

△2四角は受け一方の手なので実戦ではあまり指す気が起きませんが、手数を伸ばすならこのような手になっていたようです。

ただし、攻め味が全くなくミス待ちみたいな形なのでやや他力みたいなところはあります。

最初の局面は少しの差で先手有利になっているようですが、自分のソフトでよくある最終盤になると1手で評価値が大きく入れ替わるようで、見た目以上に先手有利だった可能性が高いです。

では△5九角では△3七角がありました。

△3七角に▲1八玉なら△2六角成で、ソフトの評価値-1355で後手優勢。

この手順は△3七角と直接打つ手ですが、実戦の△5九角よりはるかにいいです。

△5九角は以下即詰みだったので論外ですが、△3七角の王手にはは相手も間違う手を選択する可能性があります。

△3七角に▲2九玉や▲3九玉なら△3八飛成~△2八金の筋で詰みです。

△3七角に▲1八玉に即詰みはありませんが、△2六角成がありました。

△2六角成に▲同銀なら△3八飛成▲1七玉△2六金▲同玉△3六金▲1五玉△2四銀▲1六玉△2七龍まで詰みです。

また△2六角成に▲1二香成~▲1三歩の筋はありますが、△2六馬の形なので上部が手厚く後手玉に即詰みはありません、

△2六角成の瞬間は先手玉に詰めろはかかっていませんが、後手玉に即詰みもなく次に△2五馬と桂馬を取る手があるので逆転していたようです。

△3七角に▲1七玉△2四歩▲3七金△同金▲3三銀で、ソフトの評価値+99976で先手勝勢。

この手順は△3七角に▲1七玉でこれ以上攻めの手が続かないので△2四歩と受けに回りましたが、▲3七金~▲3三銀がありました。

▲3三銀は浮かびにくい手で、3三の地点は後手は2一の桂と3二の金ご2二の玉の計3枚の受けに対して、先手は2五の桂馬と3三の銀の計2枚なので数の上では攻めが足りていません。

そのため浮かびにくいのですが、1四の香車と4四の香車がいるので詰み筋に入ったようです。

▲3三銀に△同桂なら▲1二香成△同玉▲1三銀△2三玉▲1二角△1四玉▲1五歩△同玉▲1六銀△1四玉▲1五銀打まで詰みです。

この手順は△3三同桂には▲1二香成と薄くなった1筋から攻めるのが効果的です。

▲3三銀に△同金なら▲同桂成で、ソフトの評価値-99974で後手勝勢。

▲3三同桂成に△同玉なら▲4三金で、△2二玉なら▲3三銀△同桂▲3二金△同飛▲同金△同玉▲4二飛△2三玉▲1二飛成まで詰みです。

この手順の▲4三金に△2三玉なら▲4一角△3二銀▲2二金△同玉▲3二角成△同飛▲同金△同玉▲4二飛△2三玉▲3二銀△1四玉▲2三銀打△1三玉▲1四銀打まで詰みです。

▲3三同桂成に△同桂なら▲1三銀△同歩▲同香成△同玉▲1四歩△同玉▲1五歩△同玉▲1六銀△1四玉▲1五歩△2三玉▲1四角△2二玉▲3二金△同飛▲同角成△同玉▲4二飛△2三玉▲1四銀まで詰みです。

結局最初の局面図は後手が悪いみたいですが、少しでも可能性のある手を選択すべきだったようです。

最終盤で少しでも可能性のある手を選ぶのが参考になった1局でした。

受けに回って駒をもらって詰ます

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3九銀と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-2317で後手勝勢。

▲3九銀は△3七角からの詰めろ逃れの手ですが、この局面は後手勝勢だったようです。

ただし後手からの寄せが見えないと▲1三香成からの手が間に合ってきますので後手は厳しく攻めることになります。

▲3九銀には△3七角と打つことになりますが、以前▲1八玉とした変化を調べました。https://shogiamateur.com/?p=74724&preview=true

今回は△3七角に▲2九玉とする変化を調べます。

▲3九銀以下△3七角▲2九玉△1七歩成▲2八香で、ソフトの評価値-1704で後手優勢。

この手順が浮かびにくいのは2つ理由があります。

1つは△3七角に▲2九玉とすると△1七歩成とと金ができて、さらにその手が△3八飛成以下の詰めろになります。

玉の近くにと金ができる形は避けたいので浮かびにくいです。

もう1つは△3八飛成以下の詰めろを受けるために▲2八香と打ったのですが、これは将来と金で取られる形で駒損になる受け方です。

この2つが重なることで考えにくい手順になります。

▲2八香は駒取りの受け方ではありませんが、この局面で先手玉に寄せがあるかが気になります。

うまく攻めたら先手玉が寄りそうな気もするので、これが実戦だったらかなり迷います。

後手が厳しく攻めるなら△3八飛成や△2八とや△2七とがあります。

▲2八香に△3八飛成なら▲同玉△2八と▲同銀△同角成▲同玉△3七金▲1七玉△2八銀▲1六玉△2七金▲4四角で、ソフトの評価値+99972で先手勝勢。

この手順は後手は大駒を捨ててから攻め立てる手ですが即詰みはないようで、▲4四角とした形は詰み筋に入ったようで先手勝勢です。

後手は寄せを目指しましたが少し足らないようで、駒を渡しすぎると反動がきついです。

▲2八香に△2八となら▲同銀△同角成▲同金△3七銀▲3九銀△2八銀成▲同銀△3七金▲3九金で、ソフトの評価値-702で後手有利。

この手順は△2八とから成算する手で、△3七銀と攻めた形はぎりぎりのようで千日手の含みもありはっきりしません。

▲2八香に△2七となら▲同金△4八銀▲3八金△3九銀成▲同金△4八銀で、ソフトの評価値-1796で後手優勢。

この手順は△2七とで銀を補充する手で、金駒を入手すると攻め方の幅が広がります。

△4八銀と打った手が△3九銀成からの詰めろで▲3八金と受けますが、△3九銀成~△4八銀が△3九銀成からの詰めろでこの攻め方は有力だったようです。

▲2八香に攻める手でなく受ける手としては△2二玉は有力だったようです。

▲2八香以下△2二玉で、ソフトの評価値-1681で後手優勢。

この手の△2二玉は1三の地点を玉で受ける形で顔面受けのような手です。

相手の攻め駒に近づく受け方なので攻めのあたりは強くなりますが、玉が広い方に逃げる形になると簡単にはつかまらないようです。

やむを得ず指すという感覚か、受けても大丈夫という感覚で指すかなど色々な気持ちはありますが、攻めるとやや危険と判断すれば△2二玉に目がいくようです。

△2二玉に▲1三香成なら△同桂▲同桂成△同玉▲2五桂△2二玉▲4一銀△3八飛成▲同銀△2八と▲同銀△同角成▲同玉△3七金▲1八玉△1七香▲同玉△2八銀▲1六玉△1四香▲1五歩△2四桂まで詰みです。

この手順は先手が▲1三香成から攻めてきたのですが、まだ後手玉に寄り筋はないようで駒を少し渡すと△3八飛成から詰みのようです。

最後の詰まし方の△1四香~△2四桂は見えづらいのですが、2五に桂馬がいる場合にたまにでるようです。

受けに回って駒をもらって詰ますのが参考になった1局でした。

歩を垂らして詰めろをかける

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1五香と歩を取った局面。ソフトの評価値-1642で後手優勢。

▲1五香は詰めろではありませんが、次に▲1三香成で詰めろがかかります。

評価値はだいぶ後手に傾いていますが、対局時は大変な局面かと思っていました。

最終盤の指し手の精度は特に大切で、序盤と中盤で形勢を有利に進めても終盤でおかしな手を指すと簡単に形勢が接近します。

自分はこのパターンがかなり多く、勝ち将棋をものにできない傾向が強いです。

実戦は▲1五香△1二歩▲1四歩△同銀▲同香で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順の△1二歩は将来▲1二歩を消した手で手堅いと思っていましたが、これがあまりよくなかったようです。

さらに▲1四歩に△同銀としたのも意味不明で、まだ△2四銀と逃げるべきでした。

終盤で甘い手とおかしな手を指すと評価値が大きく下がるという典型的なパターンです。

△1二歩では△1六歩がありました。ソフトの評価値-1323で後手優勢。

この△1六歩は何気に先手玉に△3七角以下の詰めろがかかっています。

指摘をされればなるほどという手ですが、実戦で見つけるのは意外と難しいです。

1筋に歩を打つと今度は将来1筋に歩を使って受けることができないと歩切れになるので成算がないと指せないです。

△1六歩に▲同銀なら△3七角▲2七玉△3八飛成▲同玉△2八金まで詰みです。

△1六歩の瞬間は後手玉に即詰みはないので先手は自玉を受けることになります。

△1六歩▲3九銀△3七角▲1八玉△3八飛成▲同銀引△2六角成で、ソフトの評価値-1933で後手勝勢。

この手順の▲3九銀は詰めろ逃れの手ですが、それでも△3七角がありました。

△3七角に玉の逃げ方は2通りですが、▲1八玉には△3八飛成~△2六角成がありました。

飛車を切って△2六角成が次に△1七歩成以下の詰めろになっています。

また馬ができることで後手の上部が手厚い形になり、後手玉が安全になります。

終盤は駒の損得より速度が大切で本局の変化手順は部分的に飛車と金の交換ですが、馬ができて詰めろがかかって上部が手厚くなり後手にとっては負けにくい形になったようです。

△2六角成に▲1三香不成なら△同桂▲1二歩△同玉▲1三桂成△同玉▲1四歩△2四玉で、ソフトの評価値-7821で後手勝勢。

この手順は先手が王手ラッシュで攻めてきましたが、△2四玉の形は後手玉に寄り筋はなさそうです。

△2六角成に▲2八銀打なら△1五馬▲2九玉△2五馬で、ソフトの評価値-2796で後手勝勢。

この手順の▲2八銀打は詰めろ逃れですが△1五馬が次に△1七香以下の詰めろで、▲2九玉には△2五馬と桂馬をとって後手玉が安全になります。

△3七角にソフトは▲2九玉を示していましたが、それはまた別の機会に調べます。

歩を垂らして詰めろをかけるのが参考になった1局でした。

馬と銀を交換して攻めを繋げる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3七銀と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-953で後手優勢。

△4六角と打った手に▲3七銀と打った形です。

以前△4六角に▲3七香と打った形を調べました。https://shogiamateur.com/?p=74707&preview=true

△4六角に▲3七香は安い駒の合駒ですが、角取りにならないので後手が少しほっとするところはあります。

今回の▲3七銀は角取りの受けなので後手は決断を迫られる形です。

後手がゆっくりした攻めをすると▲1三桂成からの攻めが間に合ってくる可能性がありますのである程度厳しく攻めたいです。

▲3七銀以下△同金▲同金左△3九銀▲同玉△3七角成▲2八金打で、ソフトの評価値-1180で後手優勢。

この手順は△3七同金とできるのが数手前に△4七金とした効果で、盤上の駒が相手の守り駒と交換できる形になると持ち駒になるので攻めの自由度が増します。

▲3七同金左には△3九銀と打てるのが継続手で、相手の守り駒だった銀を攻めに使う形です。

△3七角成に▲同金は△2八金で詰みなので▲2八金打と敵の打ちたいところに打ての格言の手を指してきました。

後手は▲3七銀に対してここまでうまく攻めてきましたが、また▲2八金打に対しての攻め方で悩みます。

▲2八金打は馬取りの受けなのでまた後手は決断を迫られます。

▲2八金打には△同馬や△3八馬や△4六銀などがぱっと見浮かびましたが、それ以外の手でした。

▲2八金打以下△2七馬▲同金直△4七銀▲2九銀△4二飛で、ソフトの評価値-977で後手優勢。

この△2七馬が浮かびづらいのは馬と銀の交換になるからです。

一般的に守りは金の駒が強いので馬と金を交換するというのは終盤では浮かびがちですが、銀というのはやや微妙な駒です。

この先入観があると時間をかけても浮かびません。

▲2七同金直としましたが△4七銀が継続手で、▲同金なら△3八銀~△4七銀成の筋があります。

よって▲2九銀と埋めてきましたが、そこで△4二飛と遊んでいる自陣飛車を攻めに使う形です。

後手の攻めは飛車2枚と銀2枚の計4枚の攻めが可能なのでうまくいけば先手玉を攻略できそうです。

△4二飛に▲4八香なら△同銀成▲同金△4六香▲3七銀△4八香成▲同銀△4七歩▲3七銀△2八金▲同金△4八金▲同歩△同歩成▲同銀△同飛上成まで詰みです。

この手順はややうまくいきすぎですが、▲4八香の受けには△同銀成~△4六香が厳しいです。

▲3七銀の受けには△4八香成~△4七歩が分かりやすいようで、▲3七銀には△2八金からの詰みがありました。

自分は△2八金が見えてなかったのでまだまだのようです。

このような手を短い時間で指せるようにしたいのですがまだ寄せが甘いようです。

△2八金は逃げ道封鎖の捨て駒ですが、4八の地点だけの攻めでは2筋に逃げられる可能性があるのでそれをつぶす手でした。

馬と銀を交換して攻めを繋げるのが参考になった1局でした。

細い攻めの継続の仕方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4九歩と打った局面。ソフトの評価値-1140で後手優勢。

駒割りは飛角と銀香の交換で後手が駒得で、ここで後手の手番なのが大きいです。

大駒はすべて後手にあるので金駒は少なくなりがちですが、それでも後手に3枚の金駒があるのも大きいです。

対局中はどの程度駒得なのかという駒割り計算をする余裕はほとんどありません。

先手から▲1三桂成△同桂▲1四歩の筋が間に合ってくると面倒になります。

そのため後手はある程度厳しい攻めをしたいです。

実戦は△4七歩▲3八金△4六金で、ソフトの評価値-954で後手優勢。

この手順は△4七歩と抑えてから△4六金として次に△3七角のような狙いだったのですが、やや疑問だったようです。

△4六金には変化手順で▲3九銀と粘る形で、まだ先手玉に寄り筋はなさそうです。

寄り筋がないのに無理に攻めるのは危険なので自陣に手を戻すことになるのでしょうが、このあたりに気持ちの切り替えが難しいです。

4六の金が思ったほど活用できていないのがやや不満です。

できれば4六の金は相手の金駒と交換して持ち駒にしてから攻めの幅を広げたいです。

△4七歩では△4七金がありました。

△4七金▲3八金打△4六角▲3七香で、ソフトの評価値-1020で後手優勢。

この手順の△4七金は次に△4八金が詰めろになります。

そのため先手は▲3八金打と埋めることになるのですが、そこで△4六角が継続手だったようです。

ただし、後手も飛車と角と金の3枚の攻めなのでぎりぎりです。

△4六角の王手には3七の地点に合駒をするのが自然ですが、受け方は大きく2つあります。

1つは安い駒で受けることで相手の持ち駒になってもあまり戦力が増えない受け方です。

後手としては角取りではない受け方なので少しほっとするところはあります。

▲3七香以下△4八金▲同金△4七歩▲3八金△5七角成で、ソフトの評価値-1112で後手優勢。

この手順の△4八金は自然ですが、▲同歩には△8九飛成があります。

後手は桂馬を補充してから次に△2九金のような手があるので後手の手が続きます。

後手は持ち駒に桂馬がはいると△4五桂のような手もあるのが大きいです。

そのため先手は▲4八同金としますが、そこで△4七金とすると▲3八金打で千日手になる可能性があります。

それは後手にとって面白くないので手を変えますが、△4七歩~△5七角成が浮かびにくいです。

△5七角成は詰めろではありませんが、次に△3九金とするような狙いがあります。

また馬を作ることで自陣の遠い受けにも役立っているようです。

△5七角成に▲1三桂成なら△同桂▲1四歩△3九金▲1三歩成△3八金▲同銀△同飛成▲同玉△4六桂▲2七玉△3八銀▲1七玉△2七金まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、後手の持ち駒に桂馬が入ると△4六桂からの詰み筋に入ります。

そのため先手の攻めに制限がかかっているようです。

△5七角成に▲2九金なら△2四銀▲1三歩△4六金▲5四歩△4八歩成▲同歩△同馬▲同金△同飛成▲3八銀打△1七金▲同玉△1六香▲同銀△同歩▲同玉△1五歩▲1七玉△1六銀▲1八玉△2七銀成まで詰みです。

この手順の▲2九金は△3九金の事前の受けですが、△2四銀と一旦緩めるのが少し指しにくいです。

穴熊の守りの銀は重要なので簡単には渡さないようです。

先手はすぐに攻めるのは反動がきついので▲1三歩とか▲5四歩とか力をためた手をするのですが、△4六金~△4八歩成が鋭いです。

以下△1七金と捨ててからの詰みも少し浮かびにくく、ちょっとした手の見え方というのは形勢に大きく影響しそうです。

△1七金では△1七香以下でも詰みのようです。

細い攻めの継続の仕方が参考になった1局でした。

角と金駒を使った攻め方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4七同金と歩を取った局面。ソフトの評価値-1202で後手優勢。

対局中は有利を意識しており、うまく攻めれば先手玉が寄りそうなイメージはありました。

優勢というのはうまく指せば勝勢に近づくのでうまく指したいところです。

実戦は△5九銀で、ソフトの評価値-1174で後手優勢。

この△5九銀というのは不思議な手で、自分の使っているソフトの候補手の1つとして上がっていましたが将棋AIでは悪手でした。

これはたまにある最善手は1つだけで、それ以外は評価値が下るというケースのようです。

△5九銀でもソフトは約30位下がるだけですが、AIだと悪手判定になるようです。

ソフトとAIの区別は自分は明確には理解できていませんが、市販されているものであればソフトでそれ以外の比較的新しくダウンロードできるものや動画中継などの評価値がAIかと思っています。

自分の将棋ソフトよりAIの方が指し手の精度がはるかに高いはずです。

そのためAIの方が勉強になるという考え方が自然ですが、昔から使っているソフトの方がなじみやすいのでソフトで検証しています。

AIは表面上の指し手のみの検証だけで利用しています。

今回はAIが推奨していた△4七同金を将棋ソフトで検証します。

△4七同金▲同飛△5六角で、ソフトの評価値-1271で後手優勢。

△5六角に▲4一飛成なら△2九金▲1八玉△4二飛で、ソフトの評価値-3132で後手勝勢。

この手順は▲4一飛成と飛車は成られますが△2九金~△4二飛が決め手で、後手の持ち駒に飛車が入ると△2八飛以下即詰みです。

△5六角に▲5七飛なら△2九金▲1八玉△2八銀で、ソフトの評価値-3124で後手勝勢。

この手順は△2八銀が詰めろで、次に△1九金▲2八玉△2九角成▲1七玉△1六香▲同銀△1八馬までの詰めろで後手勝勢です。

△5六角に▲4八飛なら△2九金▲1八玉△3九銀▲6八飛△4八歩▲1四歩△1六歩で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△4八歩と△1六歩が鋭く、この手が見えないと少し難しそうで自分は見えていませんでした。

△5六角に▲4九飛なら△4六歩で、ソフトの評価値-1088で後手優勢。

この手順の▲4九飛は2九の地点の補強です。

後手は△2九金と打てる形にしたいのですが、継続手として△4六歩がありました。

△4六歩は次に△4七歩成が狙いで、▲同飛なら△2九金と打たれます。

△4六歩に▲4八歩なら△5八金で、ソフトの評価値-1544で後手優勢。

この手順は▲4八歩には△5八金として飛車が逃げれば△4八金~△4七歩成の筋が生じます。

△4六歩に▲3八銀なら△4七銀▲4八歩△3八銀成▲同銀△5八銀▲7九飛△4七歩成▲同歩△同銀成▲同銀△同角成▲3八銀△4六歩▲3九金△4八銀で、ソフトの評価値-1424で後手優勢。

この手順は▲3八銀と埋めた手には△4七銀と攻め駒を増やすのがいいようで、以下清算して▲3八銀の馬取りには△4六歩と攻め駒を増やすのが継続手のようです。

△4六歩に▲5七金なら2通りの手がありそうです。

1つは▲5七金に△2九金です。

△2九金▲同飛△同角成▲同玉△5九飛▲4九歩△5七飛成▲4八金で、ソフトの評価値-1093で後手優勢。

この手順は△2九金と1枚捨てて飛車を取る手で、少し指しにくいところはあります。

△5九飛に▲4九歩が細かい受けで、以下が後手が指せているようですがまだ寄りまで手数はかかりそうです。

もう1つは▲5七金に△4七歩成です。

△4七歩成▲同金△5八銀▲5六金△4九銀不成▲5七金△4八飛▲3八銀打△7八飛成で、ソフトの評価値-1132で後手優勢。

この手順は△4七歩成と成り捨ててから△5八銀で、攻めとしてはこちらの方が軽いようです。

以下飛車を△4八飛と狭いところに打って△7八飛成とするのが興味深い指し方です。

角と金駒を使った攻め方が参考になった1局でした。

盤上を手厚くする手を指す

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6六角とした局面。ソフトの評価値-507で後手有利。

△8七歩と打った手に8八の角が▲6六角とした形です。

対局中は先手の飛車と角が狙われやすい形なので後手が少し指しやすいかと思っていました。

実戦は▲6六角以下△6五金▲5七角△5六金▲1三角成△同銀で、ソフトの評価値-95で互角。

この手順の△6五金~△5六金は抑え込みに出た手ですがやや前のめりになりすぎたようで、▲1三角成とされるのが見えていませんでした。

部分的には角と香車の交換ですが、穴熊も結構薄い形なので互角になったようです。

△6五金では△6五歩がありました。

△6五歩に▲7五角なら△7四歩▲3九角△5六歩で、ソフトの評価値-572で後手有利。

この手順は▲7五角には△7四歩とするのがいいようで、以下△5六歩の取り込みが大きく後手が指せているようです。

▲3九角では▲5七角として△5六歩なら▲1三角成△同銀とする手順もありそうでこれも後手にとっては嫌な手ですが、先手は将来▲2五桂と跳ねると△4六角の王手飛車の筋があるので意外と手が限られているようです。

△6五歩▲5五角△同金▲同歩で、ソフトの評価値-710で後手有利。

この手順は△6五歩▲5五角とする手で、以下角と金の交換になります。

▲5五同歩で後手の手番になりますが、後手に有力な手が2通りありました。

1つは△5六歩です。

▲5五同歩以下△5六歩▲6五飛△5七歩成▲1四歩△同香▲1二歩△同玉▲2五銀△1三銀打で、ソフトの評価値-997で後手優勢。

この△5六歩は歩の裏側に歩を垂らす手で△5七歩成が受けづらいです。

受けてもきりがないということで▲6五飛が勝負手になります。

後手は△5七歩成としますが▲1四歩~▲1二歩がなかなかうるさいです。

▲2五銀に△1三銀打と数の攻めには数の受けで対抗してやや後手が受け身な形ですが、5七にと金がいるのであまり先手も厳しい攻めができません。

もう1つは△1六銀です。

▲5五同歩以下△1六銀▲5六金△4六歩▲4八歩△8六飛で、ソフトの評価値-669で後手有利。

この手順の△1六銀はなかなか浮かびにくい手です。

後手は1五に歩がいるので△1六歩と伸ばす手や将来△1六桂のような筋を残しておきたいのですが、△1六銀は力強い手です。

△1六銀に▲1八銀として▲1七歩と銀を取るような筋もありそうですが、△3五歩と今度は桂頭を狙うような手もあり先手に手番が回ってきません。

△1六銀に▲5六金も気がつきにくい手で、△5五角や△5六歩を消した意味があります。

簡単に攻めに出るのでなく力をためる受けが参考になります。

以下△4六歩▲4八歩△8六飛で、次に△7六飛や△8八歩成が受けづらく後手有利のようです。

本局の変化手順の△5六歩や△1六銀や▲5六金は盤上を手厚くする手で、実戦でこのような手が指せるようにしたいです。

盤上を手厚くする手を指すのが参考になった1局でした。

角の利きを活かした指し方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4五銀とした局面。ソフトの評価値-668で後手有利。

先手は直前に▲6四歩△同歩と後手の角の利きを止めてから5六の銀を▲4五銀とぶつけてきました。

後手玉が先手の角の利きに入っているので嫌な形です。

よく出てきそうな感じの局面ですが、△4五同銀は▲4四歩~▲4五桂で後手が悪いと思ってそれ以上考えませんでした。

なお▲4五銀の局面はいい勝負かと思っていましたが、局後の検討で後手有利だったのは驚きました。

実戦は▲4五銀以下△5五歩▲4四銀△同金で、ソフトの評価値+23で互角。

この手順は△4四同金と少し形が崩れますが、△5五歩で相手の角の利きを止めることができたので少し指しやすくなったのかと思っていました。

しかし評価値を見ると互角だったので、このあたりは形勢判断があまりできてなかったようです。

△4四同金以下も▲7五歩のような筋があり、後手の指し手の方針が少し難しいです。

方針が分かりにくいと指し手に一貫性がでてこないです。

△5五歩では△4五同銀がありました。

△4五同銀▲4四歩△4二金引▲4五桂△6五歩で、ソフトの評価値-563で後手有利。

この手順の△4五同銀は▲4四歩と先着されて、以下▲4五桂とされると4四の地点に攻めの拠点の歩が残ります。

4四の歩が残ると将来▲4三銀のような打ち込みがあるので後手のまずい展開かと思っていました。

しかし、そこで△6五歩と歩を伸ばして王手をする筋がありました。

△6五歩と歩を伸ばせるのは、数手前に先手が▲6四歩の突き捨てを逆用した展開です。

この王手に対しての先手の受け方が意外と難しいようです。

△6五歩に▲1八玉なら△1五歩▲同歩△8六歩▲同歩△1七歩▲2九玉△4六歩▲3七金△6六銀で、ソフトの評価値-961で後手優勢。

この手順の▲1八玉はさすがに危険な手で、後手は1筋と8筋と4筋に手をつけてから△6六銀で後手が指せているようです。

後手の6筋の歩を伸ばして△6六銀と打てる形になるのが大きいです。

△6五歩に▲3七銀なら△6二飛▲9七桂△8四角▲8六歩△6六歩▲8五歩△9三角▲8六角△7五歩で、ソフトの評価値-827で後手優勢。

この手順の▲3七銀は玉の守りは堅くなりますが、▲4三銀の打ち込みが一時的になくなったので後手は少し安心します。

▲3七銀には△6二飛と回るのが気がつきにくい手で、後手だけの狙いだと△8四角~△6六歩~△6七歩成があります。

それまでに先手が動く形になるのですが、先手は▲9七桂~▲8六歩~▲8六角としました。

これもなかなかの手ですが、△7五歩と角道を止めるのが味がいいようです。

お互いの角が小さく動くというのは少し考えづらいのですが、このような地味な展開も意外と大事なようです。

後手は4三や5三や5一の打ち込みに気をつけながらの指し手になります。

△7五歩以下▲同角△同歩▲4三歩成△同金左▲4四歩△同金▲7一角△6八と▲6二角成△4五金▲5一馬△4三金▲8三飛△4二歩で、ソフトの評価値-1085で後手優勢。

△7五歩以下▲同角△同歩▲4三歩成△同金直▲6三歩△4二飛▲6七飛△5八銀▲4四歩△6七銀不成▲4三歩成△同飛で、ソフトの評価値-824で後手優勢。

これらの手順は角交換の後に▲4三歩成とする展開で、△同金左でも△同金直でも後手が指せているようです。

角の利きを活かした指し方が参考になった1局でした。

自陣飛車を打って受けに専念する

上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲4二同とで角を取った局面。ソフトの評価値+423で先手有利。

この将棋は中盤過ぎからの自分の指し手の精度がかなり悪く反省の1局でした。

中盤過ぎで優勢だったものの受け方が何度もまずかったため形勢が逆転しました。

この局面はかなりうるさい形になって居飛車が全くいいところがないと思っていました。

ただし形勢は有利不利の範疇だったのでまだ粘る方法はあったようです。

穴熊に対しての食いついた攻めの受け方というのは独特なものがあるようです。

穴熊は玉が狭いので張り付いた攻めには少しでも盤上の駒を減らすのが大事だったようですが、気持ちで半分あきらめモードだと指し手も荒くなります。

実戦は▲4二同とに△8九飛▲4一角で、ソフトの評価値+446で先手有利。

この手順の△8九飛は敵陣に飛車を打つので攻め合いを目指したのですが、玉の固さがかなり違うので攻め合いは全く無理でした。

後手玉は受けてもきりがないということで攻め合いを目指すも、▲4一角と金取りに打たれて攻め駒を足されると後手は攻め合いでは勝てません。

△8九飛では△7一飛がありました。

△7一飛▲2二成銀△同玉▲3一銀△1一玉▲4一角△同飛▲同と△5三角で、ソフトの評価値+377で先手有利。

最初の局面図での後手は攻め合いでなく受けに徹するのが大事だったようで、△7一飛と自陣飛車の受けがありました。

飛車は攻め駒というイメージが強いですが、まれにこのような自陣飛車の受けというのがあります。

自分は自陣飛車は好きではないので仮に最善手だとしても指したくないのですが、受けに専念するという感覚だとこのような手になるようです。

1段飛車は相手が1段目に駒を打ってきたら△同飛とする可能性を作ります。

相手に飛車を渡すのは面白くありませんが、玉が詰まされたら負けなのでやむを得ないです。

△7一飛に▲2二成銀~▲3一銀には△1一玉でぎりぎり耐える形です。

9九に馬がいるので▲2二角には△同馬があります。

△1一玉に▲4一角と打って▲6三角成と▲2三角成を狙いますが、△同飛とできるのが1段飛車を打った効果のようです。

以下▲同とに△5三角も気がつきにくい手です。

後手は攻め合いは無理なので1手先に受けに回るという感覚のようで、角という駒は本来受けには利きづらい駒ですが、角の利きで相手から飛車打ちに備えるようです。

後手は受け一方で面白くない展開ですが、粘って指すというのも大事なことのようです。

なお最初の局面図で△8四歩も有力ですが、また違った展開になりそうです。

▲4二同と以下△8四歩▲4一角△5三金▲9三桂成△同香▲6六歩で、ソフトの評価値+453で先手有利。

この手順の△8四歩は受けにも攻めにも利いていないのでややぬるいような感じもしますが、ソフトの候補手の1つでした。

△8四歩には▲4一角と攻め駒を足して、△5三金には▲9三桂成~▲6六歩と歩を補充してから後手の馬の利きを止めるのが急所のようです。

先手の次の狙いは▲2二成銀△同玉▲3二角成で、ここに馬ができると後手はもちません。

そのような意味で1手先に受ける△7一飛が有力だったようです。

自陣飛車を打って受けに専念するのが参考になった1局でした。

一時的な駒損でも受けに回る

上図は、先後逆で先手三間飛車からの進展で▲5一歩成とした局面。ソフトの評価値-263で互角。

本局は途中まではだいぶ後手が指しやすかったのですが、受け損ないの手が数手進んだことで互角になりました。

感覚的には2手くらいまずい手を指すと互角になり、3手まずい手を指すと形勢が逆転するといった感じです。

穴熊への張り付いた攻めの対応は難しく、受け損なうと駒損になりその駒で攻められるというのが最悪なパターンです。

実戦は▲5一歩成以下△6四角▲4一とで、ソフトの評価値-189で互角。

この手順は△6四角と打って△4二角を狙いますが、▲4一とで先手は3枚の攻めの形になりました。

次の▲3一とが詰めろになるので後手としてはかなり嫌な形です。

実戦はここからも受け損ないが続きましたが、▲4一とには△8四歩や△6二飛打のような手もありました。

▲4一と以下△8四歩▲3一と△同銀▲同金△同角▲同成銀△2二馬で、ソフトの評価値-468で後手有利。

この手順の△8四歩以下は一時的に後手がぼろぼろと駒を取られる展開で、後手としてはまずいような気もしますが、意外にも後手有利だったようです。

△2二馬の時点の駒割りは飛香と銀銀の交換で、金駒の数は先手が6枚に対して後手が2枚なので、それでも後手が少し指せているという感覚はじっくり考えないと難しいようです。

金駒が何枚あるかというのは意外と大事だと思っているので、この手順は自分は浮かんでも指せないような気がします。

▲4一と以下△6二飛打▲3一と△同銀▲同金△3二飛▲同成銀△同飛▲6一飛△7二銀で、ソフトの評価値-801で後手優勢。

この手順の△6二飛打は自陣飛車なのでかなり指しにくい手です。

自分は飛車は敵陣に打つという発想なので、自陣飛車を打つ場合は負け将棋のような印象があります。

受けを見通しての自陣飛車は受けが強くないと指せません。

また▲6一飛の両取りに△7二銀と受けるという発想も実戦だったらまず浮かばないです。

どちらの手順もこのような指されたら嫌だなという手だったのですが後手が指せているので、このあたりは自分は受けのセンスはなさそうです。

なお▲5一歩成にソフトは△3一香を推奨していました。

▲5一歩成以下△3一香▲同金△同銀▲同成銀△2二金で、ソフトの評価値-207で互角。

この手順の△3一香からの受け方が浮かびにくいのは、一時的に後手が駒損になる受け方です。

この受け方は金と銀香の交換なので後手が駒損ですが、△2二金の盤面全体の駒割りは飛角と銀銀の交換です。

2二の金がしっかりしているのと遠くから飛車と馬が受けに利いているのでいい勝負だったようです。

指摘されればなるほどという手順ですが、少しでも実戦で指せるようにしたいです。

一時的な駒損でも受けに回るのが参考になった1局でした。