先入観だけでなく読みを入れる

上図は、相居飛車からの展開で▲8八角とした変化手順の局面。ソフトの評価値-662で後手有利。

△6五桂と跳ねた手に7七の角が▲8八角と引いた変化手順です。

実戦は△6五桂に▲6六角が疑問だったようで、以下△8六歩▲同歩△7四桂で、ソフトの評価値-782で後手有利。

この手順は▲6六角と上に逃げたのですが、8筋の歩の突き捨てから△7四桂が厳しかったです。

後手としては7四に桂馬を打って△6六歩とか△8六桂を狙いたいので、それが角取りの△7四桂で理想的な形になりました。

先手は角の逃げる場所が悪かったのですが、ソフトは▲8八角を推奨していました。

対局時は▲8八角は8筋に逃げるので角頭が狙われやすいので全く考えていませんでした。

ソフトで検討すると全く考えていないような手が推奨手になることも多々あり、自分は読みというより感覚だけで指していることが多いです。

▲8八角と指しても後手が苦しいことに変わりはありませんが、▲8八角以下の展開を調べてみます。

▲8八角に△6四角なら▲3三歩△2二金▲2九飛で、ソフトの評価値-598で後手有利。

この手順の△6四角は次に△5六歩と突く狙いですが、この瞬間に▲3三歩とします。

▲3三歩に△同金は間接的に8八の角のラインに入るので後手は少し指しづらいです。

よって△2二金としたときに▲2九飛と1段飛車にして辛抱します。

先手が苦しいながらも3三の地点に攻めの拠点の歩が入ったのでまだ戦えそうです。

▲8八角に△7六歩なら▲同銀△7七歩▲同桂△6六桂▲6五桂△7八桂成▲同玉で、ソフトの評価値-600で後手有利。

この手順は△7六歩と取り込む手で、▲同銀に△7七歩がうるさいです。

先手は▲同桂とするしかありませんが、6六の地点の角の利きが止まったので△6六桂が金の両取りです。

以下▲6五桂に△7八桂成▲同玉で、駒割りは金と桂桂の交換です。

守りの金が相手の桂馬2枚と交換した形で、▲7八同玉としても先手が耐えていると判断するかが悩むところです。

ぱっと見は先手の守りが薄い印象でこれが対局だったら先手は全く自信はないですが、これも読みというより感覚だけの話なので先入観のみです。

本当はこのようなところも読みを入れないといけないようです。

自分は▲7八同玉に△7五歩▲6七銀△8六歩▲同歩△6五銀のような感じで先手が指しようがないと思っていましたが、ここからソフトは全く違う展開でした。

▲7八同玉以下△7五歩なら▲5三桂打で、ソフトの評価値-326で後手有利。

この手順は△7五歩の銀取りには▲5三桂打という手がありました。

先手は受けてばかりの展開だったので、ここで▲5三桂打のような反撃は少し見えづらいです。

駒割りは金と桂桂だったので、仮に1枚の桂馬が取られたとしても金と桂馬の交換になります。

そのように考えれば▲5三桂打のような手も浮かびそうです。

王手なのと一時的に後手の角の利きを止めるような意味があるようです。jjj

▲5三桂打に△同金なら▲同桂不成△同角▲6五桂で、ソフトの評価値-353で後手有利。

この手順は△5三同金として分かりやすい形にする手ですが、清算してから再度▲6五桂がうるさいです。

桂馬というのは特殊な駒で、金駒と違い攻めにスピード感があります。

7六の銀が守りの駒でも▲6五桂とつなぐことで、攻めにも活用できています。

▲5三桂打に△5二玉なら▲7五銀△8六歩▲同歩△6五銀▲5五角△7二飛▲7三歩△同金▲8五桂で、ソフトの評価値-95で互角。

この手順は△5二玉なら▲7五銀としますが、8筋の突き捨てから△6五銀と桂馬を取られます。

ただし、先手も▲5五角と遊んでいた角を活用する筋がありそれが飛車取りになります。

以下玉頭戦になりいい勝負のようです。

今回は▲8八角と▲5三桂打が見えるかどうかという内容でしたが。先入観だけでなく読みは大事みたいです。

なお▲8八角にソフトは△8六歩を推奨していたので、これはまた別の機会に調べています。

先入観だけでなく読みを入れるのが参考になった1局でした。