意外な受けで踏ん張る

上図は、相居飛車からの展開で△7七歩と打った局面。ソフトの評価値-661で後手有利。

対局中は△7七歩は予想していましたが、次の手をほとんど時間をかけずに指したのがあまりよくなかったようです。

実戦は▲6八玉△7八銀で、ソフトの評価値-823で後手有利。

この手順は▲6八玉と早逃げする手で先手は悪いと思っていましたが、これ以外は全く考えてなかったです。

早逃げして将来4筋や3筋に逃げこむ形をめざしましたが、△7八銀で後手の攻めが繋がっているようです。

後手の持ち駒に金が入れば△6九金で先手玉が詰みます。

そのため△7八銀に▲9七金とするのは△5六歩▲同銀△8六角のような狙いで、金を入手して△6九金があります。

また8筋を突破されて龍を作られる展開になると先手陣はもたないようです。

実戦は△7八銀以下▲7五桂△8七銀不成▲6三桂成△7八歩成▲5九玉△8六角▲4九玉△6三銀で、ソフトの評価値-766で後手有利。

この手順は▲7五桂と金取りで一時的に後手の角の利きを止めた手ですが、△8七銀不成~△7八歩成で着実に後手が攻めているようです。

▲6三桂成に△8六角と角を活用できるのも大きく、△6三銀とした形の駒割りは後手の銀得になりました。

先手は踏ん張った受けで崩壊するより早逃げで粘るのはよかったかもしれませんが、金損ではなかなか厳しいです。

▲6八玉では▲6八金がありました。ソフトの評価値-459で後手有利。

この手順は▲6八金として△7八銀を防ぐ手ですが、この地点で踏ん張るのは全く浮かびませんでした。

自分が浮かばない手は感覚にないので全く考えていないというケースが多々あり、この手もそれに該当します。

7九の地点で踏ん張っても△7八銀と打ち込む筋や、相手の持ち駒に歩が入れば△7八銀から清算して△7七歩や単に△6七歩のような筋がが生じます。

先手玉の危険度は▲6八金としてもあまり変わっていない印象ですが、実戦のような金損みたいな展開は手数が伸びても勝ち目は低いということかもしれません。

▲6八金は読みが入ってないと指せないような手の部類ですが、実際の対局でこのような手を指せるようにしたいです。

ただし、全く考えていないというのはそれ以前の問題なので、まずその先入観を無くさないといけないです。

▲6八金に△7八銀なら▲同金△同歩成▲同玉△8六角▲8三歩△同飛▲8四歩△7七金▲同金△同桂成▲同角△同角成▲同玉△8四飛▲8六角△同飛▲6四桂で、ソフトの評価値+1335で先手優勢。

この手順の△7八銀からの攻めは後手が決めにきた手ですが、△8六角には▲8三歩~▲8四歩がありました。

後手はそれ以後も△7七金から攻めを継続しますが、清算してまだ先手玉がぎりぎり耐えているようです。

最後の▲6四桂と受けから一転して攻めの手を指すのが浮かびにくく、やはり盤面全体を見る必要がありそうです。

△7八銀は早すぎたようで、ソフトは△2四歩を推奨していました。

それはまた別の機会に調べてみます。

意外な受けで踏ん張るのが参考になった1局でした。