上図は、先後逆で先手陽動振り飛車からの進展で▲6四歩と突いた局面。ソフトの評価値+26で互角。
後手の仕掛け方が悪かったこともあり、▲6四歩の局面は先手が少し指しやすいです。
次に▲6三歩成があるので後手は受ける一手ですが、受け方が悪いと相手の飛車を捌かせてしまいます。
対局中は△6四同歩以外は浮かばず、それ以後も冴えないと思いながらも仕方なく受けに回りました。
実戦は▲6四歩以下△同歩▲同飛△9四角▲7四飛で、ソフトの評価値+494で先手有利。
この手順の△9四角は▲6一飛成を受けた手ですが、▲7四飛と回られ▲7六飛と▲7一飛成の両方の受けが難しいので先手有利です。
▲6四同飛とする形は7筋に飛車を回る手もあるのは分かっていましたが、時間に追われて考えがまとまらなかったという感じです。
受けの基本として▲6四同飛の形は▲6一飛成と▲7四飛の両方の狙いがあるので、△6四同歩はまずかったようです。
△6四同歩では△5四角がありました。
△5四角に▲6三歩成なら△同金▲同飛成△同角▲6四角△2七角成▲同玉△5二飛で、ソフトの評価値+30で互角。

この手順は△5四角と自陣に角を打って6三の地点を補強する手です。
このような筋違い角はやや非常手段的な指し方ですが、攻防に利いた角なのでそんなに働きは悪くなかったようです。
先手は▲6三歩成から飛車を切る展開でやや強引にも見えますが、▲6四角が狙い手で飛車取りと▲5三角成を狙っています。
▲6四角には△2七角成とする手があり、このような展開はあまりありませんが以下△5二飛と回って受ける形です。
先手は踏み込んだのはいいのですが、▲2七同玉というのがあまりいい形ではないので思ったほどの成果は上がっていません。
△5二飛以下▲6三角△6七銀不成▲5二角成△同金▲7一飛△4一銀打で、ソフトの評価値±0で互角。
この手順は▲6三角と飛車取りの攻めもうるさいのですが、△6七銀不成がありました。
遊んでいる銀を活用する手で、▲同銀なら△4九飛があります。
先手は飛車を取って▲7一飛で後手に金駒を1枚使わせる展開ですが、△4一銀打でいい勝負のようです。
後手の1段玉はあまりいい形ではありませんが、先手玉もよくないのでお互い様のようです。
△5四角に▲3六歩なら△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△4二金寄▲3四歩△4五桂▲5八金△3七歩で、ソフトの評価値-235で互角。

この手順の▲3六歩は実戦的な手で、△2七角成の筋を消しました。
後手は△8六歩から動きましたが、自分の感覚では△8六同飛が少し指しにくいです。
△8六同飛では△8八歩や△8七歩もありそうですが、歩を使った攻めなので少し攻め足が遅くその間に先手に動かれる可能性があります。
後手が桂得やと金を作ることができても、先手がそれ以上に価値の高い手を指せば後手は手が遅れるみたいです。
よって後手は△8六同飛として大駒の活用を優先しましたが、次の▲3五歩もなかなかの手です。
後手は桂頭が弱点なので狙われやすい形ですが、次の△4二金寄も少し指しにくいです。
3三の地点を補強する手ですが、▲6三歩成を放棄するような形になります。
また△4二金寄とすることで後手玉に壁ができる形で、決断の手になりそうです。
3三の地点を受けるなら△4二金上もありそうですが、1段玉で玉の横があいているのは飛車を持たれたらいきなり王手がかかりあまりいい形ではありません。
このあたりの後手の指し方はどれも一長一短ですが、すべて理想通りに指すというのは難しいようです。
以下▲3四歩に△4五桂と活用して△3七歩と叩いていい勝負のようです。
実戦とは全く違う指し方ですが、簡単には崩れないような指し方のようです。
相手の飛車を捌かせないように受けるのが参考になった1局でした。