上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲5八角と引いた局面。ソフトの評価値-510で後手有利。
後手が△6六歩と打った手に6七の角が▲5八角と引いた形です。
後手の角と銀が働いて6六に攻めの拠点の歩ができたので後手が少し指せているようです。
ただし、ここから形勢をさらによくしようとするのが意外と難しいです。
実戦は▲5八角に△5六銀だったのですが以下変化手順で▲4六飛で、ソフトの評価値-455で後手有利。

この手順の△5六銀は次に△6七歩成を狙って数の攻めでどうかと思っていましたが、変化手順で▲4六飛とする手がありました。
▲4六飛はいつでも▲4五飛とできる形なので5六の銀を動かしづらいです。
▲4六飛に△6七歩成なら▲同金△同銀成▲4五飛△5八成銀▲同金△5六角▲5五飛で、ソフトの評価値+1929で先手優勢。
この手順は後手の指し方がまずいのですが自分が最初に浮かんだ手で、後手が△6七歩成から殺到するのを考えました。
清算して△5六角で次に△4五角と△8九角成が受けづらいのでどうするのだろうと思っていると、▲5五飛という切り返しの手がありました。
この展開は▲5五飛が見えるどうかが大事で、▲5五飛の受けがあるので後手の攻め方はまずいと早い段階で読みの中で気がつけるかどうかで展開が全く違うようです。
自分の場合は、頭の中で△5六角の時点でも▲5五飛がソフトに指摘されるまで分かっていなかったのでまだまだのようです。
これが盤面だったら▲5五飛が見えていたのかもしれませが、それでは遅すぎです。
なお▲4六飛には△4四金をソフトは推奨しており、以下▲6六銀でまだ後手が指せているようですがいつでも▲4五飛の筋があるので後手が気を使うのは変わらないようです。
△5六銀では△6五桂がありました。
△6五桂▲6八銀△8六歩▲同歩△5七桂打で、ソフトの評価値-572で後手有利。

この手順の△6五桂ですが、遊んでいる桂馬を5段目に銀取りで活用する手で味がいいです。
ただし、後手玉の位置と飛車の位置でいつでも▲7三角の王手飛車の筋があるのが気になります。
それを承知の上で踏み込んで指すようです。
▲6八銀と引いた手に△8六歩▲同歩までは浮かびますが、次の△5七桂打が見えづらいです。
△5七歩のような手であれば浮かびやすいのですが、2歩のため打てません。
また持ち駒に香車があれば△5七香のような直接的な手を考えるかもしれませんが、5七の地点での2枚替えになるので躊躇しがちです。
そのような意味で△5七桂打はさらに価値の高い桂馬で踏み込んだのですが、成算がないと指せない手です。
成算を持って指すのか、仕方なく指すのかなど色々なケースがありそうですが、ここに目がいく必要があるようです。
△5七桂打が見えていないと△6五桂は指しづらいということで難易度が高いです。
△5七桂打からの展開はまた次回調べてみたいと思います。
少し指しにくい踏み込み方が参考になった1局でした。