角の利きをうまく使って攻める


上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲3九金とした変化手順の局面。ソフトの評価値-529で後手有利。

後手が△5七桂打とした手に4九の金が▲3九金と逃げた形です。

先手玉は動けるところがなくかなり狭いのですが、後手も持ち駒が少なくうまく攻めないと相手に立ち直られてしまいます。

そのような意味で後手もプレッシャーがかかる局面です。

▲3九金に△5六角が見えますが、▲同飛△同銀▲7三角△6二飛▲6三歩で、ソフトの評価値+1068で先手優勢。

この手順は王手飛車の筋があり後手失敗です。

▲3九金の局面は後手の手番で、仮に後手がゆるい手を指して▲5五歩と取ってくれたら△7八角成を狙う手もありますが、相手は▲5五歩とは取ってくれません。

よって後手は何か方針を立てて攻めることになります。

▲3九金以下△3八歩▲同金△5六銀▲4六飛で、ソフトの評価値-806で後手優勢。

この手順は△3八歩と歩を叩く手ですが、3九の金を▲3八同金とさせることで4九の地点の利きを少し弱くします。

▲3八同金に△5六銀と出るのがやや盲点で、△6七歩成のような狙いはありますが6七の地点は攻め対受けが3対3なので微妙な形です。

▲4六飛は5六の銀がいなくなれば▲4五飛とできるのと、次に▲4五飛△同銀▲7三角のような狙いがあります。

そのような意味で、この局面も後手はプレッシャーがかかる形です。

▲4五飛以下△3七歩▲同銀△同桂成▲同金△4七銀打で、ソフトの評価値-1534で後手優勢。

この手順は▲4五飛に直前に△3八歩▲同金とさせたことで、△3七歩が金取りになります。

△3七歩に▲3九金とすればこれ以上後手の手がないように見えますが、△4七銀成▲同銀△7八角成があります。

△4七銀成に▲4五飛としても△5八成銀▲同玉△6九角▲5九玉△7八角成があります。

これらの手順は5六の銀に隠れている角がうまく活用できる展開で、5六の銀が邪魔駒だと分かれば浮かぶ手順です。

▲4五飛と取られても△5八成銀~△6九角の筋に早く気がつけるかが大事で、局後のソフトの検討だとなるほどと分かるのですが、これが実戦だと意外とハードルが高く自分は多分指せないような気がします。

よって△3七歩に▲同銀として以下△同桂成▲同金と進みますが、そこで△4七銀打が指しにくいです。

△4七銀打では数の攻めで△6七銀打が最初に浮かぶのですが、5六の銀がいなければ△7八角成の筋があることに気がつけば△6七銀打はやや重たい攻めです。

重たい攻めというのは駒がだぶったりして盤上に残ることがあるので、筋が悪いというケースがあります。

△4七銀打と反対側から銀を使って攻めることで、角や銀や桂馬がうまく機能するようです。

△4七銀打以下▲同金△同銀成▲同角△7八角成で、ソフトの評価値-2519で後手勝勢。

このような展開になると駒が捌けて馬ができる形なので後手成功のようです。

角の利きをうまく使って攻めるのが参考になった1局でした。