上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で▲7五歩と歩を取った変化手順の局面。ソフトの評価値+446で先手有利。
後手が△4五歩と角交換を目指すのは少し無理でした。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=76008&action=edit
▲7五歩に対して△6四銀として金駒を攻めに使ってきた展開を調べてみます。
▲7五歩に△6四銀なら▲4五歩△8六歩▲同歩△7五銀▲4四歩△同角▲同銀△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+688で先手有利。

この△6四銀は次に△7五銀のような手を狙っていますので、先手は▲4五歩と仕掛けることになります。
▲4五歩は3七に桂馬を活用する意味では自然な手です。
後手は△8六歩▲同歩とさせてから△7五銀とスピードアップしてきましたが、▲4四歩と取り込みます。
△4四同角では△4四同銀もありますが、2二の角が重たくなるので△4四同角も自然です。
角交換をして▲7四歩とするのが鋭いです。
▲7四歩に△同飛なら▲6一角△6二金▲8三角成で、ソフトの評価値+758で先手有利。
この手順は▲6一角~▲8三角成が手厚く先手が指せているようです。
先手は角をもって相手玉をめがけて攻めるのでなく、後手の攻め駒を責める形でこのような手がうまいです。
▲7四歩で技がかかったかと思いましたが、後手からも歩を使った攻めをしてきます。
▲7四歩以下△8七歩▲同銀△7四飛▲7六歩で、ソフトの評価値+1066で先手優勢。

この手順は△8七歩として▲7三歩成なら△8八角と打つ狙いです。
先手玉の近くに馬ができる形はやや危険なので▲8七同銀としますが、そこで△7四飛が切り返しの手です。
△7四飛に▲6一角もありますが△8六銀の開き王手の筋が気になります。
先手の7八の銀を8七にさせることで、△7四飛~△8六銀の筋が生じました。
△7四飛に▲7六歩と受けたのですが、この手が見えにくいです。
後手が銀を前進させたいところに▲7六歩と打ってお手伝いをするので打ちにくいという意味ですが、先手は持ち駒に歩がたくさんあるのが大きいです。
▲7六歩に△同銀なら▲同銀△同飛▲7七歩△7四飛▲8三銀で、ソフトの評価値+1122で先手優勢。
この手順は銀交換をしてから▲7七歩と飛車取りで受けるのですが、後手は飛車に逃げ場所が難しいです。
後手の逃げる飛車の位置と後手玉に位置関係で、王手飛車がかかりやすくなっています。
△8六飛や△7五飛と逃げれば▲6四角の王手飛車があります。
△7四飛とすれば王手飛車が回避されたようですが、▲8三銀がありました。
▲8三銀に△7五飛なら▲6四角、△8四飛や△6四飛なら▲7五角があります。
これらの展開は相手の攻めに自然に対応したのですが、受けに回っても相手の攻めが少し無理気味なら受ける側が指せるようです。
自分の感覚だと攻められているので少し悪いと思いがちですが、その先入観を無くさないといけないようです。
悪いという先入観をなくすためにはそれなりに受けの手を考えていないといけないので、数手前から精度のいい読み筋が必要みたいです。
これがかなり難易度が高いのですが、このあたりの棋力も上げて指し手の幅を広くしたいです。
受けに回って有利を拡大するのが参考になった1局でした。