上図は、後手雁木に先手左美濃からの進展で△7六歩と歩を打った局面。ソフトの評価値+3999で先手勝勢。
△7六歩は次に△7七歩成が狙いですが、先手玉に詰めろはかかっていません。
この瞬間を活かして後手玉を寄せ切りたいところです。
実戦は▲5三桂成△同金▲2一歩成△4二玉▲5一角で、ソフトの評価値+99987で先手勝勢、
この手順は▲5三桂成に△同金としたため▲2一歩成~▲5一角で後手玉が詰み筋に入りました。
▲5一角に△同玉なら▲6二銀△4二玉▲5三銀成△同玉▲4五桂という筋で、手数はかかりますが詰みです。
しかし▲5三桂成はソフトの推奨手ではありませんでした。
▲5三桂成には後手は△2二玉で、ソフトの評価値+2007で先手優勢。
この手順は▲5三桂成には△2二玉が粘りにでた手で、これでも▲4一銀が▲3二銀成からの詰めろで先手勝勢のようです。
ただし、大きく形勢に影響がなくてもできれば最終盤も精度のいい手を指したいです。
▲5三桂成では▲2一歩成がありました。
▲2一歩成△4二玉▲4一角で、ソフトの評価値+3168で先手勝勢。

この手順は▲2一歩成~▲4一角と張り付く手で、▲4一角がいつでも▲3二角成や▲5二角成とする筋があります。
また4五に桂馬がいるのでいいタイミングで▲5三桂成を決め手に使いたいところです。
なお▲4一角は何気に詰めろになっています。
▲4一角に△8九龍なら▲3二角成で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。
▲3二角成に△同銀なら▲3一角で△5一玉なら▲6一金まで詰みです。
▲3一角に△4三玉なら▲3四金まで詰みです。
▲3二角成に△同玉なら▲2三角で、△同玉なら▲2二金まで詰みです。
▲2三角に△4二玉なら▲4一角成まで詰みです。
この▲2三角というのも直ぐに見えるようになりたいのですが、このような手もなかなか見えていないのが現状のようです。
後手陣は金駒が多いのですが、急所を攻めるとあまり受けに機能していないようです。
▲4一角に△3一歩なら▲5二角成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。
▲5二角成に△同玉なら▲6一角で、△6三玉なら▲7三金まで詰みです。
▲6一角に△5一玉なら▲4一金まで詰みです。
よって▲5二角成に△同銀としますが▲5三桂成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。
▲5三桂成に△同玉なら▲6二角△4二玉▲5一銀△3三玉▲3四金まで詰みです。
よって▲5三桂成に△同銀としますが▲4一金で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順の▲5三桂成に△同銀は▲4一金という打ちにくい手がありました。
▲4一金は下から金を打つ手なので、金の使い方としては効率が悪く浮かびにくいです。
▲4一金に△3三玉なら▲3四銀△4四玉▲4五銀上△3五玉▲3六飛まで詰みです。
▲4一金に△5二玉なら▲6一銀△で、△6三玉なら▲5二角まで詰みです。
▲6一銀に△4三玉なら▲5二角△4四玉▲3四角成まで詰みです。
なお▲4一角に△3一歩の局面は▲5二角成でなく▲3二角成や▲3四桂でも以下詰みのようですが、最短手数は▲5二角成だったのでこれを書きました。
また最後の局面図の▲4一金では▲4三歩以下も詰みのようですが、最短手数は▲4一金だったのでこれを書きました。
手数が長い寄せは途中で駒を取る手などがあるのと、1通りではないことも多いため読みがまとまらないことも多いです。
最短手数も大事ですが、自分にとってどの手順が詰ましやすいかというのも色々調べると面白いようです。
最終盤で張り付いて寄せるのが参考になった1局でした。