上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3七同飛と成香を取った局面。ソフトの評価値-79で互角。
お互いに3枚穴熊に囲った形で後手は龍を作っていますが、先手は馬を作って桂得なのでいい勝負のようです。
3筋の歩がぶつかっているので3筋が争点になりそうだったのですが、自分はこのあたりの距離感がいまひとつつかめてなかったようです。
実戦は▲3七同飛以下△7七龍▲3四歩△5一角以下変化手順で▲3三香で、ソフトの評価値+326で先手有利。

この手順の△7七龍は桂馬を補充して駒の損得はなくなりました。
駒を取るのは普通の手にも見えるのですが、この場合は▲3四歩~▲3三香が先手は3筋に飛車がいるので継続の攻め方だったです。
3三の地点は後手は5枚の受け駒が利いていますが、相穴熊でよくある少しでも相手玉を薄くするというのがあります。
相手玉を薄くして相手玉が見える形にすることで負けにくくなります。
まだ▲3三香以下も玉を寄せるにはだいぶ手数がかかりますが、このような詰み重ねが大事だったみたいです。
後手の△7七龍は桂馬が逃げる形ではなくいつでも取れる手だったので、急ぐ必要はなかったです。
△7七龍では△3五歩がありました。ソフトの評価値-3で互角。

この手順は△3五歩とじっと歩を取る手ですが、歩も貴重な戦力だったようです。
玉の固さ負けをしないように少しでも手厚く指す手で、先手から▲3四香の筋はありますが、後手からも△3六香の返し技があります。
△3五歩以下▲3四歩なら△4二角▲3五飛△5四歩で、ソフトの評価値-48で互角。
この手順は▲3四歩は攻めの拠点の歩で▲3五飛とすることで3筋を先手が抑える形です。
部分的には後手も少し不満ですが、△5四歩と桂馬を取りにいく手がありました。
7七の桂馬より5五の桂馬の方が働きがいいので、その桂馬を早く消すのがいいようです。
ただし、直ぐに△5五歩は▲同馬で7七の桂馬にひもがつくので、△5五歩▲同馬△4三桂と大駒の両取りに打てる形にしてからなどのタイミングを図る必要はあるようです。
後手は桂馬を取れば△2六桂のような手が楽しみになります。
△3五歩以下▲3五同飛なら△3四歩▲同飛△7七龍で、ソフトの評価値-117で互角。
この手順は▲3五同飛なら△3四歩が敵の打ちたいところに打ての手で、▲3四歩や▲3四香の筋を消しています。
▲3四同飛に△7七龍としていますが、△5四歩なら▲6三桂成△同金▲3六飛で、ソフトの評価値+145で互角。
この手順は△5四歩は桂馬を取りにいく手で自然ですが、△5四歩の瞬間が歩切れになるので▲3六飛とされ次に▲3四歩や▲3四香が受けにくくなります。
歩を残す意味で△7七龍とするようで、このあたりは細かいやりとりのようです。
相穴熊は玉の薄さに注意するのが参考になった1局でした。