上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲7七同金上と成桂を取った局面。ソフトの評価値-107で互角。
対局中は桂馬の交換になって先手の▲7七同金上の形が一時的に悪いので、後手の方が少し模様がいいと思っていました。
ただしここからの攻め方がよく分かりませんでした。
実戦は△8五歩▲同歩△6五歩▲同歩△同銀▲6六歩△7四銀で以下変化手順で▲4六角で、ソフトの評価値+59で互角。
この手順は△8五歩と突き捨てて6筋の歩を交換していつでも△8六歩の叩きをみた手ですが、評価値的にはだいぶ下がったようです。
6四の歩がなくなるとこで7三の地点の薄さが目立つことになり、▲4六角で▲7三角成と▲2五歩△同桂▲2六歩のような手がありそうです。
後手不利まではいかないようですが、6筋の歩の交換は少しぬるかったかもしれません。
△8五歩では2通りの有力な手があったようです。
1つは△8五歩で△9五歩です。
△9五歩▲同歩△8五歩▲同歩△9五香▲同香△8六歩▲同銀△8五銀で、ソフトの評価値-78で互角。

この手順の△9五歩は対局中は少し考えましたが、この後の展望がよく分からずやめました。
▲9五同歩に△8五歩と合わせてから△9五香と香車を捨てる手がありました。
以下▲同香に△8六歩▲同歩△8五銀とぶつけます。
後手は香損ですが1歩を補充して銀の活用を急ぎます。
後手が銀冠に囲ってある程度しっかりしているので、攻めに重点を置いた指し方です。
△8五歩には▲8七歩の受けで実戦的にはまだ大変ですが、この展開は後手が主導権を握っており攻めに集中する指し方です。
なお△8五銀▲同銀なら△同飛▲8六銀△3九銀で、ソフトの評価値-244で互角。

この手順は銀交換をして▲8六銀と受けましたが△3九銀がありました。
△3九銀が見えないとこの指し方は難しいようで、後手の飛車は8筋でなく2筋に転換する含みです。
△3九銀のような手は部分的にある手ですが実戦的にはなかなか見えづらく、盤面全体を意識しないと浮かばないです。
△3九銀に▲2七飛なら△8六飛▲同金△4九角で、ソフトの評価値-1084で後手優勢。
この手順の▲2七飛は△2五飛を受けたのですが、△8六飛~△4九角が激痛です。
△3九銀に▲3八飛なら△2五飛▲3九飛△2八飛成▲4八銀打△4五桂打で、ソフトの評価値-624で後手有利。
この手順は△2八飛成の時点は後手が銀香損ですが、後手は銀冠でしっかりしているのと飛車が成れたことが大きく後手が指せているようです。
これらの展開はやや後手にうまく流れがいきましたが、攻め方としては参考になります。
なお最初の局面図でもう1つ有力な手は△4九角だったのですが、これはまた別の機会に調べます。
香損からの攻め方が参考になった1局でした。