上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+46で互角。
対局中は▲3五歩が全く見えていなかったのですがそれ以外の手も分かっておらず、1手も見えていないという感じです。
局後の検討で▲4六角や▲2五歩などが浮かびましたが、どちらも後手は△8六歩▲同銀△8五銀と銀をぶつけるような感じで指すようです。
▲3五歩は▲4六角や▲2五歩に比べたらふわっとした手ですが、この手もなかなかの手だったようです。
▲3五歩に△同歩なら▲3四歩△同銀▲4六桂△2三銀▲3四歩で、ソフトの評価値+180で互角。
この手順は▲3五同歩なら▲3四歩以下攻めのスピードが速くなるようで、△3四同銀に▲4六桂が急所です。
△2三銀に再度▲3四歩で、△4五桂なら▲5五角~▲7三角成の筋があります。
再度の▲3四歩には△4四歩が粘りのある受け方のようですが、▲3三歩成△同金でなかなか後手に手番が回ってきません。
なお実戦は▲3五歩以下△6四角▲4六角△同角▲同銀で、ソフトの評価値+225で互角。
この手順は△6四角に▲4六角と合わせる手で、角交換をして▲4六同銀とした形は▲4六桂の筋は消えていますが、次に▲3四歩△同銀▲3五歩△2三銀▲3四桂のような攻め筋が新たに生じています。
▲4六同銀と攻めに厚みが増したので△6四角もいまひとつだったようです。
△6四角では△9五歩がありました。
△9五歩に▲3四歩なら△9六歩▲3三歩成△同金右で、ソフトの評価値+43で互角。

この手順の△9五歩ですが、どの程度厳しいのかがいまひとつ分かりにくい手です。
先手が▲3四歩~▲3三歩成で先に桂得になりますが、△3三同金右の局面は次に△9七歩成から清算して△6四角が狙いになります。
そのため先手はこの筋を受けることになります。
△3三同金右以下▲3四歩△同銀▲4六桂△9七歩成▲同香△同香成▲同玉△7九角で、ソフトの評価値+302で先手有利。
この手順は▲3四歩~▲4六桂で△6四角の筋の王手飛車を攻めながら消したのですが、9七の地点で清算してから△7九角で先手もかなり怖い形になります。
先手有利のようですが、9七の地点の玉なので受け損なうとかなり危険な形です。
△9五歩に▲同歩なら△8六歩▲同銀△8五銀▲8七歩△8六銀▲同歩△3六桂で、ソフトの評価値+167で互角。

この手順は9筋を突き捨ててから△8六歩~△8五銀で銀を捌きます。
9筋の突き捨ては将来攻めに役立ちそうで、△8五銀に▲同銀なら△同飛▲8六歩△3五飛と3筋の攻めが逆用されます。
よって下から▲8七歩と受けて銀交換から△3六桂が見えづらいです。
自分は最初△3六桂では△8五歩▲同歩△9三桂でどうかなどと考えていましたが△8五歩に▲3四歩で、ソフトの評価値+81で互角。
△3六桂はB面攻撃ですが、先手の飛車の位置を見て攻め方を変えるような手です。
△3六桂に▲3八飛なら△8五歩▲3六飛△8六歩で、ソフトの評価値-510で後手有利。
この手順の▲3八飛~▲3六飛は後手が桂損ですが、先手の飛車が受けに利いておらずその間に△8五歩~△8六歩で後手が少し面白いようです。
△3六桂に▲1八飛なら△8五歩で、ソフトの評価値+52で互角。
この手順の▲1八飛は冴えないようでも飛車の横利きが受けに利いており、1九の香車のひもがついています。
▲1八飛にも△8五歩が急所で、▲同歩なら△同飛▲8六歩△3五飛▲2六銀△2八桂成▲同飛△3九飛成があります。
よって△8五歩には▲3四歩の攻め合いでいい勝負のようです。
△9五歩は1手遅れているようでも先手玉の近くなので価値の高い手だったようです。
端歩を突いて攻め味を増やすのが参考になった1局でした。